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オンキヨー、DSD 5.6MHzネイティブ対応ポータブルアンプ/プレーヤー「DAC-HA300」

 オンキヨーは、DSDなどハイレゾ楽曲再生も可能なポータブルヘッドフォンアンプ/オーディオプレーヤー「DAC-HA300」を9月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は70,000円前後。カラーはブラック(B)。'14年12月に開発を発表し、'15年春発売予定としていた製品。

DAC-HA300

 スマートフォンやパソコンなどのポータブルUSB DAC/ヘッドフォンアンプとして利用できるほか、DSD 5.6MHzまでのネイティブ再生が可能なオーディオプレーヤー機能も搭載。WAVやFLACは最高192kHz/24bitに対応する。なお、FLACの176.4kHzと192kHzの再生は、ファームウェアアップデートにより後日対応する。再生メディアはmicroSDカードで、本体にストレージメモリは内蔵しない。

 ティアックと共同開発しており、ティアックが1月に発売した「HA-P90SD」と同様に大型のボリュームノブや、TI/バーブラウンのDACチップ「PCM1795」などを搭載。アンプ部はHA-P90SDと異なり、DAC-HA300は新日本無線のアンプIC「MUSES 8920」を使用(HA-P90SDはOPA1602 SoundPLUS)しているのが大きな違い。オンキヨー製のiOS/Androidスマートフォン用ハイレゾ再生アプリ「HF Player」に最適化しており、スマホなどの外付けDAC/アンプとして利用できる。'14年に発売したオンキヨー初のポータブルヘッドフォンアンプ「DAC-HA200」の上級機と位置付けている。

 ヘッドフォン出力は170mW×2ch(32Ω時)。HIGH/LOWのゲイン調整も備える。ヘッドフォンの対応インピーダンスは8~600Ω。周波数特性は10Hz~80kHz。歪み率は0.004%(32Ω)。

 USB DAC機能を備え、端子はパソコン接続用のUSB-Aと、iOS/Android端末向けのマイクロUSBを装備。DSD 5.6/2.8MHzや、PCM 192kHz/24bitに対応する。光/同軸デジタル入力(同軸デジタルは付属ケーブル利用)も備える。ヘッドフォン出力はアンバランスで、ステレオミニを1系統備える。

大型ボリュームノブを装備
USB端子は2系統

 バッテリを内蔵し、連続再生時間は、iOS端末との接続時が約7時間、microSDからの再生は約6時間。充電はACアダプタ(急速充電対応)またはUSB経由で行なえる。外形寸法は123×69.6×21.5mm(縦×横×厚さ)、重量は280g。USBケーブルやRCA変換ケーブル、固定用ゴムバンドなどが付属する。

(中林暁)