ニュース

富士通、AIアシスタント「ふくまろ」搭載パソコン。声で録画番組再生や家電操作

 富士通は、AIアシスタント「ふくまろ」を搭載したデスクトップ型パソコン「ESPRIMO FHシリーズ」2機種を2018年1月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、27型液晶搭載の「FH90/B3」が24万円前後、23.8型液晶の「FH52/B3」が16万円強。OSは、Windows 10 Fall Creators Update。

27型液晶搭載の「FH90/B3」

 新たに搭載した「ふくまろ」は、富士通クライアントコンピューティング独自の音声解析技術によって、音声会話やチャットでの会話に対応するAIアシスタント。“暮らしと笑顔をアシストする新しい家族”をコンセプトとしている。テレビやエアコンなど、家の家電のコントロールも可能。

AIアシスタントの「ふくまろ」

 パソコンの中にある写真や動画、音楽などのファイル名や、DLNA接続したレコーダ内にある録画した番組名をふくまろに話しかけると再生可能。

 アシスタント機能として、挨拶や日常会話をしたり、あらかじめ登録した地域の天気予報を、音声と文字で通知する。また、「留守番モード」に設定すると、パソコンのある室内で動きを検知した際に、パソコンに搭載されているカメラで室内を撮影。その写真とメッセージを、Skypeをインストールしてペアリングしておいたスマートフォンへ通知する。

 家電コントロール専用に別売でIRコマンダーを用意。テレビやエアコン、照明などを、音声やスマホのSkypeから操作できる。なお、ふくまろとIRコマンダーは、12月発表のPCに対応するほか、10月発表モデルにも対応し、プリインストールソフト「FMV HC 紹介」をアップデートすることで利用可能になる。今後も、ふくまろの機能は進化する予定。

「ふくまろ」画面イメージ(左/中央)と、IRコマンダー(右)

パイオニアと共同開発のハイレゾスピーカー搭載。デザインも一新

 新機種2モデルのうち「FH90/B3」は、左右約7mmの狭額縁で高輝度/広視野角の27型/1,920×1,080ドット液晶を搭載する。パイオニアと共同開発したハイレゾ対応2.1chスピーカーを採用。10Wサブウーファと大型4W×2chスピーカーで構成する。スピーカー周囲のゴールドリングや、快適な入力操作とデザイン性を両立させたという「プリズムクリアキー」のキーボードを採用。マウスのデザインも一新した。テレビ視聴アプリ「DigitalTVbox」は、テレビ番組ごとの視聴状況をポイントで表示。人気の番組がひと目でわかる新機能を追加した。本体カラーはブラック。

 「FH52/B3」は、4辺狭額縁の23.8型/1,920×1,080ドット液晶を搭載。省スペース設計を特徴としており、プリズムクリアキーを採用したコンパクトなキーボードや、マウスなどの使いやすさを重視しながらもデザイン性を追求したというモデル。カラーはホワイト。

23.8型液晶の「FH52/B3」

 27型のFH90/B3は、地上/BS/110度CSデジタルのダブルチューナを搭載。Intel Core i7-7700HQ(2.80GHz)と8GBメモリ、3TB HDD、BDXL対応ドライブを搭載。23.8型はCeleron 3865U(1.80GHz)、4GBメモリ、1TB HDD、DVDドライブを備える。

 外形寸法と重量は、27型が616×227×468mm(幅×奥行き×高さ/最小傾斜時)、616×227×470mm(最大傾斜時)、約12.5kg。23.8型が558×167×370mm(最小傾斜時)、558×176×362mm(最大傾斜時)で約6.5kg。

 なお、同日には直販のカスタムメイドモデルとして、液晶一体型の「ESPRIMO FHシリーズ」や、15.6型ノートパソコン「LIFEBOOK AHシリーズ」、10.1型タブレット「arrows Tab WQ2/C1」などを'18年1月18日より順次発売。タブレットを除き、これらの機種もAIアシスタントのふくまろに対応する。