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ゼンハイザー、LC3対応の完全ワイヤレス最上位「MOMENTUM True Wireless 4」
2024年1月9日 07:00
Sonova Consumer Hearing Japanは、ゼンハイザーブランドの完全ワイヤレスイヤフォン最上位モデルとなる「MOMENTUM True Wireless 4」を発表した。3月ごろ発売予定で、価格はオープンプライス、店頭予想価格は未定。カラーバリエーションはBlack GraphiteとWhite Silver。
前モデルの「MOMENTUM True Wireless 3」の音質に磨きをかけ、パフォーマンスが向上したアクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み機能、新しいBluetoothコーデックへの対応、バッテリー強化など、あらゆる面で“魅せる進化”を果たしたという。
搭載ドライバーは、自社開発の7mm径のTrueResponseダイナミックドライバー1基。緻密なチューニングで高域のレスポンスに磨きをかけたといい、3～5kHzの帯域がクリアになり、8kHz付近のピーキーさも改善。中音域の解像度がよりクリアとなり、広大なサウンドステージを提供するという。
前モデルから採用したQualcomm製Bluetoothチップと高品位DACチップの2チップ体制は継続しつつ、Bluetoothチップは最新鋭のものにバージョンアップすることで、新たにaptX Losslessコーデックに対応。CDと同等の44.1kHz/16bitの高音質に対応した。次世代オーディオコーデックのLC3もサポートし、対応端末ではSBCと同等の音質を50%以下のビットレートで実現する。
さらにSnapdragon Soundにも対応し、オーディオ品質だけでなく、通話性能、遅延なども強化・改善した。Bluetooth 5.4準拠で、そのほかコーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptiveをサポートする。
またBluetooth 5.4の新チップと、アンテナ形状の変更により、接続性が強化された。受信範囲が広がっただけでなく、送信電波の干渉に対しても影響を受けにくいようにデザインし、さまざまな場所でも途切れにくい接続性を実現した。片耳使いの場合も、よりシームレスに左右のイヤフォンを切り替えられる。
イヤフォンの着脱に、楽曲の再生/停止が連動するスマートポーズや2台までのマルチポイント接続も利用できる。
マイクは片側3基、計6基と前モデルと同様ながら、新しいノイズ低減マイクを採用することで、ANCと外音取り込み機能を強化した。ANCは前モデル同様、ハイブリットアダプティブノイズキャンセリングを搭載し、周囲のノイズレベルに合わせてNC強度を自動調整する。上述の新マイクとノイズフィルターデザインのアップグレートにより、前モデルよりも自然で高いパフォーマンスのノイズキャンセリングになったという。
外音取り込み機能では、新マイクにより前モデルからホワイトノイズを低減。自分の声がこもって聞こえるオクルージョンも低減しているため、イヤフォンを装着したままでも自然な形で会話ができる。これまで同様、周囲の音を取り込むレベルをアプリ「Smart Control」から好みにあわせて調節できる。
通話機能では、イヤフォンノズル内に設置したイヤーチャンネルマイクで、耳管や骨を通して体の中に響く音を集音する機能を継続して搭載する。Snapdragon Soundへの対応、AI技術の最適化も相まって、周囲にノイズがある環境でもユーザーの声だけを拾い上げ、相手にしっかり伝えられるという。
さらに、ゼンハイザーのビジネスコミュニケーション分野で開発された「コールバーチャル技術」も新搭載した。通話相手の声にアルゴリズム処理をかけ、相手の声がより立体的になり、頭の中ではなく自分の前から聞こえるようにするという技術で、これにより長時間の通話でも疲れにくくなるとのこと。
バッテリー持続時間は、イヤフォン単体でANC OFF時で最大7.5時間、ケース併用で同30時間となり、ケース併用時の駆動時間は前モデルから2時間強化された。約8分の充電で約1時間使えるクイックチャージも利用できる。フルチャージの時間は1.5時間で、ケースはワイヤレス充電にも対応する。新バッテリーは、1年など長期間使用してもバッテリーパフォーマンスが低下しづらい仕様に改良されている。
筐体デザインは、前モデルの形状を引き継ぎつつ、存在感のあるメタリックカラーを新採用。「シックでいながらアクセントにもなるカラーリングは男女問わずどんなスタイルにもマッチする」という。IP54の防塵・防滴仕様。充電ケースは、MOMENTUMシリーズのトレードマークでもあるファブリック素材を使ったもの。
イヤーピースはXS/S/M/Lの4サイズ、イヤーフィンはS/M/Lの3サイズが付属。Smart Controlアプリで、イヤフォンのフィットテストができ、自分にあったサイズのイヤーピース/フィンを選ぶことができる。
そのほかアプリでは自分好みのサウンドを作れる機能として、指定した場所に出入りすると自動でサウンド設定が変更される「サウンドゾーン」や自分好みのEQを作れる「サウンドチェック」、自分の聴こえ方などに音質を最適化できる「サウンドパーソナライズ」を利用できる。
重さはイヤフォンが左右合わせて12.4g、ケースが66.4g。パッケージは重さを49%カットし、リサイクル素材も使うなどして、環境にも配慮している。
