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ヤマハ、1kWのクラスDアンプ内蔵ハイエンドサブウーファ「NS-SW1000」
(2015/5/15 13:00)
ヤマハは、ハイエンドサブウーファ「NS-SW1000」を6月中旬に発売する。価格は20万円。カラーはブラック(B)。
空気を振動板として利用する「エア・ウーファー」原理を取り入れたA-YST II方式を採用。フロントファイアリングタイプのアクティブサブウーファ。1kW出力の強力なオリジナルクラスDアンプを搭載しており、キレの良い重低音が再生できるという。
ユニットは30cm径で、専用設計のものを採用。振動板はペーパーコーンをベースに、ケブラー繊維を配合。ダブルダンパーや4層巻ロングトラベルボイスコイルも採用している。
磁気回路にはダブルフェライトマグネットを採用。磁束密度を強化する事で、振動板駆動力をアップさせているほか、ボトムヨークを延長し、ロングトラベル化している。ユニットを支えるフレームはアルミダイキャスト製。
パワーアンプ部は、ヤマハ製のデジタルアンプドライブICを中心としたドライブ段と、大電流MOS-FETによるディスクリート構成のプッシュプル出力段を組み合わせ、1kW出力のデジタルパワーアンプとしている。
電源部には大型EIコアトランスを採用。トランスだけで製品の4分の1を占める、約10kgの重さがある。大型ブロックケミコンも投入している。
ポート部分は風切り音を低減し、レスポンスを向上させるためにツイステッドフレアポートを採用。一般的なポートでは空気の乱れが発生するが、それを解消し、スムーズに空気が流れる効果がある。
エンクロージャは総三方留め構造で、バッフル板厚は36mm厚、側板などは25mm厚となり、剛性を高めて鳴きを低減している。前面にはアルミヘアライン仕上げのフロントパネルを採用。ノブ/ボタンもアルミ製となっている。
再生周波数帯域は18Hz~160Hz。入力端子はスピーカーターミナルタイプと、RCAピンジャックの2系統を用意。位相スイッチ、「MOVIE」と「MUSIC」モードが選べるB.A.S.S.モードスイッチ、ハイカット周波数調整ツマミなども搭載。8分間無信号でスタンバイ状態になる機能も備えている。
消費電力は160W。待機時消費電力は0.3W以下。外形寸法は443×522×463mm(幅×奥行き×高さ)、重量は42.6kg。5mのピンケーブルや、システム接続ケーブルを同梱。2mの電源ケーブルも付属する。
「トランスフォーマー/ロストエイジ」で試聴
映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」の冒頭、地球侵略シーンで試聴。20Hz付近の低音が豊富に入っているシーンを、ボリュームを上げ目にして再生すると、地響きのようなサウンドに包まれる。
特筆すべきは、超低音が連続する場面でもクリップせず、しかも低域の音像がシャープに保たれている事だ。1,000W出力のクラスDアンプのパワフルさを実感すると共に、筐体の鳴きの少なさ、ツイステッドフレアポートによる雑味の少なさなども寄与していると感じられる。ハイスピードかつ非常にクリアな低音が楽しめるサブウーファだ。