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庵野秀明「ヤマト 2199は一番楽しみにしているアニメ」

トークイベント開催。TV放送決定で「オリジナルも観て」

左から総監督の出渕裕氏と、オープニング映像の絵コンテを担当した庵野秀明氏

 既報の通り、5月28日に第5巻のBlu-ray/DVDが発売予定で、4月からはテレビ放送も決定したアニメ「宇宙戦艦ヤマト 2199」。1月12日からは、第4章のイベント上映がスタートしているが、作品についてゲストが語るトークイベント「たっぷりヤマトークナイト・第四章」が1月22日、新宿ピカデリーで開催。総監督の出渕裕氏と、オープニング映像の絵コンテを担当した庵野秀明氏が登壇した。

 「宇宙戦艦ヤマト 2199」は、'74年に放送されたテレビアニメシリーズ第1作をベースにした新作アニメ。総監督に出渕裕氏、キャラクターデザインは結城信輝氏、音楽は宮川泰の実子、宮川彬良氏が担当するなど、新たなスタッフによって手掛けられている。

2月22日発売のBlu-ray版 第4巻
(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
5月28日発売のBlu-ray版 第5巻
(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会

 全26話構成されるシリーズで、BD/DVD発売のほか、シリーズを7章に分けてのイベント上映も実施。さらに、4月からはMBS・TBS系列全国ネットで、日曜日の午後5時にテレビ放送が開始。「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのテレビ地上波放送は実に33年ぶりとなる。

第4巻より
(c)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会



「オリジナルを観たうえで『ヤマト2199』」を

オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」放送開始当時、出渕総監督は第1話を見逃していたという。そして、庵野氏も同じように1話を見逃していたことが判明。思わぬ共通点に、出渕総監督が驚く一幕も

 同作品のオープニング絵コンテを庵野氏に依頼した理由について、出渕総監督は、「“この作品をきっかけにアニメ業界に入った人に、この作品を携わって欲しい”という想いがあり、オープニングならお願いできるかなと考え、庵野さんにお願いしました」と説明。

 庵野氏は、「オープニングのオファーがきた時は、“オリジナルのまま作るよ”と出渕さんに伝えましたが、それでもいいとのことで引き受けました。『2199』は出渕さんの想いがいっぱい詰まっている、本当に良い作品だと思います」と感想を語った。

出渕総監督
庵野氏

 ちなみに、それぞれの好きなキャラクターは、出渕総監督が「デスラー」、庵野氏が「オリジナルの頃から、好きなキャラクターは沖田艦長と森雪でしたね。沖田が好きな理由はやっぱり大人だったからですね。ひとつひとつの台詞に痺れました。エンディングをみると沖田が一番上にクレジットで出ているように、やはり沖田が主役なんだなと思っていました」とのこと。

 庵野氏は「2199」について、「今僕が“一番”楽しみにしているアニメーションです。次回を一日千秋の想いで、本当に一日でも早く観たいと思っている唯一のアニメです。僕は今、このアニメだけを観ていたい。本当にそう思っています。『ヤマト2199』をよろしくお願いします。ぶっちゃん(出渕総監督)すごいよ! 素晴らしい!! ヤマトファン第一世代の庵野秀明でした」と非常に高く評価。

 テレビ放送が決定した事については、「『2199』が今度テレビで始まりますが、『ヤマト』をまだ観ていない若いファンの方に、とにかく一言言っておきたいのは、『ヤマト2199』を観る前にオリジナルの『ヤマト』をまず観てくれということ、まずはそこからです。オリジナルを観たうえで『ヤマト2199』を観ると、本当に良いと思います。これが“鉄則”なので。バンダイビジュアルから発売されていますので、DVDでもブルーレイでもとにかくまず最初のオリジナルシリーズを観て下さい」とメッセージを送った。

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(山崎健太郎)