ニュース

シャープ、3,200×1,800ドットのノートPC向けIGZO液晶

11/14/15型を6月生産。省エネで長時間駆動にも貢献

 シャープは14日、 3,200×1,800ドットなど、高い画素密度を持った、ノートPC向けのIGZO液晶パネル 3機種を6月から亀山第2工場で生産すると発表した。サイズと解像度は、11.6型が2,560×1,440ドット(画素密度253ppi)、14型が3,200×1,800ドット(262ppi)、15.6型が3,200×1,800ドット(235ppi)。

 既に量産している13.3型(2,560×1,440ドット/221ppi)も含め、計4サイズのラインナップとなる。

 IGZO液晶は、従来の液晶と材料が異なり、インジウム(Indium)、ガリウム(Gallium)、亜鉛(Zinc)、酸素(Oxygen)で構成される酸化物半導体。薄膜トランジスタの小型化が図れ、光の透過率が向上。「なめらかでくっきりした文字やリアリティ溢れる映像を表示できる」(シャープ)という。

 さらに、光の透過率の向上により低消費電力化が図れ、静止画表示時に液晶駆動電力を抑える特性も持っているため、高い省エネ性も発揮。ノートPCのバッテリ駆動長時間化に貢献するとしている。タッチパネル対応の設計も可能。

  シャープは、今後もIGZO液晶パネルの高精細表示や省エネなどを生かし、「スマートフォンやタブレット、ノートPC、4Kディスプレイなど、アプリケーションを拡大していく」としている。

(山崎健太郎)