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ゼンハイザー最上位ヘッドフォン「HD 800S」。約20万円

中低音再現力を向上+バランス接続強化

 ゼンハイザージャパンは、フラッグシップヘッドフォン「HD 800S」を正式発表した。2月上旬の発売を予定しており、価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万円前後。

HD 800S

 2009年発売のオープン型ヘッドフォン「HD 800」の後継機となる、同社フラッグシップヘッドフォン。56mmドライバを搭載したオープン型という特徴は、HD 800を踏襲しながら、音質の改善とバランス接続対応を強化。3mのバランスケーブル(XLR4)が同梱される。

 新搭載のアブソーバーテクノロジーにより、共鳴を吸収し、周波数応答の不要なピークを回避。どの周波数帯域でも細かなニュアンスを味わえ、「サウンドイメージをさらに最適化し、中音と低音の再現力を高めた」とする。

 トランスデューサーはステンレススチールケース保護、イヤーカップは航空業界向けのプラスチックを採用するなど、最高品質の素材の採用にこだわった。カラーはマッドブラック仕上げ。ヘッドバンドはサウンド減衰力に富むプラスチック層とステンレススチール層を重ねた設計で、コネクタ接点は金メッキ。

 再生周波数帯域は6Hz~51kHz(-10dB)、感度は102dB、インピーダンスは300Ω。本体重量は約370g。ケーブルは両出しで着脱可能で、3mのストレート型(ステレオ標準プラグ)と、3mのバランス駆動用(XLR)が付属する。製造はドイツ ヴェデマークのゼンハイザー本社。

'15年10月の秋のヘッドフォン祭に展示された「HD 800S」

(臼田勤哉)