Blu-spec CD2でユニコーンとBOφWYのアルバム発売

邦楽13タイトルを12月発売。新高品質CD


Blu-spec CD2のロゴマーク

 ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が開発した高品質CD「Blu-spec CD2」の新しいラインナップとして、ユニコーンとBOφWYのアルバム、合計13タイトルが12月19日より順次発売される。

 12月19日にキューンミュージックから発売されるのは、ユニコーンの2タイトル。


  • ユニコーン「Quarter Century Single Best」(2枚組/3,500円/KSCL-30004~30005)
     「大迷惑」から「Feel So Moon」まで全29曲収録のシングルベスト
  • ユニコーン「Quarter Century Live Best」(2枚組/3,500円/KSCL-30006~30007)
     「UNICORN WORLD TOUR 1989 服部」から「ユニコーンツアー2011 ユニコーンがやって来るzzz...」までのライブ音源から未発表曲含む全30曲収録のライブベスト。発売中の25周年記念BOX「Quarter Century Box」(10月25日発売)からCD4枚を2タイトル(各2枚組)に分けてリリースするもの

 12月24日には、BOφWYの作品が、EMIミュージック・ジャパンから「JUST A HERO」など10タイトル、徳間ジャパンコミュニケーションズから「INSTANT LOVE」の1タイトル、合計11タイトルリリースされる。

 既報の通り、これら11枚は、BOφWYのBlu-ray BOX発売と関連して、前バージョンの「Blu-spec CD」で発売すると発表されていた。しかし、「さらなる高品質を追求するために」として、価格や品番はそのままに、新バージョン「Blu-spec CD2」で発売される事になった。

 11タイトル中10タイトルは既にCDで発売されているもので、「“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986 NAKED」は、新たに発掘されたマルチテープをトラックダウンした未発表ライブアルバムの完全版。同名タイトルのCDも発売されているが、セレクトされた12曲(49分)を収録したもので、Blu-spec CD2版は全曲収録となる。

  • 「BOφWY」(2,100円/TOCT-98001)
  • 「JUST A HERO」(2,100円/TOCT-98002)
  • 「“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986」(2,100円/TOCT-98003)
  • 「BEAT EMOTION」(2,100円/TOCT-98004)
  • 「PSYCHOPATH」(2,100円/TOCT-98005)
  • 「“LAST GIGS”COMPLETE」(2枚組/3,150円/TOCT-98006~98007)
  • 「SINGLES」(2,100円/TOTC-98008)
  • 「GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK'N ROLL
     CIRCUS TOUR 1986.11.11?1987.02.24」
    (2枚組/3,150円/TOTC-98009~98010)
  • 「“GIGS”CASE OF BOφWY COMPLETE」(2枚組/3,150円/TOTC-98011~98012)
  • 「“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986 NAKED」(2,600円/TOTC-98013)
  • 「INSTANT LOVE」(2,100円/TKCA-10071)

 また、既報の通り、第1弾として、クラシックや洋楽のジミ・ヘンドリックスの洋楽など111タイトルが、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルから12月5日と19日に発売予定。



■Blu-spec CD2とは

 Blu-spec CD2は、製造時にBlu-ray Disc向けの製造技術や素材を利用することで高音質化を図ったCDで、通常の音楽CD(CDDA/レッドブック)規格に準拠しているため、既存のCDプレーヤーでそのまま再生できる。

 原盤製造の際に、BDのカッティングで使われる「Blue Laser Diode(BLD)」を使用。カッティング方式もBD用のものを踏襲。BD用カッティングマシンを使うことで、トラックピッチの精度を従来CDの約20倍に高めている。

 原盤材料には、ガラス原盤に比べ表面の粗さが約1/6の半導体製造用シリコンウエハーを使用。ディスク素材は高分子ポリカーボネート。記録層をフォトレジスト(光記録)から、金属酸化物レジスト(熱記録)に変更し、正確な熱コントロールにより、理論値に近いピットが形成を可能とし、ジッタ量が約1/2になったという。


(2012年 10月 31日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]