ミニレビュー

新UIになったFire TV。Prime以外も追加できるウォッチリストが便利

Fire TV Stick(第3世代)

既報の通り、Fire TV Stickの新UIが登場。9月に発売されたFire TV Stick(第3世代)を対象に10日から順次アップデートが開始されており、筆者の手元にあるFire TV Stickには15日にアップデートが到着。UIが更新されたので、その使用感をお伝えする。

アップデートしてすぐにわかる違いは、メインメニューが中央に表示されるようになった事。画面上側には決まったおすすめの内容が流れるようだ。メインメニューを挟んで画面下側には、カーソルを置いているメニューの内容が表示される。「ホーム」では、Prime Videoで人気の映画・TV番組欄、スポンサー欄、興味のありそうな番組……といった具合で、表示される内容的には従来のホーム画面とあまり変わりない印象だ。

新UIになってメインメニューが中央に
「ホーム」を選択すると、人気の作品、スポンサーの欄が表示
さらに下に進むとウィークリーTOP20やオススメ欄

「プロフィール」で家族それぞれがコンテンツを管理

大きく変わった要素で言えば、NetflixなどPrime Video以外のコンテンツも一緒に探せる「探す」と、1つのアカウントで家族それぞれがカスタマイズして使える「プロフィール」が追加されたこと。まずはプロフィールから設定してみる。

Webブラウザやスマホ用アプリでは既に利用できていた機能だが、プロフィールは、1つのアカウントで最大6個まで作成できる。プロフィール毎にウォッチリストや視聴履歴が管理でき、オススメとして表示されるコンテンツも変わってくるという。

アイコンは用意されたものから選択する
メインのプロフィールを編集し、新規で1つ作ってみた

新規で作成したプロフィールは、ウォッチリストにはなにもなく、オススメのコンテンツもパーソナライズされていない初期のような状態になっていた。今までの視聴履歴などはすべてメインのプロフィールに集約されており、新規のプロフィールには影響しないようだ。

メインのプロフィールのオススメ欄。パーソナライズされているのがわかりやすい
新規のプロフィールのオススメ欄。ジャンル関係なく色々表示されており、メインの影響はなさそう

プロフィールを作成する際に、12歳以下の子ども向けの制限をかけることもできるのだが、プロフィールの切り替えは自由にできてしまうようだ。発表会時は“パスワードをかけて管理できる”と説明されていたので、管理周りは後のアップデートで対応していくのかもしれない。

「探す」でPrime以外のコンテンツも検索。ウォッチリストに追加できる

目玉機能の「探す」では、Fire TVで使えるアプリを横断して検索できるほか、画面上側に表示されるオススメにもNetflixやHuluなどのコンテンツが表示されるようになった。従来は映画とTV番組のカテゴリーが一覧になっていたが、「探す」では、さらにカテゴリーとジャンルを絞って探せるようになった。

「探す」のメニュー。ジャンルを絞って探しやすくなった
「探す」から「TV番組」を選んでみると、Netflixで配信されている嵐のドキュメンタリーが画面上に登場した
「映画」では、Huluで独占配信中の「新解釈・三国志-異聞-」が登場
下段の「アクション」を選択してみると、最初の列に「サブスクリプションから」が表示された。Prime Video以外で配信されているコンテンツも並んでいる

コンテンツを選択して詳細画面に進んでみると、Prime Videoのコンテンツであれば、「Primeで今すぐ観る」の表記があり、Netflixのコンテンツだと「Netflixで今すぐ観る」という表記になっていた。また、Prime Videoで配信されていないコンテンツでもウォッチリストへ追加できる。

Primeで配信しているコンテンツ。再生アイコンからPrimeですぐに再生できる

筆者はNetflixとPrime Videoの2つを利用しているが、これまで「Netflixで観ていたドラマが配信終了してしまったが、Primeに追加されてた」といったことやその逆なども何度かあった。そのような場合でも同じウォッチリストから再生できるのであれば、アプリを切り替えて探し直さずに済むので非常に便利だ。

Netflixのコンテンツも表示。そのまま再生できるだけでなく、ウォッチリストにも追加できる
一部、ウォッチリストに追加できない作品も。再生すれば問題なくNetflixが開いて視聴できる
複数のサービスで配信されているコンテンツは、「方法を選択して今すぐ観る」や「その他の視聴方法」パネルも表示されていた
「方法を選択して今すぐ観る」にはPrimeとNetflixが表示された
「その他の視聴方法」には、BANDAI Channelや、筆者は登録していないがFOD、Huluの表記も

一方で、サムネイルの状態ではどのサービスで配信しているのかが分からないため、ここは少し不便だ。登録していないサービスのコンテンツも表示されてしまうため「あの作品入ってるじゃん!!」と再生画面まで進んで、登録していないサービスだった……ということもありえる。ブラウザでの表示のように、サムネイルの端になんらかのアイコンが付くなどしてくれればわかりやすいのだが。

これまでも、追加費用のかかるPrime Videoチャンネル配信のコンテンツが混在していたため、似たような状況は多々あったが、「すぐに観る」ボタンの位置には、一部を除いて、登録しているサービスが優先して表示されるようで、対応しているサービスの登録数が多い人は、さらに便利に使えるだろう。

Prime VideoやNetflixほか、各配信サービスでも配信中の「鬼滅の刃」は、「FODで今すぐ観る」が表示され、「その他の視聴方法」のパネルがない

さらに、「ライブラリ」にはウォッチリストが表示された。購入したコンテンツなどがあると、同様にここに並ぶという。「ライブ」には、ライブ配信を行なっているアプリとPrime Videoチャンネルの2列が並んでいた。

「ライブラリ」にカーソルをあわせた状態
「ライブ」のページ

よく使うアプリをメインメニューに表示

メインメニューの右側には、よく使うアプリを5つまで並べられる。カーソルを合わせると、対応アプリのメニューが画面下に表示されるという。15日現在、筆者の端末ではPrime Videoだけ表示されており、Netflixではなにも表示されず、ABEMAとYouTubeでは、「おすすめのアプリ」という項目が表示された。

Prime Videoにカーソルを合わせると、「ホーム」の下のページと似たような感じに
Netflixは何も表示されない。おそらく対応中なのだろう
YouTubeに合わせると、ほかのオススメアプリが出てくる。内容の表示は未対応の模様。ABEMAに合わせても同様だった

メインメニューに常駐させる5つのアプリは、「…」のアイコンからアプリの一覧を開くと編集可能。試しに、筆者がよく使うNetflixを一番左へ移動させ、アプリストアとNHKのアプリを入れ替えてみた。

上の5つの枠に並べると、メインメニューに表示される。この状態からNetflixを一番左に入れ、アプリストアの場所にNHKのアプリを配置してみる
入れ替え前
入れ替え後

歯車のマークからは設定メニューが表示。従来の横並びではなく、パネルが並んだ画面になったため、目的の項目にアクセスしやすくなった印象だ。

設定画面。従来の横並びからパネル表示になって、目的の項目にアクセスしやすくなった

Prime Video以外のサービスのコンテンツも横断して検索でき、そのまま視聴できることが今回の新UIの注目点だが、検索からの再生だけでなく、ウォッチリストに追加できることで、想像よりも使いやすくなった。

なお、Fire TV Stick(第3世代)以外のFire TVシリーズにも2021年初旬から順次、新UIに更新されていく。旧世代のモデルも新UIに対応するという。

野澤佳悟