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190gで約2万円のDnoteフルデジタルヘッドフォン、“ドラマCD用”イヤフォンも

 イヤフォン、ヘッドフォン関連製品の試聴ができるイベント「ポータブルオーディオフェスティバル 2016 冬 in 東京/秋葉原(通称:ポタフェス)」が16日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開幕した。今回はUDX 2階のアキバ・スクエアも会場。入場は無料。ここでは各社の参考展示や新製品をメインにレポートする。

今回はUDX 2階のアキバ・スクエアも会場になった

サトレックス

 サトレックスブースでは、Dnoteを採用したUSB接続のフルデジタルヘッドフォンの新モデル「DH297-1」を参考展示している。来年の2月頃の発売を予定しており、価格は2万円前後の見込み。

 約190gと軽量かつ、コンパクトで、より手軽にDnoteのフルデジタルヘッドフォン音質が楽しめるというモデル。ネオジウムマグネットを採用し、耐久性に優れたCCAWボイスコイルも採用。USBバスパワーで駆動するため、バッテリは搭載していない。なおUSBケーブルは交換可能なリケーブル仕様。

サトレックスフルデジタルヘッドフォンの新モデル「DH297-1」

SOUL

 SOULのブースでは、スポーツ向けの製品として来年1月頃に一挙に投入する新モデルを参考展示している。Bluetoothスピーカーは、円形でカラビナなどで吊り下げられ、IP67の防水仕様の「STORM」、同じく防水で筒型、16Wの出力で屋外でも音楽が楽しめるというの360度タイプの「WAVEPOWER」をラインナップ。

STORM
WAVEPOWER

 「X-TRA」というBluetoothヘッドフォンは、肉抜きされたヘッドアームを採用するなど軽量なのが特徴。さらに、ハウジングの側面にLEDライトを備えており、夜間のジョギングなどで使用する際に、ランナーの場所を周囲に知らせる事ができるという。バッテリの持続時間は24時間。

X-TRA

 さらに、knowlesのバランスド・アーマチュアユニットを搭載した、ネックバンド型のスポーツ向けBluetoothイヤフォン「RUN FREE PRO」なども投入予定。

RUN FREE PRO

ゲート

 ゲートのブースでは、Fischer Audioなどの新製品を一挙に展示。Fischer Audioの目玉は、11月17日に発売したイヤフォンの「Paco」。アルミ合金のkぃ様態を採用、迫力かつハリのある中低音が特徴だという。

Paco

 香港BRAINWAVZ(ブレインウェイブズ)の新製品として、来年2月上旬に発売予定なのが、バランスド・アーマチュアユニットを採用した「B100」(税込予価8,200円前後)と「B150」(税込予価15,200円前後)、8mmのダイナミック型搭載「M100」(税込予価10,800円前後)。

BRAINWAVZのイヤフォン

 LEARというブランドからは、来年1月下旬に「LHF-AR1d Be」(税込予価54,800円前後)、「LHF-AR1d Ti」(税込予価36,800円前後)というイヤフォンが登場予定。「LHF-AR1d Be」はベリリウムコーティング振動板を採用した10mmのダイナミック型ユニットを、「LHF-AR1d Ti」はチタンコートの10mmダイナミック型を搭載したモデル。

LEARのイヤフォン

 さらに、MMCX端子のイヤフォンをBluetoothイヤフォン化できる、ワイヤレスケーブル「BTC-01 MMCX」(税込予価10,800円前後)も12月13日に発売済み。同モデルのバリエーションタイプとして、イヤフォン側の端子が2ピンになったモデル「BTC-01 2Pin」も、近日初日予定(税込予価10,800円前後)。

LEARのBluetoothケーブル。MMCXに加え、2ピン端子モデルも用意する

 他にも、muixというブランドからは、来年2月下旬にキューブ型のユニークなハウジングを採用したイヤフォン「IX5000」を発売。10.1mmのダイナミック型ユニットを搭載する。

LEARのBluetoothケーブル。MMCXに加え、2ピン端子モデルも用意する

その他

 TTRのブースでは、茶楽音人(さらうんど)ブランドのイヤフォン試作機2モデルを参考展示。ユニークなのは「ドラマCD用」と銘打たれた「ちょんまげ君」で、音声作品を楽しむのに最適なサウンドになっているという。

茶楽音人ブランドの試作機

 フォステクスブースでは、「TE05」と同じダイナミック型ドライバを使いながら、よりカジュアルなデザインのイヤフォンを参考展示。

フォステクス「TE04」

 S’NEXTのブースでは、finalのBAイヤフォン「FI-BA-SS」のケーブルをシルバーコートOFCケーブルに変更し、音をリチューニングした「FI-BA-SST」が聴ける。12月21日発売で、価格はオープン。入力端子が異なる2モデルを用意し、実売はステレオミニの「FI-BA-SST35」が12万9,600円(税込)、2.5mm 4極バランスの「FI-BA-SST25」が13万2,840円(同)。

 Questyleの新製品も参考展示。「CMA400i」は、USB DAC兼ヘッドフォンアンプで、DACチップは旭化成エレクトロニクスの「AK4490EQ」を搭載。PCMは384kHz/32bit、DSDは11.2MHzまでサポートする。入力はUSB、光デジタル、同軸デジタルを用意。出力は、標準ジャップ、4ピンのXLR、、2.5mm 4極端子も備えている。

finalのBAイヤフォン「FI-BA-SST」
Questyleの「CMA400i」

 フォーカルポイントのブースでは、ユニークな新製品を発見。twelve southというブランドのヘッドフォンスタンドなのだが、ACアダプタを同梱。スタンドに設置したBluetoothヘッドフォンを、スタイリッシュに充電できる製品となる。

 底部にACアダプタのケーブルを接続すると、スタンドのポールと同じ色で目立たないUSBケーブルへと電源が供給され、固定したヘッドフォンのUSB端子と接続して充電できる。ポール部分には、イヤフォンを引っ掛けるための器具も取り付けられており、イヤフォンを保持して充電する事も可能。価格は10,800円を予定している。

twelve southのヘッドフォンスタンド
ACアダプタを接続すると
Bluetoothヘッドフォンなどを固定したまま充電できるスタンドになる
アスクのブースでは、米AUDEZEの平面駆動型インイヤーイヤフォン「iSINE」などを聴く事ができる
韓国EARNiNEのイヤフォンも出展。独自開発したBAユニットを搭載しているのが特徴だ。技術力を活かし、独自BAの開発、他メーカーへの供給、生産能力強化にも注力していくという
完実電気では、英Crystalline Audioのイヤーピースが注目を集めている。フォームタイプだが、表面にコーティングを施す事で、耐久性を高めているのが特徴

 UDX 2階には、アーケードゲーム「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル ~after school ACTIVITY~」の筐体がズラリ。多くのラブライバーが訪れ、ゲームを楽しんでいる。ポタフェスとのコラボで、このゲームのサウンドを高級ヘッドフォンで聴きながらプレイできるという趣向。プレイ待ちの長蛇の列ができていた。

ポタフェスとラブライブ! がコラボ
2階にはクラリオンも出展。フルデジタルサウンドシステムを搭載したデモカーで、高音質なカーオーディオの世界が体験できる