ヤマハ、シアターラック「POLYPHONY」3機種を発表

-小型モデルも追加。HDオーディオ/3D/シネマDSP対応


左から「YRS-700」、「YRS-1100」、「YRS-2100」。テレビやPS3などは別売

 ヤマハは、シアターラックシステム「POLYPHONY」(ポリフォニー)新モデルとして、搭載テレビのサイズが65型まで対応する「YRS-2100」と、50型まで対応の「YRS-1100」、42型までの「YRS-700」の3モデルを発売する。

 価格は全てオープンプライス。各モデルの発売時期と店頭予想価格は、「YRS-2100」が10月下旬で13万円前後、「YRS-1100」が10月下旬で10万円前後、「YRS-700」が9月下旬で8万円前後。

 従来モデルは「YRS-2000」と「YRS-1000」の2サイズだったが、新たに小型の「YRS-700」が追加された。YRS-700は背面がコーナー設置に適した形状になっているのも特徴。また、カラーも豊富になり、YRS-2100はアーバンブラウン(MD)とブラック(B)、YRS-1100はアーバンブラウン(MD)、ブラック(B)、ホワイト(W)、YRS-700はブラック(B)、ホワイト(W)を用意する。

 YRS-2100/1100は、小型ユニットを多数搭載し、サウンドビームを放出。壁などに反射させることで、前方設置にも関わらず、他のバーチャルサラウンドシステムより明瞭なサラウンドが体験できるという同社のデジタル・サウンド・プロジェクタ「YSPシリーズ」を、ラックのトップボードに埋め込んだのが特徴。YRS-700には、独自のバーチャルサラウンド機能「AIR SURROUND XTREME」が採用されている。また、いずれのモデルもサブウーファも内蔵している。

 YRS-2100/1100の強化点は、新たにシネマDSPのサラウンド機能を備えたことで、より立体的なサウンド空間を提供できるという。HDMI接続時にEPGの番組情報と連動する「おまかせサラウンド」機能も用意。再生しているコンテンツに合わせたサウンドに、自動的に切り替わる。また、HDMIが3DとARCにも対応した。なお、YRS-700もサラウンドモード機能は備えている。

 さらに、内蔵デコーダがHDオーディオに対応。ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioのデコードが行なえるようになった。全モデル7.1chにも対応する。なお、YRS-700のコーナー設置時は壁反射で7.1chが困難なため、バーチャルサラウンド機能の「AIR SURROUND XTREME」が使われている。また、全モデルに7.1chバーチャルヘッドフォン機能も用意。通常のヘッドフォンを繋ぐだけで、仮想的な7.1chサラウンドが楽しめるという。

 また、YRS-2100/1100は、サウンドビームの設定などを自動で行なうセットアップ機能「インテリビーム」も備えている。


「YRS-2100」のアーバンブラウンモデル「YRS-1100」のホワイトモデルいずれのモデルも7.1ch再生に対応。YRS-700はバーチャルサラウンドで7.1chを再現する
「YRS-700」の背後を上からみたところ。コーナー設置用の形状になっているのがわかる

 現在どのようなサラウンドソースが入力/デコードされているか分かりやすくするために、前面にサラウンドインジケーターを新設。HDオーディオデコード時はブルーに、その他のサラウンド音声はオレンジに点灯する。また、HDMI入力をver.1.4とし、3D映像とARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応した。

 HDMI CECに対応し、大手テレビメーカーのテレビやレコーダとの連携が可能。テレビ側リモコンでの制御や、テレビと連動した電源ON/OFF、音量調節、入力切替が可能。番組とCMなどの音量差を自動的に補正する「ユニボリューム機能」も備えている。

 設置性も進化。壁寄せ設置をする際に、オプションの金具を用いると、従来は金具部分がラック背面から飛び出していたため、キッチリと壁に寄せられなかった。YRS-2100/1100では、背面にケーブルやコネクタの飛び出しを考慮した空間がラック側に設けられている。テレビを壁面に寄せて設置するための専用金具「YTS-V1200」は同時発売。YRS-700はコーナーカットデザインを採用し、リビングの角などに最適な形状となっている。


青く光っているのがサウンドインジケーター。HDオーディオ時はブルー、その他のサラウンドはオレンジに光る。ステレオ音声では光らない「YRS-1100」の背面。壁にピッタリ設置してもケーブルのコネクタが挿入でき、ケーブルを這わせる空間が設けられているHDMI端子部のアップ

付属のリモコン

 デザインも進化。前面のスピーカー部は、下部に切り欠きを入れ、スリムさを強調。筐体を支える柱はアルミ製で、ラウンドシェイプ加工を施している。底板も、接地面から浮かせたデザインを採用した。棚板は3段階可変式で、奥行きも確保している。

 入力端子はHDMI×3、光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ音声(RCA)×1。ドックポートも備えており、ワイヤレス伝送が可能な「YID-W10」や、スタンダードな「YDS-12」、Bluetooth対応の「YBA-10」を使い、iPodと連携できる。出力はHDMI×1、コンポジット×1(YRS-2100/1100はメニュー表示用を兼用)。

 アンプ部の最大出力は、YRS-2100が132W(YSP部)、100W(サブウーファ部)。YRS-1100が132W(YSP部)、100W(サブウーファ部)。YRS-700が150W(スピーカー部)、100W(サブウーファ部)。消費電力は42Wで共通。外形寸法と重量は、YRS-2100が1,600×445×400mm(幅×奥行き×高さ)、60.5kg。YRS-1100が1,200×445×400mm(同)、45kg。YRS-700が1,000×450×450mm(同)で35.5kg。

スピーカー下部に切り欠きを入れ、スリムさを強調縦の支柱がラウンドシェイプ加工のアルミ製になった底板は接地面から浮かせたデザインになっている


(2010年 8月 31日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]