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ソニーハイレゾコンポ「CMT-SX7」のフル機能を回復

「聴こえない音でツイータ破損」問題の対策ファーム

 ソニーは、発売開始直後に不具合が確認され、使用中止を呼びかけていたハイレゾ対応CDコンポ「CMT-SX7」の不具合を修正する2度目のファームウェアアップデートを6日より開始した。これによりCMT-SX7は、BASS/TREBLE機能なども含め、当初仕様通りに利用可能になる。

CMT-SX7

 CMT-SX7は7月11日に発売開始したが、人に聴こえない高い周波数の信号が大音量に相当する音圧レベルで流れたり、スピーカーのツイータ部が高温になって破損するといった不具合があるとして、23日に購入者に利用中止を呼びかけていた。

 その後7月30日に1回目の対策ファームウェアを提供していたが、不具合回避を優先したために、音質調整機能のBASS/TREBLEが利用できなくなっていた。8月6日に提供開始した最新ファームウェアにより、BASS/TREBLEも利用可能になった。

 対象製品の製造番号は、2100001~ 2105394。CMT-SX7をインターネット接続して本体でアップデートを実行できるほか、パソコンやUSBメモリを利用したアップデートも行なえる。

 「CMT-SX7」(実売6万円前後)は、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANを搭載し、ハイレゾ楽曲のDLNA再生などが可能なコンポ。DSDは2.8MHzまで再生できるが、リアルタイムでリニアPCM変換しながらの再生となる。CDやMP3の音楽を最大192kHz/24bitまでアップスケーリングして処理するDSEE HXも利用可能。Bluetoothも搭載し、ソニー独自のLDACコーデックもサポートする。ハイレゾ対応のブックシェルフ型スピーカーもセットになっている。

(臼田勤哉)