SCE、「nasne」の発売を延期。輸送時のHDD破損が原因

-全台数再検査後に改めて発売日を案内


nasne(ナスネ)「CECH-ZNR1J」

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は18日、7月19日の発売を予定していた地上/BS/110度CSデジタル放送対応レコーダ兼メディアストレージ「nasne(ナスネ)」の発売を延期すると発表した。発売前日の異例の延期決定となる。

 発売延期の理由は、「工場での品質検査を経て出荷されたnasneの一部台数において、本体に内蔵されている500GBのHDDが輸送時に発生したと思われる予期せぬ事由により部分的に破損していることが確認されたため」としている。SCEで全台数を再検査した後、新しい発売日を改めて案内するという。すでに出荷済みのものも含め、回収したものは全台数を再検査する。なお、出荷/回収対象の台数、不良の発生率は「非公開(SCE広報部)」。同社によれば、この問題は17日に判明。18日の情報開示に合わせて、関係各所に通知したという。

 なお、これに伴い、19日に予定していたnasne本体のシステムソフトウェアアップデートVer.1.50の配信も延期する。

 nasne(CECH-ZNR1J)は、500GBのHDDと、地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載したネットワークレコーダ/ストレージ。録画機として単体で動作するが、映像出力端子を備えておらず、操作や映像出力にはホームネットワーク環境が必要となる。操作/映像出力クライアントは、PlayStation 3(PS3)のほか、PlayStation Vita、PC(VAIO)、Sony Tablet、Xperiaなど。最大4台(PS3)/8台(VAIO)までのnasneの同時利用に対応する。



(2012年 7月 18日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]