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CATVのSTBで録画した外付けHDDを引き継ぎ可能に。デジオンがSeeQVault対応SDK

 デジオンは14日、CATVのセットトップボックス(STB)で外付けHDDに録画した番組を、新しいSTBに交換しても見られるようにする開発キット(SDK)を7月に提供開始すると発表した。著作権保護技術のSeeQVaultに対応させる「DiXiM NSM SDK」と、DTCP-IP配信機能などを含む「DiXiM DMS Plus SDK」を用意する。

 従来、STBの外付けHDDに録画した放送番組はそのSTBのみで再生でき、新しいSTBに交換するとHDD内のコンテンツが再生できなかった。STB交換後もHDDの録画番組を見られるよう、日本ケーブルラボでは「外付けHDD録画済み番組引継ぎ運用仕様書」を策定。デジオンもこの策定に参加している。

 デジオンは、既に展開しているSeeQVault対応製品で培った技術やノウハウを活かし、この運用仕様に対応したSTB開発用のSDKを提供。低コストで迅速に対応STB開発が実現できるとする。

 2種類のSDKを用意。DiXiM NSM SDKは、コンテンツ保護技術「NSM Specification」に準拠した各種ライブラリやサンプルコードを含んだ組み込み向けソフトウェア開発キットで、SeeQVaultに対応している。

 DiXiM DMS Plus SDKは、DTCP-IP配信やアップロード型DTCP-IPムーブイン/アウト機能、ダウンロード型DTCP-IPムーブアウト機能を備え、他の対応機器にコンテンツの転送を行なうWeb UIを含む。オプションとして、宅外からのアクセスを可能にする DTCP+機能なども提供する。