リュック・ベッソン監督「グラン・ブルー」がBlu-ray化
-デジタル・レストア版で2,625円。初期作品もBD化
リュック・ベッソン監督による映画「グラン・ブルー」が、9月24日にBlu-ray化される。映像を高画質に修復したデジタル・レストア・バージョンのBD化となり、ノーカット168分の完全版と、初のパッケージ化となる137分のオリジナル版の2種類が用意される。価格は各2,625円。また、両方をセットにした初回限定生産のBD-BOXも5,040円で発売。DVD-BOXも3,990円で発売される。発売・販売元は角川映画。
また、これに合わせてリュック・ベッソン監督初期の作品もデジタル・レストア・バージョンでBD化。「アトランティス」と「サブウェイ」が9月24日に各2,625円で発売。さらに、リュック・ベッソン監督とは関係無いが、ネイチャー・ドキュメンタリーの傑作「WATARIDORI」も同日に2,625円でBD化される。
タイトル | 仕様 | 音声 | 品番 | 価格 | |
BD | グラン・ブルー 完全版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray | 片面2層 168分 シネスコ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)英語 (リニアPCM 2.0ch) (2)フランス語 (リニアPCM 2.0ch) | DAXA-1138 | 2,625円 |
BD | グラン・ブルー オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray | 片面2層 137分 シネスコ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)英語 (リニアPCM 2.0ch) (2)フランス語 (リニアPCM 2.0ch) | DAXA-1139 | 2,625円 |
BD | グラン・ブルー 完全版&オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray BOX 【初回限定生産】 | 片面2層本編BD×2 片面1層特典DVD×1 (仕様は各単品と同じ) | (1)英語 (リニアPCM 2.0ch) (2)フランス語 (リニアPCM 2.0ch) | DAXA-1137 | 5,040円 |
DVD | グラン・ブルー 完全版&オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- DVD-BOX 【初回限定生産】 | 片面2層本編DVD×2 片面1層特典DVD×1 本編168分 本編137分 特典97分 シネスコ 日本語字幕 | (1)英語 (ドルビーデジタル2.0ch) (2)フランス語 (ドルビーデジタル2.0ch) | DABA-0721 | 3,990円 |
BD | アトランティス -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray | 片面2層 79分 シネスコ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)英語 (リニアPCM 2.0ch) | DAXA-1140 | 2,625円 |
BD | サブウェイ -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray | 片面2層 102分 シネスコ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)フランス語 (リニアPCM 2.0ch) | DAXA-1141 | 2,625円 |
BD | WATARIDORI ディレクターズ・カット -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray | 片面2層 88分 ビスタ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)フランス語 (ドルビーTrueHD 5.1ch) | DAXA-1142 | 2,625円 |
■ グラン・ブルー
「グラン・ブルー」は、「レオン」や「TAXi」シリーズなどで知られるリュック・ベッソン監督が、天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て作り出した'88年の映画。デジタル・レストア・バージョンは、最新のデジタル技術を用いてフィルムの傷や汚れを修復、ノイズを除去したもので、その高画質なHDマスターからBD用にエンコードしている。
グラン・ブルー 完全版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray (C)1988 Gaumont |
グラン・ブルー オリジナル版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray (C)1988 Gaumont |
この作品は'88年の公開以来、複数のバージョンが上映されている。日本での初公開は国際版として編集された120分の「グレート・ブルー」。劇場公開は短期間であったが、翌年、187週連続上映という記録を打ち立てることになるノーカットの長尺「完全版」がフランスで公開。日本でもセルビデオ(VHS)が徐々に売上を伸ばし、'92年に「完全版」がシネセゾン渋谷で公開されたという経緯がある。
BD化にあたっては、完全版に加え、'88年当時はフランスでのみ上映され、'98年に10周年を記念して日仏を含む各国で上映されるも、パッケージ化されていなかった「オリジナル版」も用意している。
なお、アメリカ人女優ロザンナ・アークェットだけでなく、ジャン・レノ、ジャン=マルク・バールの2人も撮影時には英語の台詞で演技しており、非英語圏では男優ら本人がフランス語に吹き替えたバージョンが上映されることが多かった。BDでは、両バージョンともに、英・仏両言語を収録しているのも特徴。
さらに、BD-BOXには特典DVDが付属。撮影の舞台裏を97分に渡って紹介したメイキング、「『グラン・ブルー』の世界~映画『グラン・ブルー』はこうして作られた」を収録している。このコンテンツは、'97年に20世紀フォックスから発売されたVHSと同じものだが、今回が初のDVD化となる。なお、デジタル・レストア・バージョンのDVD-BOXにも、同じ特典DVDが付属。また、本編のBDには、完全版のみ、特典映像として劇場予告編を収録している。
たった一度の呼吸で、グラン・ブルーという誰も到達することのできない、巨大で深い世界へ潜っていく2人の男。彼らの名は、ジャック・マイヨールとエンゾ・モリナリ。どちらがより深く、より長く潜っていられるのか……。最高の友であり、ライバルだった熱い男2人と、その男たちに魅せられた、1人の女。だが、海をあまりにも深く愛したがための、悲劇が3人を襲うのだった。
出演はロザンナ・アークェット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノほか。
■ アトランティス、サブウェイ、WATARIDORI
「アトランティス」は、リュック・ベッソン監督が海の生物たちの生態を写したネイチャー・ドキュメンタリー作品。日本語字幕は松任谷由実が担当している。特典映像はオリジナル予告編。
「サブウェイ」は、26歳の頃のベッソン監督による長編映画の第2弾。パリの地下鉄を舞台に、アクションと純愛が鮮烈に描かれる。特典映像はオリジナル予告編。
「WATARIDORI」は、「オーシャンズ」を手掛けたジャック・ペランによる、渡り鳥をメインにしたネイチャー・ドキュメンタリー。撮影に3年、20億円の製作費をかけた大作で、世界中に散らばる100種以上の渡り鳥が、多くの困難や試練を乗り越え、繁殖のために北極を目指し、再び故郷の空に帰るまでを描く。スタッフが本物の鳥と交流を深め、群れの一羽となって撮影したリアルな飛行シーンが話題となった。特典映像はオリジナル予告編。
(2010年 7月 2日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]