今日は何の日
iTunes Store、日本で音楽配信10周年
(2005年8月4日開始)
(2015/8/4 08:15)
2015年8月4日、アップルの音楽配信サービス「iTunes Music Store(iTMS、現在はiTunes Store)」日本参入から10周年を迎えた。2005年8月4日の国内サービス開始発表には、当時CEOの故スティーブ・ジョブズ氏も駆けつけ、日本参入を大々的にアピールした。当初の配信楽曲数は100万曲。
実は、米国のiTMS開始は2003年4月なので、米国では12年経っているが、「音楽会社との調整」などで時間を要し、約2年遅れの日本に参入となった。
音楽プレーヤー「iPod」の高い人気などを活かし、配信楽曲数やアーティスト数は続々と増加。定期的なアップデートにより機能も強化された。他のiTunes Storeの展開国と比べると、日本市場におけるシェアは低いとも指摘されているが、日本の音楽配信市場において確固たる地位を築いたのも事実だ。
iTunes Storeサービス開始当初の楽曲形式はAAC 128kbpsでDRM付きとなっていたが、2007年には一部の楽曲でAAC 256kbpsのDRMフリー「iTunes Plus」を開始。2009年1月には全楽曲がiTunes Plusとなった。
日本では2010年11月に映画配信も開始(米国では2007年1月)。ユーザーがリッピングした楽曲を、クラウドで楽曲マッチして複数デバイスで利用可能になる「iTunes Match」も2014年5月にスタート(米国は'11年1月)。新サービスの開始が米国より数年遅れる傾向にあったが、着実に楽曲や機能、利用者を増やしてきた。
しかし近年、Spotifyに代表される定額制のストリーミング音楽配信サービスが急伸。iTunes Storeの楽曲ダウンロード数の減少も伝えられるようになった。
そうした状況を受けて、2015年6月30日(日本時間の7月1日)には、ストリーミング型の音楽配信「Apple Music」がスタート。日本でも米国と同時にサービス開始された。この10年で音楽配信を取り巻く形は大きく変わったが、それにあわせるように、Appleの音楽配信サービスも変化を続けている。
AV Watch記事で振り返るiTunes音楽配信年表
・2003年4月:米Apple、1曲99セントのAACを使用した音楽配信サービスを開始
・2005年8月4日:iTunes Music Storeの国内サービス開始。100万曲ラインナップで1曲150円~。ジョブズも登場
・2007年5月:DRMフリーの音楽配信「iTunes Plus」をスタート
・2009年1月:iTunes Storeの全楽曲をDRMフリーに
・2010年11月:日本国内でiTunes Storeの映画配信を開始
・2010年11月:iTunes Storeでビートルズの楽曲配信開始
・2014年5月:国内で「iTunes Match」スタート。年間3,980円
・2015年7月:Apple Musicスタート。月額980円のストリーミング音楽配信