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キヤノン、4K30p/24p対応でマイクも接続できる小型4Kカメラ「XC15」。報道やドキュメントに

 キヤノンは、映像制作会社やハイアマチュア向けに発売している小型4Kカメラ「XC10」の新バリエーションモデルとして、XLR入力を備え、外部マイクを接続できるようにし、4K/24p撮影にも対応した「XC15」を9月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は276,000円。外部マイク「SGM-PDII」と64GBのCFast 2.0カード、カードリーダー/ライターをセットにしたキットは直販328,000円で発売予定。

XLR入力を備えた「XC15」。写真は外部マイク「SGM-PDII」を取り付けたところ

 XC10は、小型筐体を活かし、アクティブな4K撮影やドローンへの搭載などに活用されているが、XLR入力を追加し、外部マイクを接続できるようにしたのがXC15。報道用カメラやドキュメンタリー撮影に使い勝手の良い、コンパクトな4Kカメラとしても訴求していく。なお、XC10は併売となる。

左がXC10。筐体サイズは同じだが、方の部分にXLR入力を搭載した

 センサーサイズは1型。有効画素は動画で約829万画素、静止画で約1,200万画素。搭載するレンズの画角は、動画撮影時で35mm換算、27.3~273mmの光学10倍。3型で約103万画素、バリアングル対応のタッチパネル液晶を背面に備えている。

 筐体サイズなどはXC10とほぼ同じ。肩の部分にXLR入力を搭載しているほか、マイク用アダプタの「MA-400」を同梱。ファンタム電源対応のマイクを接続できるようになり、入力1、2の独立調整や、会見場でのライン入力に対応する。

3型で約103万画素、バリアングル対応のタッチパネル液晶を背面に備えている

 録画モードでは4K24pを追加。CINEMA EOS「C300 Mark II」と同じ、動画ルック機能を搭載。クリップ名変更、タッチパネル操作ロック機能を新たに追加している。シャッター開角度設定も搭載しており、シネマトグラファーに馴染み深い、シャッタースピード表示が可能。

 その他の主な機能はXC10と同じだが、XC10にあるMP4でのフルHD撮影機能は、XC15には搭載されていない。

 4K映像の録画は、MXFフォーマットで3,840×2,160ドット、4:2:2、8bit IntraFrame。30p/24pなどに対応。MXFではフルHD録画もサポートしている。

 メモリーカードスロットはCFast 2.0とSDカードスロット。4K動画はCFast 2.0に、SDにはフルHD動画や静止画を記録する。

 外形寸法は128×106×122mm。本体重量は約955g。5GHz/2.4GHz対応の無線LAN機能なども備えている。