パナソニック、240GB HDD搭載のAVCHDビデオカメラ

-新手ぶれ補正搭載で実売15万円。TM350のHDDモデル


7月25日発売

標準価格:オープンプライス


 パナソニック株式会社は、240GB HDDを搭載したAVCHDビデオカメラ「HDC-HS350」を7月25日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後の見込み。カラーはメタリックグレー。

 6月に発売した64GBメモリ内蔵の「HDC-TM350」と光学系や撮像素子などの基本性能は共通だが、記録メディアにHDDを採用し、より長時間の記録を可能にした。HDDのほかSDメモリーカードスロットも装備し、動画/静止画記録が行なえる。

 撮像素子は1/4.1型の3MOS。RGBの分配にプリズムを用いた3MOSは、色の再現性に優れ、白トビに強く、偽色が出ないなどの利点があるとする。1枚あたりの総画素数は305万で、3枚合計で915万画素。動画有効画素数は207万×3の621万画素。静止画は最高で1,060万画素(静止画モード/3:2時)の撮影が可能で、動画撮影中に約830万画素(16:9)の静止画同時撮影も行なえる。

 レンズは12倍ズームでF値は1.8~2.8。画角は35mm換算で、動画撮影時44.9~539mm、静止画で41.3~496mm(3:2)、40.8~490mm(16:9)、45~540mm(4:3)。フィルタ径は43mm。

 HDC-TM350と同様に、ワイド側だけでなくテレ側でも手ぶれを大幅に抑制する「新光学式手ブレ補正」を搭載。補正レンズの動作エリアを拡大し、手ぶれカバー率を拡大、毎秒4,000回の手ブレ検出を行なうという。ワイド側でも積極的に手ブレ補正を行なう「アクティブモード」も搭載し、歩きながらワイド撮影しても、歩行時の揺れがほとんど感じられないという。

 「おまかせiA」機能も搭載し、カメラが被写体の顔の有無、明るさ、コントラスト、距離の各情報から5つのシーンを自動認識。光の露出やコントラストを自動制御して、場面に応じた撮影が行なえる。被写体を追尾する「追っかけフォーカス」も装備。液晶モニタで追尾したい被写体をタッチすると、顔や色で認識。自動でフォーカスを追尾し、ピントと明るさも自動で調整しながら撮影できる。

 撮影フォーマットはAVCHDのMPEG-4 AVC/H.264。撮影モードは、解像度1,920×1,080ドットの「HA」(約17Mbps)、「HG」(約13Mbps)、「HX」(約9Mbps)と、1,440×1080ドットの「HE」(6Mbps)の4モードを用意する。HEモード利用時には最長約100時間のHD動画記録が行なえる。HA/HGモードでは24p撮影に対応(記録は60i)。x.v.colorにも対応する。

 5.1chマイクを内蔵し、ズームに連動して正面方向の音をクローズアップして収録するズームマイク機能や、ガンマイクモードを装備する。また、マニュアルリングとタッチパネルを使ったフルマニュアル操作が可能。ズーム/フォーカス/アイリス/シャッタースピード/ホワイトバランスなどをマニュアル調整できる。

 0.6秒クイックスタートや1.9秒瞬速起動も装備。インターバル記録やプリREC機能も装備している。撮影後の動画は、安定度の高い部分だけ順番に再生する「ハイライト再生」や不要部分をスキップする「オートスキップ再生」などが用意されている。内蔵HDDからSDカードに撮影データをコピーする機能や、対応DVDライター接続時に、本体でAVCHD映像をMPEG-2変換にてDVD作成を行なう機能なども備えている。

 液晶モニタは2.7型で、約23万画素。0.26型/11.3万画素のビューファインダも装備する。HDMI(1080i/480p)、D3、AV出力、ヘッドフォン出力、USB 2.0などを装備。AVケーブル、D端子ケーブル、USBケーブルなどが付属する。またパソコン用ソフト「HD Writer AE 1.5」が付属。HD/SD画質でのDVD作成や編集が行なえる。対応OSはWindows XP/Vista。

 付属バッテリ「VW-VBG130-K」利用時の連続撮影時間は約1時間30分(HDD)/約1時間35分(SDカード)、実撮影時間は約55分(HDD)/約1時間(SD)。外形寸法は71×141×73mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約470g(本体のみ)/約530g(撮影時)。


(2009年 7月 8日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]