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Hiby×FAudioのダイナミック型イヤフォン「Project Ace」

「Project Ace」

ミックスウェーブは、中国のHiBy Musicと香港のFAudioのコラボイヤフォン「Project Ace」を、4月26日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,800円前後。

12mm径のダイナミックドライバーを1基搭載したユニバーサルフィットIEM(インイヤーモニター)で、両ブランドが追求する“音楽”を実現するため、ハイエンド製品のサウンドをより多くのユーザーに届けるために、両ブランドが協力。「Moonlightをコンセプトに、均衡のとれた五角形に、音質、バランス、サウンドステージ、ダイナミクス、音楽性の5つの要素を一つに融合させた」という。

一般的なダイナミックドライバーよりも大型のものを使うことで、正確な高周波の音色と、より豊かな低域と中域のディテールを両立した。振動板はベリリウムメッキでレスポンスが早く、「正確で豊かな高域のディテールと素晴らしい質感と音色を表現するのに最適」だという。

新型のマグネシウム合金ドームも採用。ベリリウムよりも軽量なマグネシウム合金を採用したうえ、その密度と質量を下げ、硬度と防振性を高めるため、さらに軽量なリチウムを追加。押出成形と特殊なアニール処理を施すことで、マグネシウムイオンの結晶骨格の中に、リチウムイオンが均一に分散・体積し「樹枝状の組織の一部が細胞組織の形に変化するようにした」とのこと。このマグネシウム合金ドームにより、ドライバー効率が大幅に改善され、深みのある豊かな低音を楽しめる。

FAudioの特許技術「T.B.A.C(Triple Built-in Acoustic Chamber)」をベースに、新たなエアフローモデルに進化させて搭載。上述の新ドライバーのために、3つのアコースティックチャンバーの構造と空気の導き方を見直し、効率的なエアフロー性能と自然な音楽再生効果を実現している。

チャンバー1は、マグネシウム合金ドームのダイナミックドライバーを配置するため専用設計。高精度の金型により均一性が保証され、従来のダイナミックドライバーの不安定さと過剰な気流を効果的に排除し、歪みを大幅に低減している。

チャンバー2は、金属構造でドライバーの剛性を強化することで、過剰な共振を防ぎ、リアダンパーで空気の流れを整えて、クリアなサウンドを実現。チャンバー3は、外耳道内の過剰な空気圧を解放しながら空気の流れを安定させ、ドライバーに絶え間なく空気を共有し、音の明瞭さを高める。

チューブの長さと形状は、12mmドライバーに対して音響的に最適化しつつ、形状と角度は装着性にも配慮されており、音響的に優れた構造ながらフィット感も優れているという。

再生周波数帯域は20Hz~20kHz、インピーダンスは32Ω、感度は115dB@1kHz。

筐体には高強度、高塑性、高耐食性、軽量性を兼ね備えたT6063アルミニウム合金を採用。イヤフォン全体の密度を均一に保つため、CNC切削加工を施しているほか、繰り返し手作業で研磨したあと、アルマイト加工を施している。

専用に作られた8wireケーブルが付属。銅と銀メッキ銅のコアを1:1.6で混合し、8つのコアに編組している。プラグは、Hibyの4pinロックマルチファンクションアダプターを採用し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスへの切り替えが可能。イヤフォン側コネクターは0.78mm 2ピン。

付属イヤーピースは高透明シリコンイヤーピースと、低反発メモリーフォームの2種類。「ストレートに音楽が耳に、心に届くように、シーンや装着の好みに合わせて異なる素材のイヤーピースをデザインした」とのこと。製品にはイヤフォンケースも付属する。