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臨場感ある高画質ライブ配信のカギはアイ・オー「GV-HUVC」にあり! ビデオ会議も

アイ・オー・データ機器のキャプチャーデバイス「GV-HUVC」

 なんだかライブ配信界隈が大変盛り上がっている。PlayStation 4のシェア機能から本格化したゲーム実況もそうだが、最近ではスマートフォンのライブ配信アプリの注目度が俄然高い。一部のショッピングアプリにもライブ配信機能が用意されているほどだ。動画配信サイトやSNSもこぞってライブ配信機能を追加し、この波に乗らないと時代に取り残されそうな気さえしてくる。

 だからといって、筆者としては「ライブ配信で人気者になりたい!」とか「YouTuberになって一攫千金!」などと今さら夢を見ることはない。筆者だけでなく、それなりに多くの人がそう思っているのではないか。そもそもライブ動画は自分がやるのではなく、見る方が断然楽しい……はずだった。アイ・オー・データ機器から新たに登場したアダプターデバイス「GV-HUVC」を使うまでは。

 そう、このGV-HUVCを使ったおかげで、「今さらライブ配信なんて」と思っていた気持ちがウソのように、だいたい90度くらい方向転換したのである。「人気者になりたい!」とまではいかずとも、「ライブ配信したい!」くらいの気持ちにはなったのだ。さすがにYouTuberになるのは難しいが。

 このGV-HUVC、一体なんなのかというと、HDMI出力された映像をUSBに変換して、PCでその映像を取り込めるようにする、いわゆるキャプチャー(用の変換)デバイスに分類される製品。さりげない見た目に、さりげない機能。名前までさりげなさすぎて、思わず「挑戦者」ならぬ「配信者」とかのブランドネームをつければいいのに……などと余計な気を回してしまいそうになるのだが。それはともかく、GV-HUVCがあれば、ライブ配信することがもっと楽しくなり、配信の中身も格段にレベルアップすること間違いなし、なアイテムなのだ。

PC内蔵カメラの「構造的欠陥」を解決するアダプタ

GV-HUVCは、PCとセットで使うUSBとHDMIを変換するためのアダプタ。直販価格は22,032円(税込)。出力側となるUSBポートはUSBケーブルでPCと接続し、入力側となるHDMIポートにはHDMIケーブルで映像機器と接続する。HDMI出力をもつ映像機器ならなんでもかまわないが、自分の姿を写すライブ配信を考えているなら、カメラを接続するということになるだろう。

GV-HUVC
パッケージ内容は本体とUSBケーブル2本
USB Type-CポートとHDMI入力ポートをもつGV-HUVC

 接続したカメラの電源を入れて、カメラが捉えた映像を正しくHDMI出力するよう設定すれば、即座にPC側でカメラ映像のキャプチャーが可能になる。本体に電源ボタンはなく、OSの標準ドライバが使用可能なUSB Video Class(UVC)対応のため、PCへのドライバやユーティリティ類のインストールも不要。USBバスパワーで動作し、ただケーブル接続するだけで使える準備が整う、簡単、お手軽なハードウェアなのだ。

 名刺サイズにも満たないコンパクトで軽い本体。USBポートは今どきのType-Cで、付属ケーブルも両端Type-C(USB 3.1 Gen.2)とType-A/C(USB 3.1 Gen.1)の2本付属しているのがうれしい。MacBookをはじめ、Type-Cポートを装備するモデルが増えてきているノートPCでの利用も想定したものだろう。なにげにケーブルがGen.2対応(最大データ転送速度10Gbps)というのはポイントが高い。GV-HUVCを使っていないときはケーブルを他の用途にも活用できそうだ。

本体は名刺サイズ以下のコンパクトな筐体
付属ケーブルのうち1本はUSB 3.1 Gen.2で最大転送速度10Gbps

 「外部カメラを接続するまでもなく、ノートPCなら内蔵カメラ(Webカメラ)が使えるのでは?」という指摘もあるだろう。ごもっともである。しかしPC内蔵カメラは、その使い道のほとんどがビデオチャット。極端に言えば、「チャット相手の顔や様子をある程度把握できればいい」レベルに合わせた性能しかもっていない場合も少なくないのだ。対してGV-HUVCは、PC内蔵カメラを外部カメラに置き換えられるようにするもの、と言ってもいい。内蔵よりも圧倒的に高性能なカメラを使うことで、これまで感じていた不満点をスッキリ解決できるというわけだ。

