読者アンケート結果発表
ドローン/マルチコプターについての集計結果(2015年5月)
約4割が所有。落下防止強化や長時間飛行に高い期待
(2015/6/12 11:45)
今回は191人の方から投票を頂きました。ご協力ありがとうございました。
アンケート実施期間:2015年5月29日~6月5日
※複数回答の設問があるため、回答結果を合わせると100%・総投票人数を超える場合があります
約38%がドローン(マルチコプター)を所有。「DJI Phantom」シリーズが最多
ドローン(マルチコプター)の所有を尋ねた質問1では、37.7%の人が「持っている」と回答。また34.6%の人が「持っていないが購入したい」と答えた。「購入するつもりはない」と回答した人は27.7%。
ドローン(マルチコプター)をお持ちですか? | ||
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項目 | 得票率 | 得票数 |
持っている | 37.7% | 72 |
持っていないが購入したい | 34.6% | 66 |
購入するつもりはない | 27.7% | 53 |
ドローン(マルチコプター)を所有する人に対し、所有機種や飛ばす場所、使用目的について自由記入で尋ねた。機種名で最も多く挙がったのはDJIの「Phantom」シリーズで25件以上。AR DroneやParrot bebop droneなどのほか、「自作した機体を使用している」という回答が複数寄せられた。業務利用のための複数台所有も多い。
使用する場所については山中や海岸、河川敷、公園などが挙がり、「趣味の空撮」や「友人のサーフィン撮影」、「プログラミングの勉強用」といったホビー用途のほかに、「交通事故現場などの保険事故現場調査」、「海岸侵食評価・転石調査などの地形観測用」、「市の広報で市民リポーターとして活用」といった業務用途で使っているという回答もあった。
「落下・接触の防止機能強化」に期待。飛行時間の長時間化も
今後ドローン(マルチコプター)に期待することを尋ねた質問で、最も得票率が高かった項目は「落下・接触の防止機能強化」で、63.4%(121人)。次いで「飛行時間の長時間化」が50.3%(96人)、「法整備(規制方針の明確化)」は44%(84人)だった。「安心して飛ばせる場所の増加」や「低価格化」などにも票が集まった。
ドローンに期待することは? | ||
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項目 | 得票率 | 得票数 |
落下・接触の防止機能強化 | 63.4% | 121 |
飛行時間の長時間化 | 50.3% | 96 |
法整備(規制方針の明確化) | 44% | 84 |
安心して飛ばせる場所の増加 | 31.9% | 61 |
低価格化 | 25.7% | 49 |
カメラの高画質化 | 24.6% | 47 |
保険の充実 | 18.8% | 36 |
小型・軽量化 | 13.1% | 25 |
撮影用周辺機器の強化 | 5.8% | 11 |
利用者の増加 | 3.1% | 6 |
自由回答で寄せられたコメントでは、「早急に明確な規制を設けて欲しい」、「免許制にしてはどうか」といった、ドローン(マルチコプター)規制への賛成意見と、「技術的発展などの可能性の芽を潰さないオープンマインドを広めて欲しい」、「一部の悪い使用例に引きずられて不必要な使用制限をかけられることを懸念する」といった規制導入に慎重な意見が数多く寄せられた。そのほか、飛行技術などのさらなる進化や、国産製品の登場に期待するといった意見もあった。
コメントの紹介
お寄せ頂いたコメントの一部を紹介します。
コメント
・ドローンは無人機の総称で、船やタイヤがあるものもドローン。マルチコプターと表記すべき
・内蔵カメラは500万画素でも十分と思うが、広角撮影だと周辺に歪曲が出る。画像補正機能も搭載されているとうれしい
・手持ちのアクションカメラを有効活用できるリーズナブルな機種が欲しい
・無線カメラモジュールを合法的に利用できる法整備に期待する
・動力源のリチウムポリマーバッテリは扱いを間違えると発火しやすく、充電にかかる時間も長い。安全で扱いやすい電池の開発が望まれる
・混信対策や通信距離の延伸、通信ロスト時の自動帰還、IFFのような自機の証明信号発信。ミリ波レーダーの搭載で衝突物を自動回避し、夜間飛行を可能にする、など
・プロペラ以外で機体を浮かせる方法はないだろうか?
・屋外に充電ステーションがあって、ルンバのように自動で充電できると面白い
・ラジコン飛行機/ヘリを30年飛ばした経験からすると、今の商品の完成度では不特定多数の人がいる場所での飛行は禁止すべき
・買って早々に例の事件が続いたため、未開封のまま
・買ったはいいものの、飛ばせる場所が非常に少ないことに気付かされた
・家の中で遊ぶために購入したが、羽音や光を怖がるので、娘の前では使用禁止に
・あの事件以来、ドローン(マルチコプター)を持ち歩いているだけで警察から職務質問を受けるなど非常に肩身の狭い思いをしている。Phantomを含む大型機は処分した
・船舶のように段階に分けたライセンス化が良いと思う
・利用者への法規や構造、マナー等の安全教育が必要。都市部では飛ばせる場所探しに苦労する。シーズンオフのスキー場などを開放してもらえれば、利用者が集まるのでは
・どこもかしこもダメとなれば、飛行練習(撮影練習)の機会が減ってしまう。高度規制・飛行距離(可視範囲)規制などをかけながら、練習場所を提供してくれる自治体や公園などがあると良い
・趣味で映像を撮っているので、バイクツーリングや登山シーンで利用したい。 街中や催事で飛ばしたい気持ちもわかるが、リスク面を考えると自然環境の撮影がメインになると思う
・自律飛行で撮影被写体(自分)を自動追尾&自動撮影。ランニング時にランナーを自動追尾して、水、食事などを供給する。炎天時には、頭上にとどまって、扇風機代わりになると良い
(AV Watch編集部)