エンタメGO

劇場版「鬼滅の刃」のチケット購入に振り回される。買い方をおさらい

豪華版パンフレット。かなりの量が入荷されているようで、グッズ売り場がすごいことになっていた

待望の劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が公開された。この鬼滅人気の立役者であるアニメスタジオ ufotableの最新作だ。魅力的なシナリオながら、列車どころか新幹線級の速さで最終話まで走りきった原作から、キャラクターの成長や印象的なシーンを汲み上げ、圧巻の演出でアニメ化。その新作がついに劇場で観られる。

出だしから息を飲むような美麗なシーンが展開し、テレビシリーズ1話の雪景色の衝撃再来だ。今回は劇場版は、シーンのほとんどが鬼との戦闘ということもあって、張り詰めた空気感と緊張感が座席まで迫ってくる。煉獄さんの“炎の呼吸”の演出は、同じ炎の表現でも炭治郎がまだ使いこなせていない“ヒノカミ神楽”とは異なり、その圧倒的な強さや芯の太さのようなものが感じられた。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
入場者特典の「煉獄零巻」(左)と特製ぬり絵(右)

テレビシリーズでも劇場版と見紛う作画や演出で凄まじかった鬼滅の刃だが、今回は本当の意味で「劇場版」。是非、映画館の大きなスクリーンと迫力のある音響で楽しんで欲しい。そして、今回も涙もろい人はタオルと替えのマスクの用意をおすすめする。なお、筆者は例のシーン以外にも、普通の景色のシーンが美麗過ぎて涙が出てきた。

通常のスクリーンでの鑑賞後、IMAX版も鑑賞した。IMAXの大きなスクリーンに映し出される映像は桁違いに凄まじく、美麗な背景やキャラクターの表情、違和感のないCGでの演出などによる没入感は通常のスクリーンとは別次元だ。とくに、揺れるような迫力の音響とともに繰り広げられるラストバトルの臨場感は、通常のスクリーンで1度観ているにも関わらず、その情報量に持って行かれて「ぽかーん」としてしまった。煉獄さんの奥義、是非IMAX版で体験して欲しい。

席確保の情報戦に完全敗北。映画館のサイトは要チェック

さて、本編の感想はここまでにして、今回のメインは筆者も振り回されたチケット購入周りについて。記事の後半ではシネコンごとのチケットの買い方と詳細ページへのリンクを紹介しているので、「久しぶりに映画館に行こう! でもチケットってどうするんだっけ?」と思っていたら是非参考にして欲しい。

その前に、筆者のチケット争奪戦結果だが、公開前の10日に火蓋が落とされた舞台挨拶ライブビューイングの席取り合戦はあっさり敗北。「この状況だし運良く取れたら観よう」という気分で、いつも通り2日前からの販売だろうと高を括っていたら、10日の0時過ぎになって販売開始していることに気づくというほぼ不戦敗状態。情報を扱う記者の仕事をしながらこの有様である。

この失敗から、筆者が観に行くTOHOシネマズは初日16日から18日分の販売が13日0時一斉スタートであることを確認できたのが不幸中の幸い。公開日16日の早朝にIMAX版の席を取ろうと参戦し、朝1番のど真ん中の席を確保できて喜んでいたのもつかの間、予約の確認メールに表示された日付は“17日”。

どうやらアクセス集中のせいでWebページの反応が遅れていたようで、日付の切り替えが反映されていなかった様子。16日の金曜日に有給を取って朝からのんびり映像美に浸った後、GoToトラベルを使って温泉でも行くか、という計画は泡沫の夢のごとく消え去った。

だが、公開日には観たい。チケット争奪戦の翌朝、改めて公開日の上映スケジュールを確認してみると、複数のスクリーンでかなりの回数上映されることに驚いた。とくにTOHOシネマズ新宿がすごい。7時台の上映だけで10回ある。

公開初日のTOHOシネマズ新宿の上映スケジュール。IMAX含めて42回上映

新宿じゃなくても7時台の回であれば、観てそのまま出社すれば仕事に間に合う……。上映回数の多さと平日ということもあって、ど真ん中でなければ席にも余裕があったため、勢いに任せてプレミアムボックスシートで予約。2日連続の早起きが決まり、自宅との往復が辛いので、GoToトラベルは温泉地ではなく都内で活用することになった。

