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独Neumann、3D空間で音楽ミキシングできる「VIS」。Vision Pro向け
2025年11月20日 12:00
独Neumannは現地時間11月19日、Apple Vision Pro向けの空間オーディオポジショニングアプリ「VIS(Virtual Immersive Studio)」を発表した。Mac向けの音楽制作ソフト「Logic Pro」を、拡張現実空間で直感的に操作できるようにし、没入型オーディオ制作の新たな形を示すという。
3D空間のなかで、「音楽を『見て』『触れて』『動かす』ことができ、直感的なミキシングが可能」というアプリ。オーディオオブジェクトが拡張現実の中に視覚的要素として出現し、ユーザーはハンドジェスチャーにより、オブジェクトを自由に配置できる。
VISは、Mac上のLogic Proに直接接続でき、アプリケーション内のデバイスとして認識される。ペアリング後、ユーザーはApple Vision Pro内の仮想ディスプレイにLogic Proを映し出して、サイズを変えたり、環境内の任意の場所に配置したりできる。
低遅延のパススルーを使えば、仮想ミキシング空間に没入しながら、実際の機材を操作することも可能。
スピーカー、ヘッドフォンの両方のモニタリングに対応。モバイル環境やヘッドフォンを使ったワークフロー向けに、最大7.1.4chの空間オーディオを再生できる独自プラグイン「RIME」も搭載している。RIMEでは、Apple Vision Proのヘッドトラッキング機能を活用し、リアリティの高いモニタリング環境を提供するという。
このVISは、空間オーディオ技術「AMBEO」を基盤としたもので、高度なバーチャル音響アルゴリズムと空間的リアリズムを実現しているという。
NeumannのCEO、ヤスミン・リーチャーズ氏は「VISは単なるアプリではなく、音に対する新たな考え方です。この技術は没入型オーディオに生命を吹き込み、触れられるような存在として直感的に体験できるものにします。VISによって、Neumannはオーディオ・イノベーションの最前線に立ち、未来志向の発想を新たな業界標準へと変えていきます」としている。



