ニュース

パイオニア、車種に合わせてエキスパートが音質チューニングしたハイレゾサイバーナビ

 パイオニアは、車種別の音質チューニングデータを搭載した、10型ディスプレイのサイバーナビ「AVIC-CE901」を9月に発売する。日産セレナ、トヨタのアルファード/ヴェルファイア/ヴォクシー/ノア/エスクァイア、ホンダのステップワゴン向けに専用モデルを用意し、合計14機種となる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は機種によって異なり、セレナ用の「AVIC-CE901SE」は24万円前後、マルチドライブアシストユニットをセットにした「AVIC-CE901SE-M」は33万円前後。

セレナ用「AVIC-CE901SE」の取り付けイメージ

 10型ワイドXGAのディスプレイと、地上デジタルTVチューナ、CD/DVD再生機能、Bluetooth、USBメモリ再生、SD再生、チューナなどを一体化したメモリナビ。96kHz/24bitまでのハイレゾ再生にも対応する。

アルファード用「AVIC-CE901AL」の取り付けイメージ

 音質面の特徴として、パイオニアのオーディオ開発部門のエキスパートチューニングチームが、ハイレゾ音源再生など、高音質再生能力をさらに引き出すために試聴を繰り返して調整した、車種専用の「高音質エキスパートチューニングデータ」を搭載。使用するスピーカーによって、「カロッツェリア推奨スピーカーシステム」と「純正スピーカーシステム」を切り換えられるほか、「運転席重視」と「全席重視」のチューニングデータも搭載。スピーカーの能力を引き出すとともに、「同乗者の有無によって、最適な音質設定を選択できる」という。

 ピークとディップに対する周波数特性を、中心周波数とQ値を使ってより繊細に補正する「パラメトリックイコライザー」や、左右のスピーカー間の位相差調整と、各スピーカーまでの距離を細かく調整できるタイムアライメント機能を連携させ、シート位置にとらわれない音質補正を行なう「フロンタルイメージコントロール」を搭載。前述の「高音質エキスパートチューニングデータ」は、これらの補正技術を用いてDSP調整を行なっている。

 対応車種ごとの「車種専用セッティングデータ」にも対応。取り付け後、起動時に表示される「マイセットアップ」に従い、グレードなどの車種情報を選択するだけでデータが反映され、「イルミネーションカラー設定」や「ステアリングリモコン設定」、バックカメラユニットの「駐車アシスト線」など、車種専用メインユニット独自の設定も簡単に行なえる。「車両情報設定(有料道路料金区分、車種、車両寸法)」も反映されるため、周辺検索で、車両情報を考慮した周辺駐車場検索も可能。

ステップワゴン用「AVIC-CE901ST」の取り付けイメージ

 ディスプレイには「ExcelLuminaHD パネル」や静電センサーキーを採用し、キーイルミネーション部にテクスチャグラデーション処理を施すことで、コンソールを高品位に演出。車室内を撮影する「専用フロアカメラユニット」をナビ本体に装着できる。

 マルチドライブアシストユニットセットには「ND-MA1」と、前述のカメラユニット、さらにデータ通信専用通信モジュール「ND-DC2」も同梱する。

 ドライブ中にナビ/AV機能を簡単に操作できる、専用「スマートコマンダー」を、使いやすい場所に設置するための取付ホルダを同梱。アルファード/ヴェルファイア専用モデルには、コンソールの形状に合わせて設置できる2種類のホルダを同梱する。

 TVチューナは地上デジタル放送に対応。AM/FMチューナも搭載。ワイドFMもサポートする。アンプ部の出力は50W×4ch。

ヴォクシー用「AVIC-CE901VO」の取り付けイメージ