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4K・8K放送対応「ヒラギノTVゴシック」、最新ARIB規格に合わせ異体字追加

 4K・8K放送対応の「ヒラギノTVゴシック」を開発したSCREENグラフィックソリューションズは22日、最新の業界規格ARIB STD-B62 1.7版/1.8版で追加された異体字にも対応し、28文字の異体字を追加した。これにより、「辻」という文字の一点しんにょうと二点しんにょうの使い分けが可能になるなど、電子番組表や字幕放送での表現の幅が広がる。

ARIB STD-B62 1.7版/1.8版で使い分けが可能になった異体字の例

 SCREENグラフィックソリューションズは、4K・8K放送対応のヒラギノTVゴシック6書体を開発。2017年7月から、テレビメーカーなどに販売を開始している。UタイプとSタイプがあり、それぞれ3書体から成る合計6書体のラインナップがある。

「ヒラギノTVゴシック」見本

 ARIB STD-B62では、4K・8K放送に必要となる文字セットを規格化し、合計1万1,696文字を収録。最新の1.7版/1.8版では、従来の文字に加えて異体字を取り扱う場合の運用規定が新たに盛り込まれ、28文字の異体字が追加された。「ヒラギノTVゴシック」は、これに対応した形となる。

 ヒラギノフォントは、美しく、読みやすく、つぶれにくいという特長があり、放送だけでなく、スマートフォンや電子辞書、デジタル家電、カーナビなどの表示書体として幅広く採用されている。