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LGのOLEDはテクニカラーの新HDR対応。スマホ「V30」は本格ビデオ撮影、Daydream VRも

 LG Electronicsは、「IFA 2017」に合わせて、有機EL(OLED)テレビや4K液晶テレビの'17年モデルにおいて、Technicolorがチューニングしたカラーモードをアップデートで追加することを発表。また、ビデオ撮影や音楽再生機能などを強化したスマートフォンの新機種「V30」が発表され、ブースで人気を集めていた。

LGのNano Cellディスプレイの体験展示コーナー

有機ELテレビはDolbyやTechnicolorと協力。HDRの新モードも

 有機ELテレビの2017年モデルにおいて、ハリウッドのコンテンツ制作に関わるTechnicolor(テクニカラー)のカラーサイエンティストがチューニングした「Technicolor Expert Mode」をデモ。10月から、LGの有機ELテレビ2017年モデル全ておいて、同モードが設定可能になるという。

LG SIGNATUREの有機ELテレビ

 また、HDR関連では、2017年の有機ELにおいて、Dolby VisionやHDR10、HLG(Hybrid Log-Gamma)をサポートしているが、2017年モデルの4K液晶テレビも、HLGをサポート予定とするほか、今後Technicolorによる「Advanced HDR」にも対応予定。HDR10とHLGの映像において、シーンごとにダイナミックデータを生成し、レンダリングされた画像を最適化するというもので、通常のHDRコンテンツにおいても画質向上が見込めるという。

Dolby Atmos対応のサウンドバーなどを用いたホームシアターコーナーも用意

V30は“プロ並み”のビデオ撮影。MQA再生、B&O PLAYイヤフォン付属

 「V30」は、6型/2,880×1,440ドットの有機ELを備えたAndroid 7.1.2スマートフォン。チップセットはクアルコムのSnapdragon 835を搭載。ストレージが64GBの「V30」のほか、128GB搭載の上位モデル「V30+」も一部の地域で販売する。

V30

 カメラはリアが1,600万画素、フロントが1,300万画素。リアにはF1.6のレンズを備え、“プロ並みの映像が撮れる”という「Cine Video」モードを用意。ガラス製の「Crystal Clear Lens」により、正確でクリアな色を記録可能としている。また、広いダイナミックレンジと色域をカバーするという「LG-Cine Log」にも対応する。

128GBストレージ搭載のV30+

 DACチップはESS Technology製の32bit Quad DAC搭載「SABRE ES9218P」を採用。MQA再生にも対応している。LGが提携するB&O PLAYが、V30向けに音質チューニングしたイヤフォンが付属する。

B&O PLAY製のイヤフォンが付属

 V30は、GoogleのVR技術をサポートする「Daydream ready」に対応する予定。対応ゴーグルに装着してVRアプリのゲームや動画コンテンツなどを楽しめるという。

 さらに、Google Assistantも搭載し、音声での操作に対応予定。例えば「Ok Google, take a romantic Cine Video」と話すと、ビデオ撮影機能のCine Videoから「Romantic」モードが設定されるという。その他にも、LGの洗濯機やロボット掃除機などのGoogle Assistant対応機種とも連携する。

LGで最初のDaydream readyスマホとなる