クリエイティブ、24bit/192kHz出力対応「Sound Blaster Z」
Sound Core 3D搭載。ステレオダイレクト出力も
PCIe Sound Blaster ZxR |
クリエイティブメディアは、24bit/192kHz出力に対応したPC用サウンドカード「Sound Blaster Zシリーズ」3モデルを10月下旬より順次発売する。価格はオープンプライス。対応OSはWindow 7/8。
いずれもPCI Express x1接続のサウンドカードで、ベーシックモデルとなる「PCIe Sound Blaster Z(SB-Z)」は10月下旬に発売。直販価格は12,800円。手元でヘッドフォンやヘッドセットを接続できる「Audio Control Module(ACM)」が付属する「PCIe Sound Blaster Zx(SB-ZX)」は12月頃発売で、直販価格15,800円、ACMやドーターカードなどが付属する最上位モデル「PCIe Sound Blaster ZxR(SB-ZXR)」は2013年1月頃発売で、直販価格は19,800円。
製品名 | 仕様 | 発売時期 | 直販価格 |
PCIe Sound Blaster Z (SB-Z) | SN比116dB 24bit/192kHz出力 | 10月下旬 | 12,800円 |
PCIe Sound Blaster Zx (SB-ZX) | SN比116dB 24bit/192kHz出力 ACM | 12月頃 | 15,800円 |
PCIe Sound Blaster ZxR (SB-ZXR) | SN比124dB 24bit/192kHz出力 ACM ドーターカード | '13年1月頃 | 19,800円 |
PCIe Sound Blaster Zx | PCIe Sound Blaster Z |
PCIe Sound Blaster ZxR | PCIe Sound Blaster Zx | PCIe Sound Blaster Z |
Sound Core 3D |
オーディオプロセッサとしてクアッドコアの「Sound Core 3D」を搭載。従来THX TruStudio Proと呼んでいたオーディオ技術は「SBX Pro Studio」となり、圧縮音源を高音質化する「SBX Crystalizer」やバーチャルサラウンドの「SBX Surround」、音量差を自動補正する「SBX Smart Volume」、映画音声の会話をクリアにする「SBX Dialog Plus」、低域強調技術「SBX Bass」などを搭載する。また、ノイズリダクションやマイク集音範囲外の音を遮断するCrystal Voice Focusなどから構成される「Crystal Voice」技術を備えている。
新たに24bit/192kHzのステレオダイレクト出力モードを搭載した。なお、ステレオダイレクト出力モード選択時は、SBX Pro Studioのエフェクトやイコライザは利用できない。ヘッドフォン出力も備えており、600Ωまでのヘッドフォンに対応する。
SBX Pro Studio | ステレオダイレクト |
サウンドカード部はZとZxが共通で、ライン1~3(ミニジャック)と、光デジタル音声出力、ライン/マイク入力(ミニ)、光デジタル音声入力を装備。アナログ出力は24bit/192kHzのステレオ、もしくは24bit/96kHzの5.1チャンネルに対応する。カードの外形寸法は125×111mm。
ZxRはメインカードとドーターカードから構成され、メインカードにはマイク入力(標準ステレオ)、ヘッドフォン(標準)、ライン出力1(RCA)、ライン出力2/3(ミニ×2)を、ドーターカードにライン入力(RCA)と、光デジタル音声出力、光デジタル音声入力を装備する。メインカードの外形寸法は167×111mm、ドーターカードは93×100mm。
Audio Cotrol Module(ACM) |
また、ZxとZxRに付属のAudio Cotrol Module(ACM)には、マイクやヘッドフォン出力(ミニ×1、標準×1)などを装備する。ACMによりボリューム操作が可能となっている。
光デジタル出力は、Dolby Digital LiveエンコードやDTS Connectエンコードに対応。PCのサウンドをドルビーデジタルやDTSにエンコードして出力できる。ゲームプレイ時に足音などの環境音をハイライトして、かすかな動きも知覚できるという「スカウトモード」も備えている。
最上位モデルのZxRは、ACMが付属するほか、DAコンバータや各種コンデンサなどにオーディオ用のものを採用し、SN比124dBを実現。RCA出力端子も金メッキ処理を施すなどで音質向上を図っている。アナログフロント出力のオペアンプにはソケットタイプのものを採用しており、オペアンプ交換によるカスタマイズも可能となる。また、音楽編集ソフトの「Creative Media Toolbox」も同梱する。
Zxは、SN比116dBでACMが付属。Creative Media Toolboxもバンドル。Zはベーシックモデルで、カードにはEMIシールドを施している。Sound Blaster Beamformingマイクを同梱する。
Sound Blaster Zシリーズコントロールパネルにより、SBX Pro StudioやCrystalVoiceなどの設定が可能。音楽再生ソフトCreativeミュージックサーバーも同梱されるほか、波形編集ソフトWave Studioのダウンロード権も付属する。
PCIe Sound Blaster Recon3D |
また、Sound Blaster Zシリーズの発売に合わせ、'11年より販売しているRecon3Dシリーズのエントリー機「PCIe Sound Blaster Recon3D」(SB-R3D)は値下げ。直販価格は12日に5,000円値下げされ、7,800円となる。
(2012年 10月 12日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]