【IFA 2011】パナソニック、2レンズ搭載の3D「LUMIX」

-AVCHDでサイドバイサイド。3Dプロジェクタも


パナソニックブース

 ドイツ・ベルリンで9月2日~7日(現地時間)に行なわれている「IFA(国際コンシューマエレクトロニクス展) 2011」のパナソニックブースを紹介する。

 テレビ関連では、プラズマ/液晶VIERA新モデルの展示のほか、3D映像を体験するコーナー、プレスカンファレンスでアピールしたネットワーク機能「VIERA Connect」のデモコーナーも用意している。新ホームシアタープロジェクタ「PT-AT5000」も披露した。

 デジタルカメラLUMIXのコーナーでは、現在開発中とするツインレンズ/センサー搭載のコンパクトデジタルカメラなど、今後発売予定の新機種のモックアップが展示されている。



■ PDP/液晶テレビとVIERA Connect

 プラズマテレビでは、「NeoPlasma」のVT30/GT30/ST30/G30を展示。鮮明な表示や高いコントラスト性能などを特徴としている。上位モデルのVT30/GT30/ST30はアクティブシャッター方式の3Dメガネを使ったフルHD 3D表示に対応する。

 VT30は65~42型の4モデル。THX 2D/3Dディスプレイの認証も取得している。無線LANも内蔵。USB HDDまたはSDカードへの録画機能も搭載。GT30は50~42型の3サイズ。ST30シリーズも50~42型の3モデルを追加する。

 液晶テレビは、IPSαパネル搭載の3D対応モデルDT30/DT35シリーズや、X3シリーズに追加した32型モデルなどを展示している。

65型「TX-P65VT30E」プラズマGシリーズ液晶「TX-L37DT30E」

 全モデル「VIERA Connect」に対応し、「VIERA Connect Market」からアプリをダウンロード可能。ビデオ、音楽、SNS、健康管理といった様々なアプリがテレビで利用できる。

 ブースにはテレビをネットワーク経由で他の機器と連携させる「Smart VIERA」のデモコーナーも用意。iPadなどの端末でVIERAを操作する機能や、連携可能なDLNA機器なども展示されている。コンパクトデジタルカメラLUMIXの無線LAN搭載モデル「DMC-FX90」で撮影した静止画をテレビにワイヤレス伝送するデモコーナーも用意されている。

 ホームシアタープロジェクタ新製品では、同社初の3D対応モデル「PT-AT5000E」を発表した。世界初となる480Hz駆動の透過型液晶パネルを搭載。コントラスト30万:1、輝度2,000ルーメンの明るさを備え、2Dと3Dの高画質化を図っている。9月発売予定で、価格は3,199ユーロの見込み。

iPadからVIERAを操作するアプリ「VIERA REMOTE APP」の紹介コーナーBDレコーダやノートPC、LAN HDDといった機器をDLNAで連携無線LAN搭載LUMIXの画像をワイヤレスでテレビに表示することも可能、
3D対応液晶プロジェクタの「PT-AT5000E」


■ 動画対応デジカメ/ビデオカメラ関連

2レンズ搭載/3D撮影対応LUMIXのモックアップ

 LUMIXでは、2011年冬をメドに商品化予定の2レンズ搭載/3D撮影対応コンパクトデジタルカメラのモックアップが展示。また、高倍率ズーム搭載でAVCHD Progressive対応の「DMC-FZ150」も展示されていた。

 2レンズ搭載モデルは、サイドバイサイドの3D動画記録に対応。フォーマットはAVCHD。撮影した3D映像は、SDカードを3D対応VIERAに挿入、または本体をHDMI接続することで再生可能となっている。2D動画撮影時に、フル画素を使った2D静止画を同時記録できることも特徴。光学4倍ズームに対応し、手ブレ補正機能も搭載する。

 「DMC-FZ150」は、1,920×1,080ドットで60pのAVCHD動画(2D)撮影に対応。撮像素子は1,210万画素のMOSセンサー。レンズは「LEICA DC VARIO-ELMARIT」で、光学24倍ズーム(35㎜換算の焦点距離25~600mm)に対応するほか、32倍の「インテリジェントズーム」機能も搭載する。3Dは静止画撮影(MPO形式)のみ対応する。

背面天面。ステレオのマイク穴を備えているようだ高倍率ズームでAVCHD Progressive対応のDMC-FZ150

 8月31日に同社プレスカンファレンスで発表した3D対応のハンドヘルド型カムコーダ―「HDC-Z10000」も展示。このモデルはF1.5(ワイド端)のレンズと、1/4.1型の3MOSイメージセンサーをそれぞれ2基備えたモデル。AVCHD 3D/Progressiveの撮影に対応する。

 光学ズームは2D時が12倍、3D時が10倍。35mm換算での焦点距離は2D動画(16:9)で29.8~368.8mm、3D動画(16:9)で32~320mm。ズーム/フォーカス/絞りのそれぞれに独立のマニュアルリングを備えて操作性を高めている。音声記録はドルビーデジタル 2ch/5.1chのほか、リニアPCM 2chにも対応。音声入力としてXLR端子も備える。

HDC-Z10000


(2011年 9月 3日)

[AV Watch編集部 中林暁]