ポータブルオーディオ百景

真空管アンプやシングルBAイヤフォンを活用、“アナログライクで味のある音”を追求

 ポータブルオーディオ百景とは?

 ポータブルでも趣味のオーディオ。「高音質にこだわりたい」、「コストパフォーマンスの追求」、「カッコイイヘッドフォンで注目を集めたい」など、こだわり方は人それぞれ。そんな皆のポータブルオーディオ環境を募集、紹介していきます。

上部のプレーヤーがHIFIMAN「HM-601 Slim」、下部が真空管ポータブルアンプのGoVibe「Porta Tube+」、左脇にあるのが「Aclear NIP-02SQ」。イヤフォンはBinary Acoustics「EP-1」
  • 【投稿者】ヤンネM8 (TwitterID:@headphone_metal)
    ブログ:http://blog.livedoor.jp/headphone_metal
  • 【現在愛用しているヘッドフォン/イヤフォン】
     Binary Acoustics「EP-1」
  • 【愛用プレーヤー】
     HIFIMAN「HM-601 Slim」+「Aclear NIP-02SQ」+GoVibe「Porta Tube+」
  • 【選んだ理由。気に入っている点、よく聴く音楽】


     コンセプトとしては高解像度な製品は近年非常に多いので、あくまで“解像度はそこまで高くないものの、アナログライクで味のある音を出したい”という思いからの組み合わせになります。



     HIFIMAN「HM-601 Slim」は非常に面白い製品で、DACにPHILIPS「TDA1543」というNon-oversampling DACを敢えて使用しており、解像度こそ最新のDACチップを積んだ製品群には劣りますが、とても趣のある中音域を鳴らしてくれます。

    そして、その出力をNICE SOUND(中村製作所)の「Aclear NIP-02SQ」というライントランス(※編集部注:中村製作所ではヘッドフォン・コンディショナーと呼称)を経由させています。ライントランスというと昔CDプレーヤーの音をアナログライクにするために入れるのが流行ったのでピンとくる人も居るかもしれません。このライントランスを経由する事により、非常に音が滑らかになり、良い意味でとてもオーディオ的な音になります。

     そして、最後にGoVibe「Porta Tube+」という真空管ポータブルアンプにて真空管らしい中低音域の厚み、独特の音場の広がりを加え、Binary Acoustics「EP-1」というシングルBA(バランスド・アーマチュア)のイヤフォンにて鳴らしています。

     昨今は多くのBAドライバを積んだ機種が流行っておりますが、こういった音の滑らかさや、趣のある中低音域が特徴的な構成には高性能なドライバを1つ積んだシンプルな構成のイヤフォンのほうが相性は良く、ピアノの音の余韻やウッドベースの膨らむ音などは本当に息をのむほど生々しい音で再現されます。



     ポータブルオーディオの利点は色々な環境を試しやすい事だと思っています。最近は真空管のポータブルアンプや、少し古いプレーヤーが結構安値で売られている事も多いので、このような少し時代に逆行したような構成で独特な音を楽しむのも1つの手ではないでしょうか。

【あなたのポータブルオーディオ環境、見せてください】

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  • 現在愛用しているヘッドフォン/イヤフォン
     (複数お持ちの場合は特にお気に入りの1機種に厳選してください)
  • 愛用プレーヤー
     (ハイレゾプレーヤー/スマホ/スマホ+ポータブルアンプ他)
  • 選んだ理由。気に入っている点、よく聴く音楽
     (気になっている製品などを書いていただいても構いません)
  • 機器の写真
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AV Watch編集部