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韓国サムスン、折りたたみディスプレイ新技術。耐久性向上と折り目の目立ちにくさ両立
2026年7月15日 12:29
韓国サムスン電子は、折りたたみディスプレイの耐久性向上と、折り目の目立ちにくさを実現したという新技術「Flex Titanium」を発表した。同技術は、次世代のSamsung Galaxy折りたたみ製品に初採用され、詳細は日本時間7月22日22時からのGalaxy Unpackedで発表される。
同社がこれまで培ってきたディスプレイ技術を結集したもので、チタン合金フィルムとチタンプレートというふたつのチタン部品を組み合わせることで、薄さ・柔軟性・強度のバランスを高次元で実現した。
サムスンは7世代に渡るGalaxy折りたたみ製品の開発を通じて、ユーザーの声を収集。その結果、折りたたみ製品には「大画面で没入感のある視聴体験」と「耐久性や携帯性を損なわない目立たない折り目」の2点が重要であることにたどり着いたという。
そこで、サムスンは技術・素材・機械工学の革新を組み合わせ、折りたたみディスプレイの構造そのものをさらに進化させたといい、その集大成が「Flex Titanium」だという。「ディスプレイ技術とデバイス設計を組み合わせて進化させることで、サムスンはモバイル業界をリードし続け、他の追随を許さないユーザー体験を提供していく」とのこと。
Flex Titaniumでは没入感のある視聴体験と、日常使用に応える耐久性の両立を実現するべく、ディスプレイの構造設計に新たなアプローチを採用。目指したのは、外部からの衝撃に耐える強度、繰り返しの折りたたみに耐える柔軟性、洗練されたデザインを実現する薄さの3要素で、その課題を解決する素材として、チタンに着目した。
チタンは、その優れた強度と耐久性から、人工衛星のアンテナや火星探査車のホイールなど、過酷な環境下でも採用されている素材。一方でその硬さゆえに、薄さと柔軟性が求められる折りたたみディスプレイへの応用には、高い技術力が求められる。
これに対し、サムスンは、独自の知見を活かしてチタンを使った「チタン合金フィルム」と「チタンプレート」という、ふたつの主要部品を開発した。
チタン合金フィルムは、OLED(有機EL)パネルの下層に位置し、ディスプレイを内側から支える役割を担うもの。従来のポリマーフィルムに比べ20倍の機械的強度を備えながら、精密なロール加工により髪の毛の約3分の1という極薄の薄さに仕上げることで、スリムなディスプレイパネルを実現した。
さらにその下層には、ディスプレイモジュールを支える柔軟な構造体として、頑丈なチタンプレートを配置。高度な穴加工技術により、モジュールと接着剤の間に空気が生じない構造で、より強固な一体構造を実現した。
これらを通じて、画面を開いた状態ではディスプレイを安定して支え、繰り返しの折りたたみにもしなやかに対応する柔軟性を兼ね備えるという。
さらに、高解像度アーキテクチャと次世代有機材料を組み合わせることで、超高精細なディスプレイ解像度を実現しつつ、消費電力も削減。これにより、全体的な電源効率が大幅に向上した。
サムスンは「こうした進化により、高い強度を保ちながらも折り目が目立ちにくい画面でコンテンツへの没入感を最大化し、強度・柔軟性・構造的安定性を高いレベルで両立した新たな折りたたみディスプレイを実現した」としている。
また、サムスンディスプレイの副社長兼モバイルディスプレイ事業部製品開発チーム長Kyung-Jin Yooは、「チタンプレートの折り目部分に精密なマイクロパターンホールを施すことで、柔軟性と高い耐久性の両立に成功した。高解像度ディスプレイ構造と、電力効率を最大化する新素材を組み合わせ、次世代Samsung Galaxy折りたたみ製品の競争力をさらに高めていく」とコメントしている。
なお、日本時間7月22日22時からのGalaxy Unpackedは、Samsung Japan公式サイト(日本語字幕対応)と公式YouTubeチャンネルでライブ配信される。