ミニレビュー

大容量で機材管理も楽ちん。セールで1万円以下の30L防湿庫を買ってみた

30Lの防湿庫「Re:CLEAN RC-30L」を購入してみた

7月に掲載した「プライムデーで欲しいもの 酒井編」で紹介した30Lの防湿庫「Re:CLEAN RC-30L」を実際に購入したので、ミニレビューをお届けする。実物はデスクの下に収まるコンパクトさながら、カメラボディ2台、計9本のレンズが楽々と収まる容量だった。

所有しているソニーα7CとキヤノンEOS R10。父が以前使っていたコンパクトデジカメFINEPIX F50fdも添えて

「プライムデーで欲しいもの」でも紹介したが、筆者は仕事用にソニーα7C、プライベート用にキヤノンEOS R10の2台を所有。使用する機会がほとんどないキットレンズやキヤノンEFマウントレンズも含めると、計9本のレンズを所有している。

ただし、その保管方法は雑そのもの。レンズはドライボックスなどには入れておらず、机の上に置きっぱなし。仕事用のα7Cはカメラバッグに入れっぱなしという体たらく。

しかし、昨年ソニー用に「FE PZ 16-35mm F4 G」(直販価格179,300円)を購入するなど、10万円以上のレンズが徐々に増えてきた。「一番のメンテナンスはカメラを使うこと」とは耳にするものの、2台あるボディをうまく使い分けられているわけでもないため、そろそろしっかり管理しなければ……と考えていた。

なるべく省スペース・リーズナブルにレンズなどを収納できるものと言えばドライボックスが頭に浮かぶが「除湿剤の交換を忘れそう」と思ったこと、検索してみると小型でリーズナブルな防湿庫も増えていることが分かり、防湿庫の購入を本格的に検討し始めた。

手持ちのレンズの一部

手持ちのカメラやレンズを収納できれば十分だと考えて、容量は30L前後を想定。いくつかある候補の中から、プライムデーセール価格で1万円以下だったこと、日本製のアナログ湿度計と日本製のペルチェモジュールを使ったユニットを採用していることから、Re:CLEANの30Lモデルを選択した。

ちなみにRe:CLEANの30L防湿庫には人感センサー付き庫内ライトや庫内充電機能、追加のレンズ型スポンジなどが付属する上位モデルが存在するが、今回はコスパを優先して標準モデルを購入している。通常価格は11,800円だが、プライムデーでは9,440円だった。Amazonでは不定期でタイムセール対象となっているようで、8月8日に確認したところ、15% OFFの10,030円になっていた。

「Re:CLEAN RC-30L」の外箱

実際に届いてみると、パッケージこそ巨大だったものの、防湿庫自体は比較的コンパクトで、成人男性なら楽々と持ち上げられる軽さだった。本体はスチールと強化ガラス製で、重さは7.34kg。

ちなみにペーパーレスの観点から紙の説明書は付属していない。Amazon販売ページでは「段ボールのQRコードからWeb説明書にアクセスできる」と記載されているのだが、自宅に届いた段ボールにはQRコードが見当たらず、ブラウザで「RC-30L 説明書」と検索してアクセスした。

「付属品が見当たらない……!」と焦ったが、防湿庫の底面にあるくぼみに収納されていた。ちなみに付属品の収納場所についてはAmazon製品ページにも記載されている

またAmazon販売ページにも記載されているのだが、庫内に敷くスポンジ×2などの付属品は、防湿庫底面のくぼみにはめ込むような形で収納されているので注意してほしい。

同梱されていたACアダプターや湿度計、扉のカギ
湿度計はガラス扉のすぐ内側に設置する形で、視認性も高い

今回購入したRC-30Lは、中に引き出しが1段だけあるタイプ。湿度計は強化ガラス製の扉に設置する形で視認性は高い。ただし除湿量をコントロールするつまみは庫内上段奥側にあるので、上段に大きめのレンズを置いていると、少し操作がしにくくなる。

レンズを収納してみた

さっそく届いた防湿庫を設置、あらかじめ庫内を除湿してからレンズやカメラを収納する。収納してみるとスペースにかなり余裕があったので、せっかくならと5年以上使っていないEFレンズや家族が以前使っていたコンデジなども合わせて入れてみた。今回収納したのは以下のレンズとカメラ。

・ソニー α7C
・タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(α7Cに装着)
・ソニー FE PZ 16-35mm F4 G
・ソニー FE 28-60mm F4-5.6
・キヤノン EOS R10
・キヤノン RF28mm F2.8 STM(R10に装着済み)
・キヤノン RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
・シグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM+EF-EOS R
・キヤノン EF50mm F1.8 STM
・キヤノン EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS
・キヤノン EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
・富士フイルム FINEPIX F50fd

手持ちのレンズとカメラボディを収納しても、下段にはカメラボディ1台分程度の余裕があった

これだけ収納しても、あとカメラボディ1台分くらいの余裕が残っており、個人的にはサイズも必要十分。デスク下に設置したのも影響しているかもしれないが、防湿庫の駆動音はまったくと言っていいほど聞こえないので、満足度の高いも買い物になった。

記事掲載時点では夏真っ盛り。ゲリラ豪雨も多く、気温・湿度が高い日々が続くが、防湿庫を手に入れたことでカメラ/レンズのカビ問題に悩まされることはなさそうだ。

酒井隆文