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ソニー、暗所でも人やナンバーを捉えるISO 409600対応4Kカメラ。ロボットにも搭載可能

 ソニーは、35mmフルサイズのExmor CMOSを搭載し、最高ISO 409600の高感度で4K動画が撮影できる小型業務用ビデオカメラ「UMC-S3C」を11月に発売する。価格はオープンプライスで、想定売価は75万円前後。Eマウントを採用し、レンズは別売。

小型業務用ビデオカメラ「UMC-S3C」。レンズは別売

 Eマウントを採用した業務用の超高感度ビデオカメラ。最高ISO 409600での撮影が可能。なお、コンシューマ向けに昨年から発売されているミラーレス一眼「α7S II」(ILCE-7SM2)も、409600での撮影ができる。

 「UMC-S3C」はディスプレイ、バッテリ、操作ボタンを本体に持たないシンプルな形状にする事で、4K対応の業務用ビデオカメラとしては小型・軽量となる104×48×84mm(幅×奥行き×高さ)、重量約390g(いずれもレンズ除く)を実現。天面・底面・背面にネジ穴も備え、車やロボットなどに装着して移動しながらの撮影も可能という。

 Eマウント採用で様々なレンズを装着し、幅広いシーンでの撮影が可能。設備検査、監視などの産業用途や自然調査、映像制作などでの利用を想定している。

 センサーは有効画素数約1,220万画素、35mmフルサイズのExmor CMOSで、感度は常用ISO 100~102400、拡張で50~409600を実現。「夜間や光源が極めて限られた低照度の環境下でも、カラーで鮮明な4K映像や静止画の撮影が可能。肉眼ではほぼ被写体が見えないような暗さでも、人の表情や服装の色、ナンバープレートの文字や数字まで捉えられる」とする。

肉眼ではほぼ真っ暗な場所でも、右のような映像が撮影できる

 低照度でも解像度を維持したまま低ノイズ化ができるという「エリア分割ノイズリダクション」や、高い解像感による自然な立体感を再現する「ディテールリプロダクション」など、独自開発の画像処理エンジンも搭載。

 4K動画の記録は3,840×2,160/30p/100Mbpsまで対応。記録メディアはSDメモリーカードに対応。256GBのカードを利用した場合、4K/30p/60Mbpsで最長約515分の連続記録ができる。フォーマットは、業務用映像制作に使用されているXAVCを民生用に拡張したXAVC S。静止画もJPEG/RAWで4,240×2,832(3:2)、4,240×2,384(16:9)などの撮影が可能。

 本体にマイクロHDMIも備え、テレビやモニターと接続し、リアルタイムの映像出力が可能。