映画館の席予約をおさらい

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の上映劇場は東宝のサイトに掲載されている。ここでは、そのなかでも大手シネコンのネットでの席予約の方法をまとめたので、参考になれば幸いだ。

チケット販売開始のタイミングや、1度の決済で購入できる枚数もシネコンによって異なるため、購入前にチェックして欲しい。

なお、今回のように予約開始の日時が変更される場合や、映画館ごとに開館時間など状況が異なる場合があるので、必ず、観に行く劇場のページのお知らせにも目を通して欲しい。

TOHOシネマズ

原則、鑑賞日の2日前0時から販売開始。各劇場のページから予約する方法と作品のページから予約する方法がある。1度に最大6枚まで。鑑賞前に劇場の端末からチケットの発券が必要。ムビチケ利用可能。

なお、シネマイレージ会員は鑑賞日の3日前21時から購入できる。

TOHOシネマズ:https://www.tohotheater.jp/
インターネットチケットの買い方:https://www.tohotheater.jp/vit/vit_buy.html

ユナイテッド・シネマ&シネプレックス

原則、鑑賞日の2日前0時から販売開始。観に行く劇場のページに進むと上映スケジュールが表示されるので、そこから購入できる。1度に最大10枚まで。鑑賞前に劇場の端末からチケットの発券が必要。ムビチケ利用可能。

ユナイテッド・シネマ&シネプレックス:https://www.unitedcinemas.jp/index.html
インターネットチケットの買い方:https://www.unitedcinemas.jp/odaiba/ticket.html

シネマサンシャイン

原則、鑑賞日の2日前0時から販売開始。各劇場ページの上映スケジュールから購入できる。1度に最大4枚まで。鑑賞時は購入確認メールなどからスマホでQRコードを提示して入場できる。ムビチケ利用可能。

なお、公式アプリ「シネマサンシャインリワード」会員は、鑑賞日の3日前21時から購入できる。

シネマサンシャイン:https://www.cinemasunshine.co.jp/
グランドシネマサンシャイン:https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/
インターネットチケットの買い方:https://www.cinemasunshine.co.jp/online/

MOVIX(松竹マルチプレックスシアターズ)

ネットの場合、原則鑑賞日の3日前21時から販売開始。各劇場ページの上映スケジュールから購入できる。1度に6枚まで。鑑賞前に劇場の端末からチケットの発券が必要。ムビチケ利用可能。

なお、SMT Members(会員)は、鑑賞日の3日前17時から購入できる。

MOVIX:https://www.smt-cinema.com/
インターネットチケットの買い方:https://www.smt-cinema.com/ticket/

T・ジョイ

原則、鑑賞日の2日前0時から販売開始。オンラインチケット予約サービス「KINEZO」会員になる必要がある(無料)。各劇場ページの上映スケジュールから「KINEZO」にログインして購入できる。1度に5枚まで。鑑賞前に劇場の端末からチケットの発券が必要。ムビチケ利用可能。

T・ジョイ(劇場一覧):https://tjoy.co.jp/theater
KINEZO・キネパスについて:https://tjoy.co.jp/services/info

イオンシネマ

原則、鑑賞日の2日前0時から販売開始。オンラインチケットサービス「e席リザーブ」を利用する。会員にならなくても購入できる。1度に6枚まで。鑑賞前に劇場の端末からチケットの発券が必要。ムビチケ利用可能。

なお、ワタシアター会員は、鑑賞日の3日前21時から購入できる。

イオンシネマ:https://www.aeoncinema.com/
インターネットチケットの買い方:https://www.aeoncinema.com/e/howto.html

109シネマズ

原則、鑑賞日の3日前0時から販売開始。各劇場ページの上映スケジュールから購入できる。1度に8枚まで。鑑賞前に劇場の端末からチケットの発券が必要。ムビチケ利用可能。

109シネマズ:https://109cinemas.net/
インターネットチケットの買い方:https://109cinemas.net/tickets/howto/

ちなみに、現在映画館は新型コロナウイルス感染対策を徹底している。チケットの確認時に検温を実施しているほか、マスクを付けていないと入場できないため、マスクを忘れずに持参しよう。1席空けの日や全席の日などが分かれているほか、劇場内に飲み物しか持ち込めない場合などもあるので、チケット購入時や当日鑑賞前に一度確認しよう。

野澤佳悟