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3月デジアナ変換終了を控え、小型TVの2月出荷は111%に。30型以上は減少

 電子情報技術産業協会(JEITA)は19日、2015年2月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。2月の電子機器の出荷金額は前年同月比79.7%の1,032億円で、11カ月連続のマイナスとなった。内訳は、映像機器が同72.2%の479億円で8カ月連続のマイナス。音声機器は同79.4%の61億円で3カ月連続のマイナス。カーAVC機器は同88.8%の492億円で10カ月連続のマイナスで、全ての分野で前年を下回った。

民生電子機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 2月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比76.8%の44万5,000台。このうち4K対応テレビは3万台で、薄型テレビ全体に占める割合は6.8%となった。インターネット動画対応は18万8,000台(前年同月比68.6%)。3D対応は4万2,000台(同36.1%)で、テレビ全体における割合は9.4%。

 サイズ別では、29型以下が同111.4%の16万3,000台、30~36型が同61.6%の12万8,000台、37~49型が同65.6%の10万3,000台、50型以上は同74.2%の5万1,000台。29型以下の小型モデルが伸長する一方、30~49型の中型モデルが大きく減少している。構成比は順に36.7%、28.7%、23.2%、11.4%。

 なお、地上アナログ放送の停波後も、アナログテレビで視聴するために行なわれている暫定措置「CATVデジアナ変換終了」は、3月末をめどに終了する。これに合わせて、デジタルテレビへの移行が高まり、小型モデルを中心に買い替え需要が生じるとテレビメーカーらは見込んでいる。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比78.1%の21万2,000台。内訳は、BDレコーダが同73.8%の16万6,000台、BDプレーヤーが同98.1%の4万7,000台。DVDビデオは同92.9%の6万台。ビデオカメラは同52.1%の5万8,000台。

 ラジオ受信機は前年同月比101.3%の13万7,000台で、2カ月連続のプラス。ICレコーダが8万3,000台(同61.1%)で12カ月連続のマイナス。ステレオセットは同76.8%の2万9,000台。スピーカーシステムは同53%の1万9,000台。ポータブルオーディオは同74.8%の7万6,000台となった。

 カーナビは前年同月比92.3%の50万4,000台で、10カ月連続のマイナス。

(一條徹)