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パナソニック、AVC-Intraで8K収録できるレコーダ。4K/8K機器をInterBEE出展
2017年10月31日 11:41
パナソニックは、8Kスーパーハイビジョン映像の収録ができる放送事業者向けのレコーダ「AJ-ZS0580」を11月に発売する。特注品となっており、11月15日～17日まで千葉県・幕張メッセで開催される国際放送機器展「InterBEE2017」に出展する。これに加え、12G-SDI対応4K/2Kライブスイッチャーなど、4K/8K放送に向けた機器を多数出展する。
8Kスーパーハイビジョンレコーダ
パナソニックでは2015年に、8K-DualGreen方式の8Kメモリーカードレコーダを発売しているが、2020年へ向けて、4K/8K放送が広く普及することを見据え、高画質なAVC-Intraコーデックに対応し、実用性をさらに高めた8Kスーパーハイビジョンレコーダとして「AJ-ZS0580」を開発。
7,680×4,320/59.94pの8K映像を、AVC-Intra4：2：2コーデックで記録。入出力は12G-SDI×4本(Quad Link)を使った8K-SDI IN/OUTで、記録メディアは運用性と信頼性に優れるexpressP2カードを使用する。8K収録時のHD/PROXY同時記録、8K再生時の4K/HD同時出力に対応。microP2カードを使ったHD素材の記録・再生も可能。
操作性の面では、VTRライクなジョグ&シャトルダイヤルを装備。有線・無線LANを利用したネットワークPCからの操作にも対応する。2018年夏に実施予定の有償バージョンアップで、8K-DualGreen素材、4K素材の再生にも対応する。
12G-SDI対応ライブスイッチャー
「AV-HS8300シリーズ」は11月発売で、特注品となる12G-SDI対応ライブスイッチャー。既に日本テレビから受注があり、フジテレビジョンからも内示を受けているという。
2,160/59.94pの4K映像に対応し、4Kモード時で最大80入力/40出力(12G-SDIボード利用時)、最大5ME、2Kモード時で最大160入力/80出力(3G-SDIボード利用時)、最大8MEの性能を実現。大規模4K番組制作に柔軟に対応できるという。
4K映像入出力インターフェースには12G-SDIを採用。4K映像を同軸ケーブル1本で伝送でき、2Kシステムから4Kシステムへ運用性を損なわずにマイグレーションできる。4Kモード時で各ME列に2chの3D-DVE、リサイザー付き4ch/MEのキーヤーを装備。加えてUSK 8ch、DSK 8chを搭載する。
日本語による表示機能や、クリック感付きマルチセレクトパネルでの操作機能拡張など、コントロールパネルは操作性を追求。視認性/一覧性を追求した新設計メニューGUIも搭載する。従来機の「AV-HS7300シリーズ」と比べ、使いやすさを向上させた。
最大160×160入出力が可能な12G-SDI対応ルーティングスイッチャー「AV-WM8400シリーズ」と、3Uのコンパクトフレームに最大16ユニットを実装可能な12G-SDI対応ペリフェラル「AV-PF8000シリーズ」も同時発売。ライブスイッチャーと組み合わせたシステム構築で、運用形態に応じた様々な制作環境に対応できるという。
Inter BEE 2017における、パナソニックの出展製品
Inter BEE 2017のパナソニックグループでは、上記の製品に加え、ワークフローソリューション、 ホール音響システムRAMSA Auditoriumシリーズに新たに加わったラインアレイスピーカー、4K/8Kカメラに対応したLED照明などを提案。
制作ソリューションでは、映画製作現場におけるカメラの選択肢を増やすという4Kコンパクトシネマカメラ「AU-EVA1」の実機を展示。6月に製品発表されているもので、新開発5.7Kスーパー35mmセンサーを搭載。VARICAM Lookを継承する14ストップの広ダイナミックレンジV-Logガンマ、広色域V-Gamutカラリメトリの撮影や、デュアルネイティブISO(800/2500)で超高感度・低ノイズ撮影が可能。EFレンズマウントを採用し、ドローン搭載、ジンバル搭載にも対応できる。