東宝、黒澤監督の作品をまとめたBD-BOX 第3弾発売
-「天国と地獄」、「赤ひげ」など7作品
東宝株式会社は、黒澤明監督の作品をまとめたBD-BOXの第3弾「黒澤明THE MASTERWORKS Blu-ray Disc Collection III」を2010年2月19日に発売する。価格は29,800円。収録7作品は4,935円で同日に単品発売もされるが、BOXには特典ブックレットが付属予定。
タイトル | 収録作 | 仕様 | 音声 | 品番 | 価格 |
黒澤明 THE MASTERWORKS Blu-ray Disc Collection III | 天国と地獄 | 7枚組 ブックレット (96P予定) | 単品版と同じ | TBR-19220D | 29,800円 |
赤ひげ | |||||
どですかでん | |||||
蜘蛛巣城 | |||||
素晴らしき日曜日 | |||||
わが青春に悔なし | |||||
酔いどれ天使 | |||||
タイトル | 制作年 | 仕様 | 音声 | 品番 | 価格 |
天国と地獄 | 1963年 | 片面2層 143分 シネスコ 1080p モノクロ (パートカラー) MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)オリジナル 4ch (リニアPCM 4ch) (2)2ch リミックス (ドルビーTrueHD 2.0ch) | TBR-19235D | 4,935円 |
赤ひげ | 1965年 | 片面2層 185分 シネスコ 1080p モノクロ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)オリジナル4ch (リニアPCM 4ch) | TBR-19236D | 4,935円 |
どですかでん | 1970年 | 片面2層 140分 4:3 1080p カラー MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)オリジナル (リニアPCMモノラル) | TBR-19237D | 4,935円 |
蜘蛛巣城 | 1957年 | 片面2層 110分 4:3 1080p モノクロ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)オリジナル (リニアPCMモノラル) | TBR-19239D | 4,935円 |
素晴らしき日曜日 | 1947年 | 片面2層 108分 4:3 1080p モノクロ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)オリジナル (リニアPCMモノラル) | TBR-19241D | 4,935円 |
わが青春に悔なし | 1946年 | 片面2層 110分 4:3 1080p モノクロ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)オリジナル (リニアPCMモノラル) | TBR-19238D | 4,935円 |
酔いどれ天使 | 1948年 | 片面2層 98分 4:3 1080p モノクロ MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)オリジナル (リニアPCMモノラル) | TBR-19240D | 4,935円 |
特典として、「天国と地獄」には特報と予告編を収録。「赤ひげ」、「どですかでん」、「蜘蛛巣城」には予告編を収めている。
「天国と地獄」は、誘拐犯と捜査陣との対決を描いたサスペンス映画。身代金奪取の意外なトリック・シーンや、実際にこだま号を走らせ8台のカメラで同時撮影したダイナミックな映像などが見どころ。
「赤ひげ」は、山本周五郎の小説が原作。江戸時代、貧しい町人のための医療施設・小石川養生所を舞台に、上昇志向の強いエリート医が成長する姿を描く。原作を大胆に脚色し、一長屋の群像劇に凝縮させている。
同じく山本周五郎の小説「季節のない街」を原作にしたのが「どですかでん」。初のカラー作品であり、監督自らセットの背景に雲の絵を描いてみたりなど、数々の大胆な試みがなされている。
天国と地獄 | 赤ひげ | どですかでん |
「蜘蛛巣城」は、シェイクスピアの「マクベス」を日本の戦国時代に翻案したもの。蜘蛛巣城の城主・国春に仕える猛将・鷲津武時。権力欲の強い武時は国春を殺害、念願の蜘蛛巣城主に治まるのだが……。
「素晴らしき日曜日」は、敗戦直後の風俗を背景に恋人たちのささやかな日常を描いた作品。スクリーンの中から観客に向かって拍手を呼びかける前代未聞のシーンが話題となった。
「わが青春に悔なし」は、京大事件とゾルゲ・スパイ事件に想を得て、帝国主義に勇敢に立ち向かうヒロインを描いた作品。原節子演じるヒロインの生き方は、当時の若者たちの共感を得た。
「酔いどれ天使」は、闇市を支配する肺病の若いやくざと、貧乏な酔いどれ医師のぶつかり合いを通し、戦後風俗を鮮やかに描き出した人間ドラマ。この作品以後、黒澤監督と三船敏郎の黄金コンビが続く事になる。
蜘蛛巣城 | 素晴らしき日曜日 | わが青春に悔いなし | 酔いどれ天使 |
(2009年 9月 17日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]