 例えばPC内蔵カメラの不満点としては、画質の粗さ、視野角の狭さ、向き変えの自由度の低さ、あたりだろうか。少し離れた場所にいる人や物を明瞭に識別できるほどの精細さはなく、反対にカメラの間近にいる人は肩から上、場合によっては顔しか見えない、なんてこともしばしばある。自分は自分で、相手に気を使ってしっかり上半身が映るように角度調整しようとすると、PC画面が見にくくなってしまったり……。また、ちょっと違う方向を映したいな、と思ったとき、ノートPCごと動かさなければならないのも苦だ。これはカメラとディスプレイ(ノートPC本体)が一体化しているために起こる、いわゆる「構造的欠陥」というやつだろう。

 しかしGV-HUVCを使って、お気に入りの外部カメラを接続すれば、そんな“欠陥”とはおさらばできる。使うカメラは、HDMI出力を備えているものであれば、コンパクトデジカメでもいいし、一眼カメラでもいいし、アクションカメラでもいい。場合によってはMHL対応スマートフォンや、外部モニター出力に対応したType-Cポートを備えるスマートフォン(でカメラアプリを起動した状態)でもいい。が、筆者の手元にあるスマートフォンでは、相性の問題もあるのか、不意に映像が途切れるなど不安定だった。やはり画質などの面を考えると普通にカメラを接続するのがベストだろう。

アクションカメラを使う場合の接続例。ケーブル2本を接続するだけでOKだ

 さて、PCとカメラをGV-HUVCに接続したとして、その状態で今すぐライブ配信を始めよう! と言いたいところだが、残念ながらもう少し準備が必要だ。ライブ配信に必要なソフトをインストールして、ひと手間かけて設定する必要がある。まずはシンプルにYouTubeでライブ配信するための手順をざっくり紹介したい。

GV-HUVCを使ったライブ配信の準備、設定手順

 ライブ配信するにあたって、準備しておくべきものは以下の通りだ。なお、今回はMacBook Pro(macOS)を使ってセットアップする方法を紹介しているが、必要なソフトウェアやその設定方法などはWindows PCでもほぼ同様となっている。

・GV-HUVC
・Windows PCまたはMac
・HDMI出力機能を備えたカメラ
・YouTube(Google)アカウント
・PC用ライブ配信ツール「Open Broadcaster Software」(OBS)

 すでにGV-HUVCとPC、そしてカメラを接続済みであることを前提とすると、ライブ配信に必要な作業は、主にYouTube上での配信設定と、OBSの設定のみとなる。まずはYouTubeの設定を進めていこう。

【YouTubeの設定】

1. YouTubeにアクセス、ログインし、右上のプロフィールアイコンから「クリエイターツール」にアクセス
2. メニュー内にある「ライブストリーミング」をクリック
3. 初めてライブ配信するときはユーザー認証が必要となる。また、認証完了後ライブ配信可能になるまで最大24時間かかる
4. ライブ配信可能な状態になったら、同じく「ライブストリーミング」の「今すぐ配信」を選択
5. 「基本情報」にライブ配信の内容を表すタイトル、カテゴリなどを入力しつつ、「エンコーダの設定」に表示されている「ストリームキー」の内容を控えておく

