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ソニー、高音質Bluetooth+有線でハイレゾを両立したヘッドフォン「MDR-1ABT」
(2015/2/9 13:04)
ソニーは、ハイレゾ対応ヘッドフォン「MDR-1A」をBluetooth/LDAC対応とした「MDR-1ABT」を3月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。カラーはシルバーとブラック。
'14年10月に発売したMDR-1A(実売28,000円)をベースモデルとし、Bluetoothに対応したヘッドフォン。MDR-1Aと同じ40mm径のHDドライバーを搭載し、100kHzの高音域再生に対応。軽量のCCAWボイスコイルを用いる事で、高域でのリニアリティの高いレスポンスを実現している。
Bluetooth利用時には、ワイヤレスかつソニー独自の高音質コーデック「LDAC」により、高帯域/高音質な楽曲再生/操作に対応。有線接続時にはMDR-1Aと同等の100kHzまで対応し、ハイレゾ対応ヘッドフォンとして利用できるなど、ワイヤレス/有線のいずれでも高音質に利用できる点が特徴。
MDR-1AをBluetooth化。LDACのほかaptXにも対応
Bluetooth Ver.3.0に準拠し、コーデックはソニー独自のLDACのほか、aptX、AAC、SBCをサポート。対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP。
LDACを利用することで、SBC(44.1kHzz/328kbps)の約3倍の最高990kbpsで伝送可能。伝送時も96kHz/24bitで処理して圧縮し、受信するヘッドフォン側で、96kHz/24bitに復号して処理を行なうことで、高音質なワイヤレス再生を実現する。LDAC(990kbps)接続時の伝送帯域は20Hz~40kHz、SBCなど44.1kHzサンプリング時は20Hz~20kHzとなる。
また、圧縮音源で失われがちな高音質域や消え際の微小な音などを再現する「DSEE」も搭載し、音質を向上している。
ソニーはLDACコーデックを推進しているが、スマートフォンやプレーヤーなどの送信側の対応はまだ進んでいないため、ヘッドフォン/イヤフォンでは、aptXなどの他のコーデックも可能な限りサポートしていくとのこと。なお、LDACの他社への提供も推進する方針。
エルゴノミック立体縫製イヤーパッドと、低反発ウレタンフォームの採用で装着感を向上。これにより、音漏れの低減や重低音域再現性の向上も図られているという。
右ハウジングにタッチセンサー式のコントロールパネルとマイクを内蔵。中央のダブルタップで、再生/停止や通話、左右スライドで曲送り/戻し、上下でボリュームなどの操作が行なえる。左側面にはNFCを備えており、対応機器とタッチするだけで、Bluetoothのペアリングが行なえる。
電源ON時にBluetoothヘッドフォンとして動作するため、リチウムイオンバッテリを内蔵し、USB経由で充電。充電時間は約4時間。電池持続時間は約30時間(音楽再生)/26時間(通話)/200時間(待ち受け)。重量は300g。
有線接続時にはハイレゾ対応ヘッドフォンに
電源OFF時には、付属の1.2mケーブルを利用してハイレゾ対応の有線ヘッドフォンとして利用可能。有線接続時の再生周波数帯域は4kHz~100kHz、最大入力は100mW、インピーダンスは24Ω。
MDR-1ABTは、アンプやバッテリなどを内蔵しているため、音響設計はMDR-1Aそのままというわけにはいかないが、音質はほぼ同等といえるレベルになっているという。ただし、MDR-1Aでは別売ケーブル「MUC-S20BL1」を利用したバランス接続が可能だが、MDR-1ABTはバランス接続非対応となる。
付属のケーブルは1.2mのOFCリッツ線を採用した脱着式。片出し方式となる。充電用のmicroUSBケーブル(0.5m)や、キャリングポーチも付属する。