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M5チップ搭載で進化「Apple Vision Pro」。新バンドでフィット感向上

新しい「Apple Vision Pro」

アップルは15日、進化したM5チップを搭載し、ディスプレイのレンダリングやバッテリー駆動時間を向上させた新しい「Apple Vision Pro」を発表した。価格は599,800円からで、ストレージ容量は256GB、512GB、1TBから選択できる。発売日は10月22日。

M5の搭載により、さらに高速なパフォーマンス、システム全体にわたる一段とシャープなディテール、より向上したバッテリー駆動時間などを実現。

第3世代の3ナノメートルテクノロジーを使用して設計されたVision ProのM5は、10コアCPUを搭載し、より高いマルチスレッドパフォーマンスを実現。アプリやウィジェットの読み込み時間の高速化や、より反応の良いウェブブラウジングなどを実現した。

ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング、およびメッシュシェーディングに対応。「Controlのようなゲームで照明、陰影、反射に驚くようなディテールを加えることができる」という。

カスタムマイクロOLEDディスプレイを搭載し、ピクセルを前世代と比較して10%多くレンダリングでき、よりくっきりとしたテキストと、より精細なビジュアルにより、さらに鮮明な画像を実現。

ユーザーが周囲の状況を見る際に、モーションブラーを軽減するために最大120Hzまでリフレッシュレートを上げることができ、Mac仮想ディスプレイを使用する時にもさらにスムーズな体験を提供できる。

12のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクからの入力を処理する専用のR1チップと連係し、12ミリ秒以内に新しい画像をディスプレイにストリーミングすることで、リアルタイムで周囲の世界を映し出す。

バッテリーは1回の充電で、最大2.5時間の一般的な使用、および最大3時間のビデオ再生に対応。

16コアNeural Engineにより、AIを活用した機能の実行速度が向上。Personaの収録や写真の空間シーンへの変換などのシステム体験では前世代と比較して最大50%速く、他社製アプリでは最大2倍速くなった。

新しいデュアルニットバンドを備え、快適なフィット感を提供。立体的かつ一枚に編み込まれた上部と下部のストラップが、クッション性、通気性、伸縮性を持つユニークな二重リブ構造を実現。

下部のストラップには柔軟性のあるリブ生地を使い、さらに快適さ、バランス、安定性を持たせるため、釣り合いを取る重りの役割を果たすタングステンのインサートを組み込んでいる。

2つの機能を持つ直感的なフィットダイヤルで、理想的なフィット感を得られるよう細かい調整もできる。新しいデュアルニットバンドには、S、M、Lのサイズがあり、別売りで購入でき、前世代のApple Vision Proにも対応する。iPhoneのApple Storeアプリを使って、自分に合ったサイズを見つけられる。

visionOS 26により、ウィジェットがユーザーの空間にシームレスに統合され、Vision Proを装着するたびに再表示されるので、時刻や天気をチェックしたり、音楽やポッドキャストを再生したり、空間を写真で飾ったり、ChatGPTにアクセスしたりするのが簡単に行なえる。

PlayStation VR2 Senseコントローラーに対応し、ゲームプレイに使用できる。