【OBSの設定】

1. OBSを起動したらウィンドウ右下の「設定」ボタンをクリック
2. 設定画面で「配信」を選び、「配信種別」のプルダウンから「ストリーミングサービス」を選択
3. 「サービス」は「YouTube / YouTube Gaming」を、「サーバー」は「Primary YouTube ingest server」を選択。さらに、先ほどYouTubeの設定で控えた「ストリームキー」を入力して「OK」
4. メインウィンドウ下にある「ソース」の「+」ボタンをクリックし、「映像キャプチャデバイス」を選ぶ
5. 表示されるダイアログではそのまま「OK」をクリック
6. 「デバイス」のプルダウンから「I-O DATA GV-HUVC」を選択。カメラやPCの性能に合わせて「Resolution」と「フレームレート」指定する
7. もう一度「ソース」の「+」ボタンをクリックし、「音声入力キャプチャ」を選ぶ
8. 「デバイス」のプルダウンで「I-O DATA GV-HUVC, Audio Capture USB」を選択して「OK」
9. 「ミキサー」でカメラマイクが捉えている音声ボリュームがモニターされているので、適度な音量に調整しておく
10. 映像が小さく表示されている場合があるので、映像をクリックして赤枠をドラッグし、サイズを調整しておく
11. 最後に「配信開始」ボタンを押せばライブ配信がスタート。終えるときはもう一度同じボタンを押す
実際の配信状況はYouTubeのクリエイターツール上で確認できる

発売直後のゲームプレーをライブ配信。PCのパフォーマンスには注意

 以上の設定さえしておけば、簡単にライブ配信が始められる。OBSの設定はアプリケーションを終了しても保持されているので、今後はカメラとGV-HUVCを接続して、OBSを起動するだけだ。とはいえ、映像に何かしら「魅せる」ものがないとライブ配信してもあまり面白いものにはならないだろう。自分の姿だけ延々と映しているだけではちょっとつまらない。YouTuberのように、巧みなトークで引きつけることができればいいのだが。

 なので、トークに自信のない筆者はゲームプレーの様子を配信してみることにした。OBSだと、デスクトップやゲーム画面をキャプチャーし、それを映像として配信できるので、ゲーム実況には都合がいい。ゲーム画面とカメラ映像の2つを交互に切り替えたり、両方の映像を同時に1画面内に表示させるPicture in Pictureも可能だ。

ゲーム生プレーのライブ配信をするにあたっては、カメラのみ、ゲーム画面のみ、カメラとゲーム画面、タイトルロゴ画面など5種類ほどのシーンを用意。これらを随時手動で切り替えながら配信した

 映像ソースの切り替えに必要な設定について詳しく書くと煩雑になるので、ここでは簡単に説明するだけに止めるが、OBSのウィンドウ左下にある「シーン」ごとに、その右にある「ソース」を登録しておける、と理解しておくとわかりやすい。つまり、「カメラ映像だけのシーン」「キャプチャー映像だけのシーン」などを作成し、それぞれでソースに「映像キャプチャデバイス」や「画面キャプチャ」を登録しておくのだ。

 あとは好きなタイミングでシーン名をクリックすると、配信する映像ソースを一発で切り替えることができる。「ソース」で「映像キャプチャデバイス」と「画面キャプチャ」の両方を登録してサイズ調整すれば、Picture in Pictureのシーンも作成可能だ。よく使うシーンパターンをあらかじめ用意しておくことで、変化に富んだ映像で飽きのこない内容のライブ配信ができるようになるだろう。

ご覧のような環境で6月7日に発売されたばかりのゲーム「MotoGP 18」をプレー。2018年シーズン終了後の引退を表明したMotoGPライダー ダニ・ペドロサ選手の、これまでの活躍に感謝を込めてライブ配信

 手順としてはやや複雑そうに見えるが、GV-HUVCのセットアップがあまりにもあっけなく終わる(というか実質ないに等しい)ため、その分YouTubeとOBSの設定が手間に感じられるだけかもしれない。実際、30分〜1時間もあればゲームプレーに適した設定にしてライブ配信を始められるはずだ。ただ、OBSの設定はライブ配信の質を決める重要な部分でもある。ここはどちらかというと時間をかけて、シーンの設定を練ったり、映像と音声のビットレートを調整したりするなど、何度も配信を繰り返しながら最適な設定を探っていきたいところだ。

