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自撮り棒を消して映画のような“バレットタイム”が撮れる全天球カメラ「Insta360 ONE」

 Insta360は、4K解像度の360度全天球動画が撮影可能で、映像に写り込んだ自撮り棒や紐を隠す機能も搭載したカメラ「Insta360 ONE」を発表した。国内代表代理店のハコスコから既に販売されており、9月5日から発送開始予定。価格は42,999円(税込)。今回リリースされたのはiPhone対応版で、Android対応版は現在開発中だという。

iPhoneに「Insta360 ONE」を取り付けたところ

 明るさF2.2、画角210度のレンズを本体の前面と背面に搭載した全天球カメラ。静止画は2,400万画素(6,912× 3,456ドット)、動画は4Kに対応し、3,840×1,920ドット/30fps、もしくは2,560×1,280ドット/60fpsで撮影が可能。2,048×512ドット/120fpsのスローモーション撮影も可能。microSDスロットを備え、8GBのmicroSDカードを同梱する。

 カメラ単体で撮影できるほか、Bluetooth経由でリモート操作をしたり、カメラ部を分離してスマートフォンの充電端子にカメラを直接接続して撮影する事も可能。iPhone対応版はLightning端子で直結できる。撮影したデータは、Facebook、YouTube、Periscopeなどでシェアできる。

iPhoneと接続する時は、左のようにカメラ部のみを分離する

 さらに、「FreeCapture」技術に対応。撮影した360度の全天球動画の中から、スマートフォンを使い、特定の部分を、視野角を固定して1080p動画に変換。そのデータをシェアできる。

 利用方法は、撮影した全天球動画をスマホに転送。スマホのジャイロ機能を使い、スマホの画面をビューファインダーのように覗きながら、全天球動画を見て、その際に見えているものを固定視野角の動画として記録する。「スマートフォンで動画を撮る時とまったく同じように手を動かすだけで、現在という瞬間に居ながら過去の体験を記録することができる」という。

 また、写真では、限定した視野角で捉えた写真から、「tiny planet」効果や「rabbit hole」効果のような360度カメラ独特の写真へとシームレスに移行することも可能。

 6軸手振れ補正機能を備え、スマホ内のジャイロと組み合わせる事で、手振れしやすい撮影条件下でも、高画質で滑らかな動画が撮影できるという。

 バレットタイムモードも搭載。自撮り棒や紐にカメラを取り付け、撮影者を中心として、そのまわりを衛星のようにカメラを回すことで、アクション映画のようなスローモーションのバレットタイム動画を撮影できる。前述の通り、カメラのスローモーション撮影機能は最高120fpsだが、専用アプリを使い、ソフトウェアでフレーム補間することで240fpsを実現している。

Insta360 - Introducing the Insta360 ONE

 新開発の「SmartTrack」機能を使い、選択した被写体が常に中心になるようにしながら、自動的に1080p固定視野角の動画を撮影する事も可能。

 なお、自撮り棒が映像に写り込んでしまうが、その棒を自動的に消す機能も搭載。「ひとたび自撮り棒が消えたONEは、まるで空飛ぶカメラのように、頭上の高い位置から素晴らしい360度の映像を捉えてくれる」という。

 専用の自撮り棒と、Bluetooth対応リモコンは別売。しかし、空中回転撮影用の紐はカメラに同梱しているため、「箱を開けてすぐに空飛ぶカメラの効果が楽しめる」という。

 1/4-20のねじ穴を備え、三脚、ヘルメット、ドローン、自動車など、様々なアクセサリに取り付け可能。別売のIP68規格防水ハウジングを使うことで、水深30mでの撮影にも対応できる。

 HDR撮影モードも備え、RAW形式の静止画と、Log形式の動画撮影もサポート。露出の明るさ、ISO感度、シャッター速度、ホワイトバランスなどのマニュアル制御もできる。

 連携できる端末は、iOS 9.0以降のiPhone 6/plus、6s/plus、7/plus、iPad Pro(9.7型)、iPad(12.9型)、iPad Air 2。外形寸法は96×36.5×25mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は82g。

 ハコスコでは、製品披露イベント「Insta360 ONE タッチ&トライ」を9月1日の19時~20時50分まで開催予定。場所はラ・パウザ原宿店(東京都渋谷区神宮前1-19-8 原宿ファミリービル2F)。参加費は購入予約権付きが43,000円、一般が3,000円で、すべて食事・飲み放題付き(税込)。参加申込は専用ページにてにて受け付ける。