京阪電鉄、特急車両のテレビ撤去で“テレビカー”廃止へ
-「時代の変化により、その役目を終えた」
京阪電気鉄道株式会社は24日、車内にテレビを搭載した“テレビカー”と言われる特急用車両の改造を実施すると発表した。それに伴ない、搭載されているテレビは順次撤去し、平成23年度内には全廃するとしている。
今回改造を行なうのは特急用車両の8000系で、8030番台を除く10編成の計80車両。新造後20年が経過したため、抜本的な改良を行なうという。その中で、車内テレビの撤去も実施。撤去の理由について、同社では「時代の変化により、その役目を終えたと判断したため」と説明する。
そのほかの改造点として、液晶車内案内表示器の設置やシートなどのインテリアの改善、車いすスペースの設置を含むバリアフリー対策、車端部にロングシートの導入、従来なかったつり革の設置などを行なっていくという。
今回の改造の総投資額は13億2,000万円(平成21年~23年度)。同社では「利用客がスムーズに乗降できるようになり、これまで使用を見合わせていた時間帯などでの幅広い運用が可能になる」としている。
(2009年 3月 25日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]