ニュース
ソニー、レンズスタイルカメラに光学30倍の「QX30」やピンクモデルを追加
(2014/9/10 10:45)
ソニーは、マートフォンとWi-Fiで接続し、スマートフォンのディスプレイをデジタルカメラのモニタのように活用する「レンズスタイルカメラ」の新機種として、光学30倍のGレンズを搭載した「DSC-QX30」を10月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は44,000円前後。
また、既存モデル「DSC-QX10」のカラーバリエーションとして、女性ユーザーをメインターゲットとしたピンクモデル「DSC-QX10/P」も10月10日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は24,000円前後。カラー以外の仕様は従来モデルと同じ。
既発売のQX10やQX100は併売され、QX30はその中の高倍率ズームモデルと位置づけられる。
なお、同日発表のレンズ交換式タイプ「ILCE-QX1」については、別記事で紹介している。QX1はαブランドで展開、QX30はサイバーショットブランドとなるが、カテゴリとしてはどちらも「レンズスタイルカメラ」として訴求される。
光学30倍ズームレンズの「DSC-QX30」
「DSC-QX30」は、光学30倍のソニーGレンズを採用。光学式手ブレ補正も搭載し、スマートフォンの内蔵カメラでは捉えきれない遠くの被写体でも、ブレを抑えて撮影できるとする。35mm換算での焦点距離は25~750mm(3:2静止画時)。F値はF3.5~6.3。超解像ズーム機能を使うことで、60倍のズームも可能。
静止画はJPEGのみ。動画はMP4で、1080/60p/28Mbps、1080/30p/16Mbpsでの撮影が可能。フラッシュは内蔵していない。
センサーは1/2.3型、Exmor R CMOSで、有効2,040万画素。画像処理エンジンはBIONZ X。輪郭強調を抑えながら、質感のある画質を実現する「ディテールリプロダクション技術」や、回折低減処理、エリア分割ノイズリダクションといった機能が利用可能。Dレンジオプティマイザーや、プレミアムおまかせオートなどの機能も備えている。感度はISO 80-12800に対応。
静止画は最大10枚の連写も可能。選択した被写体を追尾する「ロックオンAF」も利用可能。
基本はスマートフォンのアプリと連携して利用するが、アクションカメラの周辺機器として販売されているライブビューリモコンからの制御にも対応。最大5台のDSC-QX30に対し、ライブビューリモコンから静止画シャッター、動画撮影スタート/ストップ、静止画/動画の切り替え操作ができる。
記録メディアのスロットはQX30側に用意。microSD/SDHC/SDXCに対応、メモリースティック マイクロも利用できる。外形寸法は68.4×57.6×65.1mm(幅×奥行き×高さ)で、本体のみの重量は約178g。
組み合わせるアプリもアップデートで機能強化
QXシリーズと連携し、撮影操作などが行なえるスマートフォン用アプリ「PlayMemories Mobile」も、新製品の登場に合わせてバージョン5.0にアップデートされた。
UIが刷新され、ダイヤルのような表示を操作して絞りを変えるなど、片手でも操作しやすいインターフェイスを採用。傾いた写真にならないようにグリッドラインの表示、タッチシャッター機能も追加。カメラ側にGPSは搭載しないが、撮影と同時にスマートフォンへ転送した写真の場合、スマートフォン側の位置情報を元に、画像ファイルにGPS情報を付加する事も可能になる。
ミラーモードは、カメラとスマホを分離し、自分撮りをする際に、スマホ画面のライブビュー表示が左右反転する機能。自分と恋人の2人を自分撮りするといった場合、カメラを自分側に向けると、スマホのライブビュー表示が人間の感覚と左右が逆になってしまうため、それを元に戻すためのモードとなる。ただし、撮影した画像は正しい向きで保存される。
グリッドラインやタッチシャッターなども追加。使い勝手も向上。レンズスタイルカメラのメモリーカードに保存された静止画や動画を、アプリから確認でき、削除も可能になる。
さらにスマホとQXシリーズをNFCでワンタッチ接続した場合の、接続速度も短縮される。接続速度は昨年10月のQX10/100発売以降改善が進められ、今年の4月にPlayMemories Mobile 4.2へのアップデートで約50%短縮されているが、5.0へのアップデートにより、さらに20%短縮される。
ただし、この短縮はペアリング相手がAndroid 4.4以降がインストールされているXperia、およびXperia Tabletが対象となる。