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ティアック、DSDネイティブのポータブルプレーヤー披露。約5万円のUSBターンテーブルも
(2014/10/17 17:04)
ティアックは、17日に開幕したオーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2014」(音展)において、DSDなどのハイレゾ楽曲をネイティブ再生できるポータブルオーディオプレーヤー「HA-P90SD」など発売前の製品を参考展示した。このほかにも、ハイレゾ対応のマイクロコンポ「HR-S101」、USB搭載アナログプレーヤー「TN-350」を参考展示している。音展の会場は東京・お台場の「タイム24ビル」で、期間は19日まで。
DSDネイティブ対応でDAC/アンプとしても使えるプレーヤー「HA-P90SD」
microSDカードに収めたDSDを含むハイレゾ楽曲が再生可能なポータブルオーディオプレーヤー。DSDはネイティブ再生で、最高5.6MHzまで対応する。ディスクリート構成のアンプを内蔵し、他のプレーヤーのヘッドフォンアンプとしても利用可能。PCやスマートフォンのUSB DACとしても利用できる。価格は明らかにしていないが、同社によれば「10万円は切る」とのこと。出力はアンバランスで、バランスは非対応のようだ。
メモリは内蔵せず、microSD/SDHC/SDXC対応のカードスロットを装備。組み込みのOSを採用し、軽快な動作を実現。アナログ・デバイセズのBlackfinプロセッサを搭載し、省電力化とハイスペックを両立させたという。
今回はケース内での展示となっているが、本体の電源は入っており、画面表示なども確認できた。10月25日~26日の「秋のヘッドフォン祭」での正式発表を予定しており、発表会場で試聴もできる見込みだという。
ハイレゾ対応のマイクロコンポ「HR-S101」
コンパクトな筐体でPCM 192kHz/24bit対応のUSB DACやアンプを備えたメインユニットと、ステレオスピーカーで構成するマイクロコンポ。DSDには対応しない。Bluetoothを搭載し、コーデックはSBCに加えaptX/AACもサポートする。11月~12月の発売を予定しており、想定価格は5万円前後。
同社のUSB DAC内蔵プリメインアンプ「AI-501DA」や、「AI-301DA」などのシリーズの入門機にあたるモデルで、DSDには対応せずPCMに特化。DACチップはTI/バーブラウンのPCM1796を備える。入力はUSB×1と光デジタル×2、アナログのステレオミニ×1。
小音量時にも音質を損なわないためのHRラウドネス機能は、デジタル音源だけでなくアナログ音源も96kHz/24bit化してDSPで処理することで高音質化を図っている。ClassDパワーアンプを内蔵し、最大出力は26W×2ch(4Ω)。筐体はアルミ製で、縦置きにしてコンパクトに収納することも可能。
セットのスピーカーは2ウェイで、2cm径ソフトドームツイータと7cm径ウーファで構成。エンクロージャはバスレフ式で、天然木突板仕上げ。
外形寸法と重量は、メインユニットが182×191×53mm(幅×奥行き×高さ)、1.2kg。スピーカーが、116×167×182mm(同)、1.7kg。リモコンが付属する。
USB搭載アナログプレーヤー「TN-350」
USBデジタル出力を備え、アナログレコードの音をパソコンに取り込むことも可能なターンテーブル。11月~12月の発売予定で、想定価格は5万円前後。
高精度のステンレススチール製スピンドルとアルミダイキャスト製のプラッターにより、安定した回転を実現している。フォノイコライザを搭載し、ライン/フォノ出力の両方に対応している。フォノ出力は金メッキのRCA。
駆動はベルトドライブ式で、トルクの強いDCモーターを採用。33 1/3rpmと45rpm(EP/LP)の2スピードに対応する。カートリッジを付け替えられるユニバーサルタイプのスタティックバランス・S字型トーンアームを装備。カートリッジは、オーディオテクニカ製のVM(MM)カートリッジで、「AT100E相当」としている。
光沢のある多層塗突板仕上げのキャビネットを採用。4点支持の金属製フットをゴムで本体に固定することで、高いハウリングマージンを実現したという。外形寸法は420×356×117mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.9kg。