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米JVC、新D-ILAで4K/60p対応のプロジェクタ8機種

ネイティブコントラスト15万:1の「DLA-X900R」など

 米JVCは26日(現地時間)、米国で行なわれている「CEDIA EXPO 2013」に合わせて、「D-ILA」ホームシアタープロジェクタの新ラインナップ8モデルを発表した。いずれも11月より発売する。

 価格は、フラッグシップモデル「DLA-X900R」と「DLA-RS67」が11,999ドルで、“リファレンスシリーズ”最上位の「DLA-RS6710」が12,499ドル。新モデルのうち最も低価格な「DLA-X500R」と「DLA-RS49」は4,999ドル。ラインナップと価格は下表の通り。なお、新製品のうち、リファレンスシリーズの「DLA-RS6710」、「DLA-RS67」、「DLA-RS57」、「DLA-RS4910」、「DLA-RS49」は、JVC Professional Products Companyから販売される。

型番ネイティブ
コントラスト比
価格
DLA-RS671015万:112,499ドル
DLA-X900R
DLA-RS67
11,999ドル
DLA-X700R
DLA-RS57
12万:17,999ドル
DLA-RS49106万:15,199ドル
DLA-X500R
DLA-RS49
4,999ドル

 反射型液晶の第6世代「D-ILA」デバイスと新しいワイヤーグリッド偏光板を採用。新D-ILAは従来に比べ画素間を40%狭くしたほか、光効率を10%向上させて明るさを1,300ルーメンに向上。ネイティブコントラストを高めた。さらに、ユーザーがレンズの絞りを設定できるレンズアパーチャー機能を備え、より深い黒を表現できるようになったという。全機種が3D表示に対応。3Dにはアクティブシャッターメガネを利用し、RFで通信する。

 フラッグシップの「DLA-X900R」と、DLA-RS67/RS6710は、ネイティブコントラスト比15万:1を実現。その他のモデルは、DLA-X700R/RS57が12万:1、DLA-X500R/RS49/RS4910が6万:1。また、ダイナミックコントラストは、DLA-X900R/RS67/RS6710が150万:1、DLA-X700R/RS57が120万:1、DLA-X500R/RS49/RS4910が60万:1。

 ピクセルシフト(画素ずらし)によるフルHD映像の4K(3,840×2,160ドット)へのアップコンバート表示も可能。同機能は新モデルで「e-shift3」に強化され、4K/60p入力にも対応。4K映像入力時もよりスムーズで精細な表示が行なえるようになった。また、8バンド検出の新「Multiple Pixel Control(MPC)」プロセッサにより画質を向上。画素ごとの最適なアップコンバートが行なえる4つのプリセットメニューとオート設定を利用できる。上位5モデルは、Adobe RGBモードも用意する。

 レンズの設定を保存できるレンズメモリーは、 DLA-X900R/X700R/RS6710/RS67/RS57は10個まで、DLA-X500R/RS49/RS4910は5個まで登録できる。スマートフォンアプリからのリモコン操作も可能で、画質などの設定もスマホから行なえる。

(中林暁)