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ヤマハ、10万円クラスのAVアンプリニューアル。DSP刷新、radiko対応のV781/A860

 ヤマハは、ミドルクラスのAVアンプ新製品として、「RX-V781(B)」と「RX-A860(H)」の2機種を7月下旬に発売する。どちらもDolby Atmos/DTS:Xに対応。RX-A860は「AVENTAGE」(アベンタージュ)仕様となる。価格はRX-V781が96,000円、RX-A860が110,000円。

左から「RX-V781(B)」と「RX-A860(H)」

 どちらのモデルも新たなオブジェクトオーディオフォーマットのDolby Atmos、DTS:Xに対応。5.1.2chのスピーカー構成に対応し、プレゼンススピーカーはフロントスピーカー上方壁に設置する「フロントハイト」、天井設置の「オーバーヘッド」、天井に反射させる「ドルビーイネーブルドスピーカー」の3パターンから選択できる。DTS:X時もハイト使用を推奨し、DTSダイアログコントロールを使い、セリフ音量の単独調整もできる。5.1.2ch+ZONE2セッティングも可能。5.1.2(Zone2 OFF)と5.1.0(Zone2 ON)が切り替えられる。

 HDMIはV781が6入力、2出力。A860が8入力、2出力。4K/60p/4:4:4映像のパススルーや、HDR映像、色域のBT.2020に対応。3入力、2出力で、著作権保護技術のHDCP2.2もサポート。入力映像の4Kへのアップスケーリングにも対応する。

RX-V781(B)
RX-A860(H)

 RX-V781とRX-A860で共通する強化ポイントは、新たなDSPを採用している事。また、高音質なPMLコンデンサを搭載。PMLは、ポリマー マルチレイヤー(薄膜高分子積層)の略で、元々はルビコンとヤマハのハイファイチームが共同開発したもの。それをAVアンプ向けにカスタマイズして搭載しており、以前のセラミック材質と比較し、約40%のノイズ削減を実現した。音の明瞭度をアップさせ、より自然で原音に忠実な音質を実現できるとする。

 ボリュームICは、ロームと共同開発。低ノイズで、全帯域で高い解像度を実現できるという。

 Bluetooth受信機能を備え、スマートフォンなどから手軽にワイヤレス再生が可能。圧縮された音楽データの再生時に、16kHz以上の不足している高音域などを補完するミュージックエンハンサー機能を、Bluetoothと組み合わせて利用できる。

 IEEE 802.11b/g/n 2.4GHzの無線LANも搭載。スマートフォンなどの機器とルータを介して接続できるほか、ダイレクト接続も可能。端末内の音楽ファイルをワイヤレスで再生したり、後述するアプリからの操作、NASに保存した音楽ファイルの再生なども可能。

 DLNAを使ったネットワークプレーヤー機能を用意し、WAV/FLAC/AIFFの192kHz/24bitまでのハイレゾファイル再生も可能。DSD 2.8/5.6MHzのファイルも再生できる。

 USB端子も備えており、USBメモリなどからデジタル再生する事もできる。AirPlayやネットラジオのvTunerにも対応する。

 ネットワークモジュールはヤマハオリジナルのもので、高精細かつロージッタのクロックを導入。ノイズレベルを低減しているという。これはUSBメモリからの再生もサポートする。

 独自の「MusicCast」にも対応。対応機器間での音楽コンテンツの配信・共有・リンク再生ができるもので、スマホ/タブレットのアプリ「MusicCast CONTROLLER」から制御できる。リビングの対応機器に入力した信号を、ワイヤレスで、別の部屋にあるMusicCast対応機から再生する事もできる。

 フロントプレゼンススピーカーを使用したシネマDSP 3Dモードの7.1ch再生と、サラウンドバックスピーカーを使用した7.1ch再生とを、フロントプレゼンス/サラウンドバックの自動切り替えによって再生する、独自の「デュアル7.1chシステム」を装備。

 仮想のプレゼンススピーカーをリスニング空間に生成する「バーチャル・プレゼンススピーカー」機能、仮想のサラウンドバックスピーカーを生成する「バーチャル・サラウンドバックスピーカー」機能も装備。5.1ch環境で、最大9.1ch相当のシネマDSP 3Dモードを利用できる。シネマDSPの信号処理には、AVENTAGEの上位機種と共通のヤマハオリジナルDSPデバイスを採用している。

 室内の初期反射音を制御し、左右スピーカーの設置環境の違いによる音質・音場の偏りなども補正する「YPAO-R.S.C.」も搭載。最大8地点での計測結果を解析して音質・音場補正に反映させる「マルチポイント計測」、これらの計測結果に基づいて設定音量に応じた均一なサウンドバランスを保つ「YPAO Volume」も投入。パラメトリックイコライザ機能では、サブウーファ調整も新たに追加。Atmos/DTS:Xの立体的な臨場感やハイレゾオーディオなど、様々なソースの魅力を引き出せるという。

RX-V781(B)の付属リモコン
RX-A860(H)の付属リモコン

 A860の筐体には、リジッドボトムフレームやHD型クロスフレーム構造を採用。底面には、電源トランスの微細な振動も抑制するというアンチレゾナンステクノロジーを応用したインシュレータ「5番目の脚」も装備。インシュレータは鉄製となる。

 最大出力はどちらのモデルも160W×7.2ch(6Ω)。HDMIはV781が入力×6、A860が入力×8。出力はどちらも2系統。V781の入力端子は、アナログRCA×5、光デジタル2、同軸デジタル2、コンポジット×4、コンポーネント×2。A860はは、アナログRCA×6、光デジタル2、同軸デジタル2、コンポジット×5、コンポーネント2

 音声出力はスピーカーターミナルに加え、ZONE2×1、7.2chプリアウト×1、ヘッドフォン×1などを用意。消費電力は360W。外形寸法はV781が、435×381×171mm(幅×奥行き×高さ)。重量は10.6kg。A860が435×382×171mm(同)、重量は10.5kg。

RX-V781(B)の背面
RX-A860(H)の背面