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パナソニック、RGBタンデム搭載の有機ELビエラに77型追加
2025年10月27日 11:15
パナソニックは、4K有機ELビエラ「Z95B」の新サイズとして、77型「TV-77Z95B」を11月下旬より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は94万円前後。
4K有機ELビエラ「Z95B」シリーズ
・77型「TV-77Z95B」 94万円前後 11月下旬発売
・65型「TV-65Z95B」 53万円前後 発売済み
・55型「TV-55Z95B」 38万円前後 発売済み
2024年11月に発売した、77型「TV-77Z93A」の後継機種。
77Z93Aはミドルグレードの“高輝度有機ELパネル”だったが、今回の77Z95Bは、65/55Z95Bと同じ次世代有機ELパネル“プライマリーRGBタンデム”と、独自のパネル空冷技術“サーマルフロー”を採用。77型の大画面でも、ビエラの最高画質が楽しめるようになった。
プライマリーRGBタンデムで色域&輝度が大幅UP
赤・濃青・緑・濃青という4層構造に改良された、最新パネル・プライマリーRGBタンデムを搭載。“光の三原色”である赤・緑・青を発光させることで光の純度が上がり、広色域化を実現。従来パネルでは表現できなかった、鮮やかな緑や赤色が再現できるようになった。
発光効率も改善。以前のフラッグシップ「MZ2500」「Z95A」シリーズで採用していたマイクロレンズアレイ技術を使うことなく、ピーク輝度・全白輝度の大幅な向上を実現している。パネル解像度は4K/3,840×2,160。
なお10月現在、77型でRGBタンデムパネルを搭載しているのは、本機とLG「OLED77G5PJB」の2機種のみとなる。
空気の流れをコントロールする技術“エアロダイナミクス”を放熱設計に応用した、パナソニック独自のパネル空冷技術「サーマルフロー」を採用。ファンを使わずに、ディスプレイ下部から吸気した空気を素早く排気することで、電源基板やコントローラー基板等の熱を効率よく放出。パネルの発光性能をさらに高めた。
独自のパネル制御「Bright Booster」も改良。新たに開発した熱解析シミュレーションの結果もパネル制御に反映させることで、更なる高コントラスト化を実現している。
なお、独自素材を用いた貼り付け構造、バックカバー一体型放熱プレートは77Z95Bには搭載されていない。
スピーカーは全ユニットを刷新。ファブリック素材の新筐体
サウンドシステムは、ラインアレイスピーカー、イネーブルドスピーカー、ワイドスピーカー、ウーファーで構成した、総合出力180Wの「360立体音響サウンドシステム+」。全ユニットを刷新したほか、ウーファー部のパッシブラジエーターを4個に倍増することで低音を強化した。
また、イネーブルドスピーカーの左右の間隔やワイドスピーカーの高さを最適化する事で、立体音響の効果を改善。音場の広がりや、音の動きのダイナミズムをブラッシュアップしている。
OSは「Fire TV」を搭載。数多くの動画・音楽・ゲームアプリが楽しめるほか、テレビ放送とネット動画を横断して選べるホーム画面、サクサクと快適に操作できるレスポンス性を実現した。
Fire TVでも、4K衛星放送録画(USBハードディスク使用時)やお部屋ジャンプリンク(クライアント機能)、過去未来番組表(ディーガ連携)といった従来のビエラの独自機能を継承。お部屋ジャンプリンク(サーバー機能)やPanasonic Media Access、LANダビングもサポートする。
チューナーは、BS4K・110度CS4Kチューナー×2、地上/BS・110度CSチューナー×3を搭載。別売のHDDを接続する事で裏番組録画ができるほか、2K+2K放送や4K+2K放送、4K+4K放送の2番組同時録画も行なえる。
HDMI入力は4系統。最大4K/144pまでの高リフレッシュレート信号の入力に対応しており、4K/144Hz対応の最新PCゲーム・グラフィックボードを接続すれば、滑らかでチラつきのない高精細映像でゲームが楽しめる。
65/55Z95Bと同様、前面スピーカーのグリルや側面にファブリック素材を配した新筐体デザイン。背面はフルフラットになっている。ディスプレイ部分の厚みは6.1cm。電源は着脱式。
独自の転倒防止スタンドを採用。スイーベル機構は搭載しない。
年間消費電力量は239kWh/年。スタンドを含む外形寸法は、1,712×350×1,073mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約50.5kg。