 ここで注意しておきたいのは、ライブ配信するだけでもPCのマシンパワーがある程度必要になり、ゲームのパフォーマンスに影響が出やすいこと。ゲームを最大限のパフォーマンスで楽しみつつ、ライブ配信もしたいときは、ゲーム用PCとライブ配信用PCの2台に分け、GV-HUVCも2つ用意して、ゲーム映像とカメラ映像をライブ配信用PCに入力するのがおすすめだ。このとき、ゲーム映像をモニター入力とGV-HUVC入力の2つに分配する必要があることも頭に入れておこう。ちなみにGV-HUVCが2つあれば、例えば全景を映すカメラと表情を捉えるカメラの2つの映像を使ったPicture in Pictureも簡単に実現可能だ。

今回のライブ配信の構成図。ライブ配信とゲームを同一マシンで動かすのは厳しく、今回はゲーム自体がMac非対応だったこともあり、MacBook Pro上では映像取り込み&配信のみ。ゲーム自体はWindows PC上で動かしているものをストリーミングプレイして配信した

ライブ配信に外部カメラを使うメリットとは?

 GV-HUVCを使うことで、ライブ配信においてどんなメリットがあるのだろうか。撮影用のカメラを自由に選べる、というのは冒頭で書いた通りだが、例えばアクションカメラを使った場合を考えてみよう。

 アクションカメラの最大の特徴は、そのコンパクトなサイズと視野角の広さだ。これらを活かすことで設置方法や撮影アングルを自在に変えられるので、映像に変化をつけやすい。一定の場所に設置して撮影していても、状況に応じて手に持ち、別の場所をさっと映すことだって簡単にできる。

今回のメイン撮影用カメラとなったソニーのアクションカム「FDR-X3000」。小さいため取り回しがしやすく、アングルや被写体を変えるのが簡単

 今回筆者が使用したソニーのアクションカム「FDR-X3000」は、特にライブ配信向きだと感じた。手ぶれ補正機能を備えているので、手持ち撮影するときでも安定した映像を届けられる。また、microUSBポートに給電していれば、バッテリーを外した状態でも動作するので、バッテリー切れも、バッテリーの劣化も心配しなくて良い。内蔵マイクがステレオなので、外部マイクを使わなくても音声をある程度高品質に収録できるのもいいところだ。

 一眼カメラを使う場合、アクションカムとはまた違ったメリットがある。カメラやレンズの性能にもよるとはいえ、PC内蔵カメラはもちろんアクションカムよりも高画質だ。レンズを変えることで広角にもできるし、ズームレンズで遠くの被写体を狙ったり、視聴者に注目してほしい部分を拡大したりもできる。マニュアル操作にすると、明暗やホワイトバランス、絞りを調節して、凝った“絵作り”も可能だ。

一眼カメラだとやや大げさなセットになるが、その分画質は高まる

 なにより今回試していて便利だったことが2つある。1つは、照明によるフリッカー(ちらつき)が発生しがちな場面でも、カメラのシャッタースピードを変えることで簡単に軽減できること。PC内蔵カメラやアクションカムではシャッタースピードの変更が(ほとんど)不可能なので、目障りなフリッカーが発生したときは諦めるしかないが、一眼カメラならフリッカーフリーの落ち着いた映像を配信できる。

こちらはMacBook Proの内蔵カメラを使用。映像はやや暗めに感じる
ソニーのアクションカム「FDR-X3000」を使用。周辺の様子も含めて精細に撮影できる
広角レンズの一眼レフカメラを使用。画質はもとより空気感みたいなものが明らかに違う

 もう1つは、意図的にピントをずらしてぼかす使い方ができること。準備中の段階からライブ配信するようなとき、タイトルロゴを表示させつつ背景でぼかしたカメラ映像を映しておくような演出は面白そうだ。もしくは、ライブ配信したいけれど、はっきりと“顔バレ”はしたくない、でも姿を一切見せないのも映像としてさみしい……といった場合に、この使い方は有効ではないだろうか。

ライブ配信のスタート前に表示させたタイトルロゴ。一眼カメラで映している準備の様子を背景にしてみた。意図的にピントをずらし、明るめに調整している。さらに白い半透明のフィルターも重ねることで雰囲気のある感じに

