予約入金2,000個突破で「ゼーガペイン」BD-BOX化決定
-舞浜イベントで発表。下田監督「終着駅はまだまだ先」
会場となった舞浜のクラブイクスピアリ。梅雨の合間の青空となった |
さらに、会場には出演声優陣や監督らも登場。トークショーを繰り広げると共に、作品に関連する新たな展開についも発表が相次いだ。
■ 新発表が続々
(C)サンライズ・プロジェクトゼーガ |
浅沼さんは今回のイベントにつて、「まさか舞浜でイベントができると思いませんでした。やればできる!!」と雄叫び。花澤さんは「ここが本当の舞浜なんだね、キョウちゃん」とカミナギの声で挨拶した。
下田監督は「春(東京アニメフェア)に、BD化のイベントで会いましょうと言ったんですが、まさか本当に実現するとは……。ありがとうございます」と、応援を続けてくれたファンに頭を下げる。幡池さんは「今日は雨と言われていたのですが、晴れていて、“舞浜の空は青い”ですね!」と、劇中の名セリフを使って挨拶。大きな歓声を浴びた。
続いて、予約入金が2,000個を突破し、BD-BOX生産決定が発表されると、この日一番の歓声が場内を包む。浅沼さんは「嬉しいです。実体化した気分です(笑)。生身の人間としてBDに触れる。どれだけこの時を待ったことか」と感慨深い様子。花澤さんは「とりあえずBD再生機器を買わないと!!」と慌てた様子で、会場の笑いを誘った。
会場に設置されたボードには、ファンやマスコミ関係者からのメッセージが貼られており、映画化を望む声も多く見られた |
BD版のクオリティについて下田監督は、「もともと特技監督のわたなべぢゅんいちさんと、“劇場でかけても大丈夫なくらいのクオリティで作ろう”と話しながら作っていた作品なので、(BD版は)ご家庭で劇場版が観られるくらいのクオリティになっています」と自信を見せる。
BD版の画質を一足先に観たという幡池さんは、「メカの表面の処理が、テレビだとノッペリした印象をもたれた人が多かったと思いますが、BDは違います。後で観ていただくと、驚くと思います」と画質的な注目ポイントを紹介した。なお、既報の通りBD-BOXは完全予約限定生産となっているが、予約は7月12日まで受付ている。
左からソゴル・キョウ役の浅沼晋太郎さん、カミナギ・リョーコ役の花澤香菜さん、下田正美監督、企画・デザイン担当の幡池裕行さん | 声優の2人は役柄と同じ浴衣で登場 |
場内では210インチのスクリーンで一足早く、BD版の映像で10話「また、夏が来る」、13話「新たなるウィザード」、16話「復活の戦場」が上映。高精細かつ、色純度の高い、BDならではの非常にクリアな映像が楽しめた。また、戦闘シーンや10話の花火など、中低音の迫力も十分で、下田監督の言葉通り、長編映画のような気持ちでジックリ楽しみたいBD-BOXになりそうだ。
会場では作品にちなんだ特別メニューも用意。ゼーガペイン アルティールのカラーをイメージしたドリンク「アルティール」など、様々な種類が用意された |
なお、BD-BOXの特典として新録のコメンタリが収録されるが、その話数もファンの投票により決定。参加声優も決まり、第6話と第20話を、浅沼さんとミサキ・シズノ役の川澄綾子さん、下田監督、幡池さんが担当。11、16、26話を浅沼さん、花澤さん、下田監督、幡池さんが担当する事になった。
キョウが乗り込むゼーガペイン アルティール | キョウ(右)と幼馴染のカミナギ・リョーコ | |
(C)サンライズ・プロジェクトゼーガ |
浅沼晋太郎さん | 花澤香菜さん |
さらに、新規映像特典として、第11話「残るまぼろし」のオリジナルシナリオ版が収録されることも決定。「尺の都合でシナリオで削ったところがあって、それをBD化にあたり、復活させた」(下田監督)というもので、エンディング部分が監督による新規編集になっている。ファン必見の内容と言えそうだ。
加えて、生産決定に伴い、発売記念イベントも開催決定。日時は8月29日。場所は東京近郊を予定。BD-BOX入金者に向けてメールで8月上旬に応募方法が案内され、応募者の中から抽選で招待される。イベントではトークショーに加え、浅沼さんが脚本を担当した朗読劇なども予定されている。
なお、イベントでは浅沼さんと花澤さんが、キャラクターと同じ舞浜南高校の制服で参加するという構想もあるとのこと。それを聞いた浅沼さんは、「香菜ちゃんは大丈夫だけど、僕は大丈夫かなぁ!?」と苦笑い。すると下田監督から「キョウの制服と言えば、海パンと水泳帽じゃないですか」とさらなる要望(?)が提示。場内は爆笑に包まれた。
謎の転校生シズノの登場により、キョウの日常は一変する | 3DCGを駆使したスピード感のあるアクションも見所だ | キョウは異世界でともに戦う仲間と出会う |
(C)サンライズ・プロジェクトゼーガ |
さらに、BD-BOXだけではない、さらなるゼーガペインの展開として、バンダイのアクションフィギュア「ROBOT魂」のシリーズ「ゼーガペイン アルティール」の発売が正式決定し、さらに、アニメの企画初期の資料などを掲載した新しいムック本の発売も決定したという。相次ぐ発表ラッシュに会場は大いに湧いた。加えてイベント終了後のエントランスでは、「ROBOT魂」の今後のシリーズ展開として、ゼーガペイン ガルダ、フリスベルグ、コアトリクエの商品化が検討されている事も明らかになった。
下田正美監督 | 幡池裕行さん |
花澤さんは「ここ最近、“ゼーガゼーガ”した毎日を送らせていただいているので、これから先もゼーガのお仕事やらせていただきたいなと思っています。みなさん応援してください」と頭を下げた。
これを受けて、下田監督は、「この通りスタッフ、キャスト共々、まだまだゼーガに対する炎が消えていない状態です。戦いの終着駅はまだまだ先だと思っておりますので、みなさん応援よろしくお願いします」とコメント。さらに、幡池さんからは「他の作品にゼーガのスタッフをとられている状態なのですが(笑)、(体制を整えた暁には)この先、皆さんが“観たいな”と思うような、新しい絵素材をお目にかけられると思います。それまで盛り上げよろしくお願いします!」と、気になるコメントが連続。BD-BOX化だけにとどまらない、ファンの声の大きさによっては、さらにその先の展開に期待が膨らむイベントとなった。
(2010年 7月 5日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]