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アイ・オー、スマホ画面をTV出力するMiracastアダプタ
DLNAやiOSからの出力にも対応した「WFD-HDMI」
(2013/6/19 11:08)
アイ・オー・データ機器は、Miracastに対応するほか、DLNAのDMRとしても動作するスマートフォン向け無線HDMIアダプタ「WFD-HDMI」を7月上旬より発売する。価格は9,975円。愛称は「ミラプレ」。
Wi-Fi Allianceが策定したワイヤレス映像伝送技術「Miracast」に対応し、Miracast対応のスマートフォンやタブレットの画面をそのままテレビなどにHDMI出力できるアダプタ。Miracast対応アダプタは、既にネットギアやパナソニックから発売されているが、WFD-HDMIの特徴は、iOSデバイスからの無線LAN伝送やDLNAのDMR(デジタルメディアレンダラー)機能も統合していること。
アダプタ本体は、EthernetとIEEE 802.11a/b/g/n無線LANなどのネットワーク機能と、HDMI出力、microUSBを装備。USB接続したテレビからバスパワーで給電しながらHDMI出力できる。1080pまでの出力に対応する。本体向かって右側にMiracast/iOS/メディアプレーヤー(DMR)を切り替えるスイッチを用意し、各機能を選択する。外形寸法は約95×70×27mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約94g。
Miracastでは、対応スマートフォンの画面をそのままアダプタに伝送し、テレビなどに出力可能。対応スマートフォンはソフトバンクのAQUOS PHONE 203SHやドコモGALAXY S4、AQUOS PHONE/EX/ZETA、Xperia A/Z/AX、ELUGA X、au AQUOS PHONE SERIEなど9モデル。
iOSモードを選ぶことで、iPhone/iPadなどのiOSデバイスからの映像、写真出力に対応。ただし、Appleの規定するAirPlayではないため、音楽の出力には対応しない。また、iOSデバイスからWFD-HDMIに、ルータなどを介さずに直接無線LAN接続するため、iOS側でのネット接続ができなくなる。ただし、WFD-HDMIで有線LAN接続を行なっていれば、WFD-HDMIをアクセスポイントとし、iOSデバイスからのネット接続が可能。対応OSはiOS 5以降。
メディアプレーヤーモードでは、DLNA対応のDMRとして動作。DLNAコントローラ(DMC)アプリなどから、コンテンツを指定して、WFD-HDMIへ出力指示を行なえる。対応フォーマットは動画がMPEG-4 AVC/H.264のみで、MPEG-2には非対応。DTCP-IPには対応しない。音楽はAAC。Android用のDMCアプリとして「AirFun」の利用を推奨している。
Miracast/iOS/メディアプレーヤーの切り替えは、本体側面のボタンのほか、テレビに接続した場合はGUI上でリモコンでの選択も可能。ただし、HDMI CECでのテレビとの連動設定が必要となる。
また、Miracastでは全画面をそのまま表示するが、iOS、メディアプレーヤーは、動画写真などの特定のコンテンツのみの出力となる。詳細は下表の通り。
モード | Miracast | iOS | メディア プレーヤー |
---|---|---|---|
対応機器 | Mirast対応 Androidスマホ | iOS 5.0以降 | DLNA対応機器 |
表示可能 コンテンツ | スマホ画面上に 映る全て | 動画、写真、 YouTube動画 | 動画、写真、音楽 |
著作権保護 コンテンツ | ○ | - | - |
アプリ | 不要 | 不要 | 必要 (AirFun推奨) |