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軽量VRグラスやハイレゾオーディオなどが中国・深センに集結。「CE China」開催

 中国最大級の国際家電イベント/トレードショー「CE China」が中国・深センのShenzhen Convention and Exhibition Centerで開幕した。期間は4月20日~22日。中国やグローバルブランドのデジタル機器や生活家電などの製品/サービスが登場するトレードショーとなっている。

 ドイツ・ベルリン国際見本市会場で9月2日~7日(現地時間)に開催される家電ショー「IFA 2016」の姉妹イベントと位置付けられ、IFAのプレイベント「IFA 2016 Global Press Conference」(IFA GPC)と同じ時期に第1回のCE Chinaが開幕。IFAを運営するメッセ・ベルリン(Messe Berlin)のクリスチャン・ゲーケCEOやIFAグローバル統轄本部長のイエンズ・ハイテッカー氏らも会場に駆けつけ、深センの副市長ら現地の要人とともにテープカットを行なった。出展社数は約110で、展示面積は約15,000m2。なお、IFA 2016の開催概要などについては別記事で掲載している。

会場のIFA 2016 Global Press Conferenceの1ホール分を使用
テープカットの様子

オンキヨーがヘッドフォンやAVアンプなどを展示

 オンキヨーのブースでは、ヘッドフォンやAVアンプなどのハイレゾ対応製品を多数展示

オンキヨーブース

 ブースの中心に展示されていたのは、米Cleerブランドのヘッドフォン。高音質なハイエンドモデルの「DU」(199ドル)や、ノイズキャンセリング(NC)機能搭載の「NC」(299ドル)、DJヘッドフォンの「DJ」、Bluetoothモデルの「BT」(199ドル)を用意。米国では'15年9月から販売し、中国でも5月20日に発売。

 いずれもハイレゾ対応ヘッドフォン。DJモデルは立体音響技術も備える。BluetoothモデルはNFCペアリング対応で、aptXコーデックもサポートする。

高音質モデルのDU
DJモデルやNCモデルを用意

 そのほか、ヘッドフォンではアイアン・メイデンとのコラボモデル「ED-PH0N3S(エドフォンズ) 」を、ハイレゾプレーヤーの「DP-X1」と組み合わせて展示。AVアンプではドルビーアトモス/DTS:X対応の7.2ch「TX-RZ800」や、「TX-NR646」、Integraブランドの「DHC-60.7」なども展示していた。

ED-PH0N3S
IntegraブランドのAVアンプ
OEM製品のカーオーディオやヘッドフォン/イヤフォン
ネットワーク対応コンポも

iFI-Audioは「Pro iCAN」や「iPhono 2」など

 英ifI-Audioは、上位シリーズのヘッドフォンアンプ/プリアンプ「Pro iCAN」を展示。真空管とICのアンプを切り替えて使えるのが特徴で、真空管はGE5670フルバランス構成で、XLRのほか、3.5mmバランス接続などの出力端子を備える。

ヘッドフォンアンプ/プリアンプ「Pro iCAN」
天面から真空管アンプのGE5670が見える

 このほか、アナログレコードプレーヤーなどと接続して利用するMM/MC対応イコライザ「iPhono 2」や、クリーン電源の「DC iPurifier」、「iPurifier 2」などを展示している。

MM/MC対応イコライザ「iPhono 2」
クリーン電源の「DC iPurifier」、「iPurifier 2」

VRサングラス、ゴーグルも多数登場

 VRゴーグル/グラス製品が多数登場。中国Alibabaに買収されたKanboxのTony Li氏が共同創立者のDlodloは、スマートフォンを装着して立体視できる「Dlodlo Glass H1」を用意。来月発売予定で、価格は79ドル。

Dlodloの「Dlodlo Glass H1」

 Dlodloはサングラス型のVRメガネ「Dlodlo V1」も発売予定。サングラス型ディスプレイと外付けのユニットで構成し、PCやスマートフォンと接続可能。今年後半にニューヨークでのイベントで発表する予定で、価格や機能の詳細は明らかにしていない。

 薄さは16mm、約78gと軽量なのが特徴。DlodloのTony Li氏は、従来の大きなゴーグル型ではなく、サングラスのようなデザインで軽量なことから、「ヘルメットではない、リアルVRグラス」としている。

メッセ・ベルリンのクリスチャン・ゲーケCEOがDlodlo V1を装着
Dlodlo V1の使用イメージ
このほかにも様々なメーカーがVRゴーグルを展示していた

ディスプレイ付き自転車や、電子楽器「音楽猫」など

 ボッシュ(BOSCH)やシーメンス(SIEMENS)、ケルヒャーといったドイツの大手メーカーは大規模な展示スペースを用意。ボッシュのブースでは、本格的な製麺が家庭で簡単に行なえる製品のデモが大きく注目されていた。

ボッシュのブース
製麺機のデモが人気
シーメンス
ケルヒャー

 楽視(LESHI)は、4K対応テレビやBluetoothヘッドフォンなどの様々なAV製品に加え、「楽視体育」ブランドで、地図や通信機能が使える自転車「超級自行車」を展示、会場で注目されていた。

楽視の4Kテレビ
Bluetoothヘッドフォン
通信機能付きの自転車

 SUNINGは、スマートフォン「PP・KING」で裸眼立体視コンテンツをアピール。また、アプリやセキュリティ機能を備えたロボット、ハローキティコラボの洗濯機などの様々な製品を展示。

スマホと裸眼3Dコンテンツのデモ
様々なロボットが展示。カメラなどのアプリを備える
ハローキティコラボの家電

 国美(GOME)は、電子楽器にスマートフォンやタブレットのようなディスプレイを備えた「音楽猫(music-cat)」シリーズを展開。

 バイオリンのような形の「音楽猫小堤琴」や、ギター型の「音楽猫吉他」、ドラム型の「音楽猫電子鼓」をデモ。簡単な操作で演奏している姿に、来場者が関心を寄せていた。

音楽猫のデモ
バイオリンのような楽器にディスプレイを装備
ドラム型
ケーブルテレビなどのSHENZHEN MEDIA GROUPのブースでは、4Kコンテンツなどに対応したSTBを展示
SANYOブランドのディスプレイで4Kコンテンツなどをデモ
Alibabaグループの「天猫」が大規模なブースを展開し、販売する様々な人気家電を用意
Amazonもブースを展開していた

(中林暁)