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日本電気硝子の“超薄板ガラス”振動板、ノルウェーのユニットメーカーSEASに採用

SEASの新型ガラスドームツイーター(T27GL001-DXT)

日本電気硝子(NEG)は、台湾のガラス加工メーカーGAITと共同開発した「超薄板ガラス」振動板が、ノルウェーのスピーカーユニットメーカーSEAS(シアーズ)の新型ガラスドームツイーター「T27GL001-DXT」に正式採用されたと発表した。

SEASは1950年創業のスピーカーユニット専業メーカーで、ハイエンドオーディオ分野での採用実績がある。今回採用された「T27GL001-DXT」は、SEASとして初めてガラス製ドーム振動板を採用したモデル。

超薄板ガラスを用いた振動板

採用された超薄板ガラスは厚み25~200マイクロメートルの薄板ガラスを3D成形し、表面を化学処理で強化して振動板化したもの。

紙や金属などと比べて、音が鳴り始めてからピークに達するまでの時間(音の立ち上がり)、音が鳴り終わったあとにどれだけ速やかに音が消えるか(音の立ち下がり)が速いこと。振動の内部損失が大きく素材の固有音が出にくいこと、温湿度など環境変化に強く経年劣化しにくいことといった特性がある。

T27GL001-DXTでも、振動板の特性により、音の立ち上がりが速く、微細な音のニュアンスまで明瞭に再現。湿気の影響を受けにくく、経年劣化しにくく、長期間にわたって安定した音質を維持できるという。

さらに、SEAS独自のDXT技術と削り出しアルミ製フェイスプレートを組み合わせ、音の広がりと構造安定性を高めた。

GAITはガラス振動板の3D加工技術を持つ台湾企業で、2020年創業。NEGとは2024年4月に戦略的パートナーシップを締結し、超薄板ガラス振動板の開発・製造・市場展開を共同で進めている。