 ライブ配信以外にもGV-HUVCの活躍の場は多い。そのうちの1つがビデオ会議やビデオチャットだ。最近筆者は遠方の人たちとビデオ会議する機会が増えていて、画質の良くないPC内蔵カメラを使うのに辟易していた。せっかく映像つきで会議・チャットする以上、相手にはできるだけきれいな映像で見せたいし、その映像には何か意味をもたせたい。もっと高画質で顔の表情や身振り手振りを見せられれば、自分の話している内容をより正確に伝えられるようになるのではないか、などと考えていた。

 そこで、GV-HUVCとともにアクションカムや一眼カメラを使ってビデオ会議に臨んでみた。そうすると、画質の高さに加えて広角であることが、単なるビデオ会議とは思えない臨場感をかもし出すように……。従来は上半身、それもだいたい肩から上くらいしか見えない映像だったのが、GV-HUVC+外部カメラだと、デスク前に座っている筆者の上半身すべてが映った状態で、どんな部屋にいるのかがはっきりわかる。高精細なので、やや小さめに映っている筆者の顔の表情も捉えることができるし、もちろん身振り手振りもしっかり伝わる。大勢がひしめく狭い会議室で使う場合も、広角カメラなら全員をきちんとその視界に収めることが可能だろう。

GV-HUVCをビデオ会議ツール「Zoom」で使ってみた
実際の会議の様子。他のみなさんはだいたいPC内蔵カメラで映っているのは肩から上。カメラにFDR-X3000を使っている筆者だけ上半身と部屋の様子が見える映像に

 ただ今回の場合、筆者1人がカメラを変えただけで、相手の映像が高画質になるわけではないから、当然筆者側には直接的なメリットがない。けれども、明らかに画質の向上した映像を相手に見せることで、相手も「PC内蔵カメラじゃなくて、もっといいカメラに変えようかな」とか思ってくれるかもしれないわけで。あわよくば、いつかビデオ会議の参加者全員がGV-HUVCを購入して、みんなで高画質なビデオ会議を実現できればいいなあ……なんて淡い期待を抱きながら。

カメラとともにマイクも変えて高画質・高音質を狙える

 最後にもう1つGV-HUVCを利用するメリットを挙げると、外部マイクを接続可能なカメラなら、高品位なマイクにして音質の向上も狙えること。場所や用途に合わせたマイクを使うことで、しゃべっている内容を一段と明瞭な音声にして相手に伝えられるようになる。外付けにすればマイクの位置だけを変えることも簡単だから、相手が聞きやすいようにノイズ源から遠ざけて自分の口元に近づけたりもできる。ヘッドセットを使うのもアリだけれど、ライブ配信の内容によっては顔周りに何も身に付けない方がいいこともあるはずだ。

外部カメラに外部マイクを組み合わせることで、画質だけでなく音質にもこだわったライブ配信が可能になる

 遠方に住む家族、両親とチャットで連絡をとるときも、画質や音質が高ければ高いほど、相手は喜ぶに違いない。当然ながら、最終的に画質を決めるのは動画のコーデックやビットレート、ネットワーク品質に行き着く。それでも、同じビットレートであれば映像ソースの品質はできるだけ高くしておく方が、相手が目にする画質も基本的には高くなる。外部カメラならではの広角や望遠といった機能を活かすことで、より高い臨場感もしくは“空気感”みたいなものを演出できるうえに、取り回しの自由度の高さからくる利便性もメリットだ。これらはPC内蔵カメラでは得られないものだろう。

 配信映像を高画質、広視野角、高音質に変え、時には映像の雰囲気を変えたりしつつライブ配信できる。ということで……少し大げさに言えば、こだわりの“ライブ配信スタジオ”を作る第一歩にGV-HUVCは不可欠なデバイスと言えるだろう。こんなに小さくて、単純にHDMIからUSBに変換するだけの製品ではあるけれど、もしかすると個人ユーザーのライブ配信のスタイルを大きく変えてしまうインパクトを与えるアイテムかもしれない。

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