地デジ受信機の累計出荷台数は1億台突破。JEITA発表

-映像機器の年間出荷額が初めて3兆円を上回る


民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 電子情報技術産業協会(JEITA)は24日、2010年12月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。民生機器の出荷金額は前年同月比116.4%の5,116億円で、17カ月連続でプラスとなった。

 映像機器の12月国内出荷金額は、前年同月比122.8%の4,406億円で19カ月連続のプラス。音声関連機器は、同101.3%の245億円で、2カ月連続のプラスとなった。カーAVC機器は前年同月比82.2%の466億円で、4カ月連続のマイナスだった。

 また、2010年計では民生機器全体が前年比129.6%の3兆8,920億円で、9年連続の増加。映像機器は同138.6%の3兆358億円で初めて3兆円を上回り、11年連続のプラス。音声機器は同100.7%の1,841億円で、5年ぶりにプラスとなった。カーAVC機器は同106.6%の6,721億円で、3年ぶりの増加。

 12月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比161.7%の387万4,000台で、2桁増が続いている。サイズ別では、29型以下が同175.4%の119万6,000台、30~36型が同182.3%の143万1,000台、37型以上が同134.3%の124万7,000台。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比155.4%の99万2,000台。内訳は、BDレコーダが同152.4%の93万8,000台、BDプレーヤーが同238.0%の5万3,000台。一方、DVDビデオは同74.4%の28万1,000台と前年割れが続いている。内訳は、DVD録再機が13万4,000台(同65.8%)、DVD再生機が14万7,000台(同84.4%)。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は559万台で、単月で過去最高を記録。内訳はテレビ合計の出荷台数が前年同月比162.0%の387万4,000台、単体チューナが同138.1%の30万7,000台。STBが同125.9%の22万8,000台。DVDレコーダが同73.2%の14万台、BDレコーダが同152.4%の93万8,000台。チューナ内蔵PCの出荷台数は同185.4%の10万3,000台。地デジ受信機器の出荷累計台数は1億300万6,000台。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2010年11月出荷台数は219万5,000台。車載用地上デジタルテレビ受信機器の2010年12月の出荷台数は14万5,000台。

 ビデオカメラは前年同月比133.4%の19万3,000台で11カ月連続のプラス。ステレオセットは同115.0%の11万7,000台で2カ月連続のプラス、スピーカーシステムは同101.1%の7万6,000台で14カ月連続のプラスとなった。カーナビは前年同月比84.2%の37万台で3カ月連続のマイナス。HDDタイプ、フラッシュメモリその他、DVD-ROMタイプの台数構成比は37.0%、56.2%、6.8%だった。

 2010年12月2010年累計
実績(千台)前年同月比(%)実績(千台)前年同月比(%)
薄型テレビ(10型以上液晶+PDP)3,874161.725,193184.9
 (内)29型以下1,196175.48,031186.8
 (内)30~36型以下1,431182.38,906201.2
 (内)37型以上1,247134.38,256168.5
DVDビデオ28174.42,50685.1
 (内)録再機13465.81,16285
 (内)再生機14784.41,34485.2
BDレコーダ/プレーヤー992155.45,240173.4
 (内)レコーダ938152.44,946170.9
 (内)プレーヤー53238294230.2
ビデオ一体型カメラ193133.41,753119.6
CDプレーヤー97107.2786113.5
ICレコーダ107101.41,192108.1
ステレオセット117115735110.8
アンプ1885.5174105.9
スピーカーシステム76101.1594118.3
カーナビゲーションシステム37084.25,263114.9
 (内)DVD-ROMタイプ2591.637796.5
 (内)HDDタイプ13761.22,33899.5
 (内)フラッシュメモリその他208110.62,547138.6

(2011年 1月 24日)

[AV Watch編集部 中林暁]