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マランツ、薄さ約10cmの7.1chアンプ「NR1604」

24/192ハイレゾ再生、AirPlay対応。約8万円

薄型7.1ch AVアンプ「NR1604」

 マランツは、薄型筐体の7.1ch AVアンプ「NR1604」を5月下旬に発売する。価格は84,000円。カラーはブラックのみ。

 外形寸法440×367×105mm(幅×奥行き×高さ)の薄型筐体を採用したAVアンプ。定格出力50W×7ch(8Ω)、最大出力100W×7ch(6Ω)のディスクリートパワーアンプを採用。ヒートシンクに一列にマウントするインライン配置により、チャンネル間の温度差による特性のバラつきを抑え、繋がりの良いサラウンドを実現したという。

 デジタルオーディオ回路の設計を一新。リスニングテストを繰り返して厳選したという24bit/192kHz対応DACを採用し、チップ内部の構成やワイヤリングも最適化。高品質シリコンウェハで音質対策を施した新型オペアンプ、カスタムチューンされたオーディオ用コンデンサなども投入し、D/A回路のシグナルパス、電源供給部を強化したという。

 DLNA 1.5対応のネットワーク音楽再生機能も備え、24bit/192kHzまでのFLAC/WAVファイルが再生可能。Apple Losslessは24bit/96kHzまでサポートする。MP3、WMA、AACなどの圧縮音楽ファイルも再生でき、圧縮時に失われた信号を独自のアルゴリズムで補完再生する「M-DAX 2」も利用可能。前面USB端子に接続したUSBメモリや、iPod/iPhoneに保存した音楽ファイルも再生でき、iPod/iPhoneの充電もできる。

 AirPlayにも対応。iPhoneやPCのiTunesからワイヤレスで音楽再生。インターネットラジオの受信機能も備えている。

 iPod touch/iPhone用リモコンアプリ「Marantz Remote App」も用意。無線LAN経由でスマートフォンから、電源入力やサウンドモード切り替え、ボリューム操作、ネットワーク再生などが操作できる。ファイルの選択画面にはアルバムアートのサムネイルも表示可能。アプリだけでなく、Webブラウザからの操作にも対応。

 別売のBluetoothレシーバ「RX101」を接続するためのM-XPortも搭載。Bluetooth対応機器とのワイヤレス接続にも対応する。レシーバはA2DPプロファイルをサポートし、赤外線受光部としても利用可能。アンプを扉付きラックなどに収納した場合でも、RX101だけを外に出すなどしてリモコン操作に対応できる。

 HDMI入力はフロント1系統、リア6系統の合計7系統。HDMI CECにも対応するほか、HDMIスタンバイパススルー機能も用意。さらに、4K映像(3,840×2,160ドット)のパススルーや、SD/HD解像度の入力映像を、4Kにアップスケーリング出力する事も可能。スケーラの性能も向上させており、「輪郭部に発生するリンギングを抑え、なめらかで高精細な映像を描き出す」としている。AVアンプ側のメニュー画面は日本語対応のオーバーレイ表示に対応。4K映像再生中でもGUIのオーバーレイ表示ができる。

 デコーダはドルビーTrueHDやDTS-HD Master AudioなどのHDオーディオに対応。32bit DSPで処理を行なっている。また、Dolby Pro Logic IIzもサポートする。

 2.1chプリアウトも備え、別途パワーアンプを接続することで、フロントスピーカーのドライブ力を高められる。メインルームと同じソース、または異なるソースを同時に楽しめるマルチゾーン機能も搭載。ゾーンプリアウトを新たに搭載しており、別途パワーアンプを接続し、マルチゾーン用のスピーカーを鳴らすことができる。また、メインルームが5.1chシステムの場合、サラウンドバック用のアンプをゾーン2に割り当てることも可能。

 省電力も追求しており、スタンバイモードの消費電力は0.2W、CECスタンバイ時でも0.5Wに抑えている。オートスタンバイ機能も搭載する。

 テレビ画面に表示される操作ガイドに沿い、手軽に接続や初期設定ができるという「セットアップアシスタント」機能も搭載。スピーカーの接続と設定、ネットワークの接続、入力機器の接続までを、画像とテキストでガイドしてくれる。

 専用マイクで音響環境を測定し、スピーカーの距離、レベル、サブウーファのクロスオーバー周波数を最適に自動設定する「Audyssey MultEQ」や、テレビのチャンネル切り替え時の大きな音量変化を緩和する「Audyssey Dynamic Volume」、音量レベルを下げても低音特性、聴感特性、サラウンド感を一定に保つ「Audyssey Dynamic EQ」なども備えている。

背面

 HDMIは入力7系統、出力1系統。その他に映像入力として、コンポーネント×2、コンポジット×3を搭載。映像出力はコンポーネント×1、コンポジット×1。音声入力は、アナログ×3、光デジタル×1、同軸デジタル×1。音声出力は2.1chプリアウト(FL/FR/SW)、ヘッドフォン×1、ゾーン2プリアウト×1。他にも、USB入力、Ethernet、X-XPortを各1系統備えている。

 FMチューナも搭載。重量は8.4kg。消費電力は220W。

(山崎健太郎)